2013年06月02日
限界花道家上野雄次/花いけ大作戦
妻有はアートの野外劇場化に向かう
現在、大地の芸術祭の拠点施設として知られる
新潟県十日町市のまつだい「農舞台」ギャラリーで
『限界花道家上野雄次/花いけ大作戦』が開催されている
本展は「里山の限界芸術」シリーズVol3として企画されたもので
アーティストに与えられた条件は
①まつだい「農舞台」近辺の里山をテーマにした新作を発表すること
②集落の人々と交流することで彼ら自身の表現を引きだすこと
の二つ
(注釈)
■里山の限界芸術シリーズ
これまでの芸術にとらわれることなく
これからの「芸術」を想像する実験的な展覧会のシリーズで
企画者は美術評論家の福住廉
■限界芸術
哲学者の鶴見俊輔によって提唱された芸術概念で
専門家によってつくられ専門家によって受け入れられる「純粋芸術」に対して
民俗など生活と芸術の重なりあう領域の部分を「限界芸術」と命名
誰もが表現者で誰もが消費者となる現代社会において
「限界芸術」の重要性に着目する人は多い
「農舞台」近辺の集落で採集した植物や鉱物
農機具などの廃材を用いて里山の心象風景を描いた
上野雄次さんのインスタレーション
私なりに上野さんの仕事については理解しているつもりでいたが
里山の精霊たちが宿っているような空間の支配力に
改めて脱帽
いけばなもエンタメの時代
上野雄次さんについては
このブログでもたびたび取り上げているため簡単にするが
いけばなの新たなコンテンツとして話題の
「花いけバトル」のディフェンディングチャンピオン
里山協働機構の新井早織さんに
毎週末に開催している上野さんのパフォーマンスの写真を
見せていただいたが衝撃で絶句
ギャラリーのインタレーションもいいが
上野雄次の真骨頂は身体表現で
「現場を見ずして上野を語るな」を痛感
百聞は一見に如かず
『限界花道家上野雄次/花いけ大作戦』をライブで体験する
一泊二日の宿泊パックもあるため是非!
詳細問合せは「大地の芸術祭」で検索を
2013年06月02日
新聞を軽~く拾い読み/悩みのつるぼ
一緒に暮らすなら
ほめあわなきゃ
弔辞を読むくらいなら
その人への感謝やほめ言葉は
その人の生きているうちに
本人の耳に届くように言うほうがよい(上野)
2013年6月1日朝日新聞土曜版より転載
嘘か真実かは知らないが
大泥棒の石川五右衛門は三条河原で釜茹の刑になったとき
「砂の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」と
辞世の歌を詠んだそうだ。
人生の悩みもまた「るつぼ」で尽きることがない
朝日新聞の土曜版「悩みのるつぼ」は
そんな悩みのオンパレードだが
なんか元気をもらったような気がするから不思議
回答者は
上野千鶴子(社会学者)
岡田斗司(社会評論家)
金子勝(経済学者)
美輪明宏(歌手)の4人
それぞれに味があるが
私が楽しみにしている回答者は上野千鶴子
いろいろと物議をかもしているようだが
人生の達人に拍手
そう言えば前回答者で作家の車谷長吉は
いま何をしているのだろうか
リアルで抱絶絶倒の回答(怪答)を
もう一度読みたいと思っているファンは
多いのではないか