2012年10月28日

アートとライブの現場をぶらりぶらり












高橋傳次郎さんの
「民謡の集い」に足を運ぶ






ガラス窓ひとつ隔てた向こうは秋の雨(市民文化会館大ホールホワイエ)

 





今日は高橋傳次郎さんの豊田文化功労章受章記念の
「民謡の集い」に足を運んだ







パンフレットの絵は柄澤照文さんの
塩の道屏風「岡崎城下町の図」の部分

柄澤さんは高橋傳次郎さんの高校時代からの友人で
塩の道や江戸時代の先人の足跡を訪ねて
スケッチ旅をしたり、全国各地の町並みや農山村風景などを
独自のタッチで描いている文人画家

本物の「岡崎城下町の図」屏風を見たいが
その前に、私も「見たい!」言われるような仕事をしなければ







高橋傳次郎さんのプロフィールを簡単に紹介すると
津軽三味線の名手高橋祐次郎の薫陶を受けた津軽三味線演奏家にして
江差追分全国大会審査員を務める民謡の大家
「藤川音頭」などの新民謡の作詞作曲振付けと八面六臂の活躍
元高校球児で高校の野球部監督という経歴を加えると
少し褒めすぎかも知れないが
身近な人が頑張っている背中を見るのは嬉しいもの





頑張っているといえば
名古屋の現代美術の灯を
オーナーとして燈しつづけているのが
ガレリアフィナルテの福田久美子さん




売れない!
食えない!
日本の現代美術を支えてきたのは
まぎれもなくアーティストや作品に惚れ込んだ
コンテンポラリー系のギャラリーで美術館ではない


「一将なって万骨枯る」というが
美術館ネットワークが整備されるなかで
こうしたギャラリーの経営が立ち行かなくなったのは
大型店の進出で淘汰された地場商店と構図は同じ

名古屋のギャラリー事情は省くが
コンテンポラリー系ギャラリーの最後の砦の一つとして
頑張っているのがガレリアフィナルテの福田久美子さん

青木野枝さんなど日本のトップアーティストのほか
将来を嘱望される地元の若手にチャンスを与えるなど
オーナーの福田さんの目に適ったアーティストがラインナップされ
アートの現在地を知ることができる数少ないギャラリーでお薦め!







■ガレリアフィナルテは新堀川を背にした中区大須







■ガレリアフィナルテの案内図
■問合せは☎052-242-8684








■現在開催中の三井園子展のDM(11月3日まで)







■次回開催の日野田崇展のDM(11月5日~22日12:00~19:00)





最後にユニークな展覧会を紹介

しょうぶ学園「Nui Projectシャツ展


「しょうぶ学園」(鹿児島県吉野町)は知的障害を持つ人たちが
地域社会で暮らしていくための様々のことを支援する施設で
その活動が全国的に注目されているとのこと
(詳しくは「しょうぶ学園」で検索を)





内容は「しょうぶ学園」の生徒と施設のアーティストサポーターの
コラボレーションで制作したシャツの展示






DMの写真にあるようなシャツが空間に吊り下げられているだけだが
大胆な色遣いとデザインははカミソリのような切れ味で衝撃的







■問合せは「ギャルリhu」☎052-935-4808
  


Posted by かとうさとる at 23:45 | Comments(1) | アートの現在