2014年10月19日

NHK「新日曜美術館」が横浜トリエンナーレを特集






と、言っても
先週12日のコトで恐縮だが
ヨコハマトリエンナーレについて
簡単に説明すると





  上の記事は私の地元のローカル紙に
  月イチで連載しているコラム

  ヨコハマトリエンナーレと全く関係ないが
  ヨコハマの印刷物が手元にないため
  名刺代わりに転載したものでご容赦を



さて、「石を投げれば○○に当たる」という
諺があるが、近年は○○にアートイベントの
文字を充てても通ってしまうほどのブーム

端緒をひらいたのは東京23区より広い
新潟県中越地域を会場に展開した
大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」

アートのダボス会議として世界が注目する
大地の芸術祭の成功体験をモデルに
全国各地でアートイベントブームが
起きているのは周知のとおり

規模の大小はあっても共通しているのは
(1)アートによる地域おこし(大地の芸術祭)
(2)アートによる観光立県の発信(瀬戸内国際芸術祭)
(3)アートによる都市力の発信(愛知トリエンナーレ)
などなど地域創生の起爆剤の役割を担っていること

前置きが書くなってしまったが
こうしたアートイベントブームとは一線を画した
尖った方向性で目が離せないのがヨコハマトリエンナーレ

ヨコハマトリエンナーレの歴史は
アートのオリンピックといわれる
ヴェネチアビエンナーレは別格にして
アートが国の威信をかけた戦いの様相を呈してきた流れを背景に
1999年、政府主導で組織委員会が発足
2001年、第1回展を開催

民主党政権の事業仕分けで存続の危機もあったが
事業を引き継いだ横浜市が創設の理念を継承
世界標準の国際展というスタイルを守っているのは立派

アートイベントブームの背景と
ヨコハマトリエンナーレの立ち位置をざっと説明したが
5回目を迎えた今回のアーティスティック・ディレクターは
森村泰昌(美術家)
テーマは
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」

テーマの説明は省くが
テレビ桟敷で目が点になったのが
やなぎわみ《ステージ・トレーラ》と
大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》2014

今回はいろいろな事情があって諦めていたが
私もここが踏ん張り時
なんとかして観にいくつもり

■会期:11月3日まで
■主要会場:横浜美術館・新港ピア  


Posted by かとうさとる at 04:07 | Comments(0) | アートの現在