2015年02月06日

巨星墜つ!龍生派家元吉村華泉先生急逝









2015年1月18日
龍生派三代家元
吉村華泉先生が逝去した


華泉先生の人となりや業績については
日本女性新聞の記事に詳しいため省くが
植物が内包する生命の輝きを
「植物の貌」という思想に昇華した
華泉先生の見識とリーダーシップが
同時代性いけばなの扉をひらいたのは
自明の理で
失ったものの大きさと大切さに
言葉がみつからない






  2月1日発行の日本女性新聞より転載

  参考までに愛知は三大流派は別にして
  関西の未生系が多いため馴染みがないが
  龍生派の由来は
  初代吉村華芸が岡崎藩の祐筆の家に生まれたことから
  岡崎城の別名「龍城」の「龍」を冠にしたもの



余談に逸れるが
華泉先生は雲の上の人という先入観から
敬して遠ざけていたが
あるとき笑みを浮かべながら
「キミはよく頑張っとるナ
(日本いけばな芸術協会)理事長を辞めたから
今度は作家として呼べよ」と
肩を叩かれて恐縮したことがある

残念ながら日の目を見ることはなかったが
意外なべらんめい口調に
近しさを覚えたことを
昨日のことのように思い出す

いまはただ頭を深くして
感謝の意を表したい(合掌)

  


Posted by かとうさとる at 23:41 | Comments(0) | いけばなから