2012年09月16日

今日の朝日「be」フロントランナーは目から鱗










もしかしたら
近未来のアートのキャスティングボードは
村上隆ではなく「自遊人」の
彼らの手の中にあるのではないか



今日の朝日「be」フロントランナーは
雑誌「自遊人」編集長

「自遊人」は手元にあったと思ったが
探しても見つからない

熟年の時代なのか
ここ数年「自遊人」のような
大人の雑誌が多くなったような気がする




そこでオジサンたちが
好きな雑誌






大人の雑誌の老舗「サライ」
ここ数年の内容は喫茶店の置本クラスで
古いファンには物足りない







こちらは定番の「別冊太陽」








尖った大人の雑誌「BRUTUS」








売れ筋路線の「一個人」


机周りにある雑誌をスキャンしたため
一部しか取り上げてないが
私のお薦めは「東京人」(写真なし)

編集者の川本三郎をはじめ執筆者が贅沢で
私もあんな大人になりたいと
願ってきたが、もう遅い




で、今日の「be」
フロントランナー






岩佐十良さん(45歳)は
大学在学中に知人とデザイン会社を設立
学生向けの雑誌の編集に携わったのをきっかけに
雑誌編集の道にスライド
2000年、雑誌「自遊人」を創刊

と、ここまではどこにでもある起業家のパターンだが
彼が凄いのは「転職を繰り返しているみたい」と
社員に笑われるほど、職を深化させていくプロセスで
ここは読んでもらうしかない







私が目から鱗と言ったのは
新聞の見出しにも『様々な「伝える」形を探る』とあるように
「食品もメディア」という彼の考え方と行動力で

もしかしたら近未来のアートのキャスティングボードは
村上隆ではなく「自遊人」の彼らの手の中にあるのではないか
そんな風に思えたからである

私は滅多に若い世代を羨ましいと思ったことがないが
岩佐十良さん(45歳)を見て心底羨ましいと思う(残念)
  


Posted by かとうさとる at 00:06 | Comments(0) | アートの現在

2012年09月15日

日曜日は農村舞台で音楽芸能バトル






天気予報が少し心配だが
明日16日(日)は
農村舞台で音楽芸能バトル



私のいつもの悪い癖でプログラムが出来上がったのが昨夜
MC原稿の決定稿ができあがったのがつい数時間前
MCをお願いしている高見さんにファクシミリで送信してひと段落

■日時⇒9月16日(日) 開演18時30分/終演20時40分頃

■会場⇒深見町磯崎神社農村舞台(雨天は藤岡交流館に変更)

■入場⇒木戸銭千円(中学生以下無料)

■問合せ⇒文化振興財団0565-31-8804






農村舞台で音楽芸能バトルのプログラム






農村舞台で音楽芸能バトル出演者の横顔


  


Posted by かとうさとる at 20:52 | Comments(0) | 農村舞台

2012年09月14日

対岸の「橋の下世界音楽祭」が農村舞台に飛び火








事のはじまりは
文化振興財団の梅村部長から
かかってきた一本の電話






「橋の下世界音楽祭」を報じた矢作新報


『「橋の下音楽祭」の永山さんから「葦舟」を燃やす前にどこかで
展示できないか」という相談を受けた。何かいい方法がないかねぇ』
というもので、例によって「わかった」と私




先ずは「モノ」を見てみないと
話にならない



デスクワークにも飽きていたため車を
豊田大橋に走らせた







大橋の下に着くと音楽祭の撤収の最中
驚いたのはタバコの吸い殻を一本一本拾っていたことで
当然と言えば当然だが黙々と作業をする彼らを見ていて
アート・ディレクターなどと名乗っている
自分が恥ずかしくなってきた

モヒカン刈りのお兄ちゃんに「永山さんはいる?」と私
「おおい永山ァ」と兄ちゃん








こちらが「橋の下世界音楽祭」を仕掛けた永山愛樹さん








これが問題の葦舟
大地の芸術祭の古民家に
こんな葦舟が収まっていたらドキッ
アートを超えている

余談に逸れたが
葦舟を作ったのは2年ほど前
熱田の宮から伊勢まで伊勢湾を横断した葦舟を制作したチームで
制作から航海までCBCが密着取材して放映していたことを
想い出した

スケールは伊勢湾を横断した葦舟には遠く及ばないが
橋の下には「こんなメンバーも参加していたんだ」と絶句
「あんたらホントによくやったよ!」と私

こんなマジな「モノ」を見せられては後には引けない
「わかった、農村舞台で自分が使わせてもらう」と私
「お願いします」と永山さん




腹を括ってやるしかないが
勝算はある






「義を見てせざるは勇無きなり」と言いたいところだが
このままでは「庇を貸して母屋を取られる」のは必至

ここは腹を括ってやるしかないが
勝算はある
やるしかない!


  


Posted by かとうさとる at 21:00 | Comments(1) | 農村舞台

2012年09月14日

アート・スペース彩で加藤大博さんの個展はじまる














50年代後半から東海地区のアートシーンをけん引しつづける
現代美術家、加藤大博さんの個展が
豊田市栄町のアート・スペース彩ではじまった













加藤大博さん(右)に「どうして豊田で」と尋ねると
『アート・スペース彩のオーナーが加藤大博さんの教え子』
とのことで納得

加藤大博さんをはじめ
彫刻家の石黒鏘二さん
造形家の庄司達さん
洋画家の加藤松雄さん
解散した幻のロック歌舞伎スーパー一座の
岩田信市さん、原智彦さん
などなど
畏敬する先達たちの元気な背中に
勇気づけられる作家は多いのではないか

私もいつかそんな背中を持ちたいと願っているが
道は遠い



■加藤大博さんのプロフィール










■アート・スペース彩の案内







■加藤大博展の問合せ












  


Posted by かとうさとる at 11:01 | Comments(0) | アートの現在

2012年09月13日

オジサンの食卓












食欲がなく
食べなければ食べなくても
済んでしまいそう



お米を入れた甕の蓋をとると
少しも減っていない

そういえばここ数日、食欲がなく
食べなければ食べなくても済んでしまいそう

今晩もスル―しようかな、と思っていたが
冷蔵庫に「訪問いけばな」で集落の人からいただいた
本場のコシヒカリがあるのを想い出した






大地の芸術祭で川西の千手温泉「千年の湯」の
駐車場の角にある居酒屋さんでご飯の美味さに
「思わず美味いッ」と声を出してしまったが
蓬平集落でいただいた米もなかなかなもの

それでも半分残ってしまった
明日中に提出しなければいけないデスクワークが溜っているのに
どうしようかな



  


Posted by かとうさとる at 21:40 | Comments(1) | らくがき帖

2012年09月13日

大地の芸術祭の閉会式の案内届く













気がつけば季節はもう秋
大地の芸術祭も17日(月)で最終日








「蓬平いけばなの家」の常設化の話もあり
作品のメンテナンスと
お世話になる地元の人にご挨拶を兼ねて
閉会式には出席するつもり

「好事魔多し」というが
最後の章の書き直しが必要かも
  


Posted by かとうさとる at 21:08 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年09月13日

幻の小田木人形座をメディアが相次いで紹介








12年9月12日中日新聞より転載










12年9月13日朝日新聞より転載


誰か持っていないかな…


中日新聞に「かって人形座の舞台があった八幡神社」と
写真で紹介された小田木八幡神社(新聞写真下)

私は写真左の建物(人形舞台の客席のあった場所)で制作を予定

作品は小田木の人形のカシラと私のエッセイを印字した紙による
インスタレーション(空間造形)を予定

空間に命を与えるのは「風の音」
過日も地元協議で作品のプランを説明したあと
「小田木で南部鉄の風鈴を持っている人がいたら調べてほしい」と私
「探してみるが小田木じゃ持っている人は聞いたことがないなァ」と
山田良稲さん

誰か持っていないかな…

ちなみに
作品制作は9月20日(木)を予定
展示は9月22日(土)~9月30日(日)
  


Posted by かとうさとる at 18:15 | Comments(0) | 農村舞台

2012年09月12日

23時39分「浄心」行き最終電車間もなく発車












亡くなった陶芸家の木村孝さんは
創刊当時の矢作新報のコラムで
初めて三河線で降りた豊田市の印象を
「小便の臭いがした」という書き出しではじめた







駅舎の豊ビルの一階がバス停になっていて
その南側にトイレがあった
木村さんが降りたのは多分梅雨の頃だったのではないか

長雨が続くと排水が悪いのか
漏らす酔っ払いが多いのか知らないが
カビ臭いすえた臭気が漂っていた












23時39分「浄心」行き最終電車間もなく発車


いま、木村さんがこの駅に降りたら何と言うだろうか
あの木村さんのことだから
ボサボサの髪をかきあげながら
「ボクは小便臭いあの頃のが好きです」と
苦笑する姿が目に浮かんでくるようだ

あの人に
この人に
あの人に
この人
あの頃に戻って
もう一度会ってみたいな
  


Posted by かとうさとる at 13:29 | Comments(0) | らくがき帖

2012年09月10日

幻の小田木人形座と小田木再訪















だけども問題は秋の風
電話がない




「小田木人形座の復活に向けて」をキャッチフレーズに
農村舞台アートプロジェクト2012の開幕まであと5日

事務局からは「プログラム原稿の入稿」の催促
新聞社からは小田木の人形座について「どうなっているのか」と質問
大地の芸術祭事務局からは作品撤収の確認メール

だけども問題は秋の風
電話がない(○○のパクリ)




幻の小田木人形座






小田木人形座は江戸時代中頃小田木の地に伝えられたが
明治8年「村中倹約申合」を最後に途絶えた幻の人形座である

どのような経路でこの地に伝わったのか定かではないが
八幡神社の境内を伊那谷と三河を結ぶ中馬街道が通り
馬宿の「門屋」に家元があったというから
「出馬千疋入馬千疋」を数えた伊那谷の人形ブームが
ときを経てこの地に伝わったのではないか

人形のカシラと衣装は愛知県有形民俗文化財に指定され
今は稲武の郷土資料館「ちゅ~ま」で深い眠りについているが
私たちに「元の人形舞台に帰りたい」と
訴えているように思えてならない


写真は「宝暦弐歳」(1752年)の銘がある
小田木人形座のカシラ「文七」
全国的に見ても古いカシラの一つで
小田木人形座の起源を知る貴重な一体




作品プラン確認のため
小田木再訪







小田木人形座が奉納された小田木八幡神社の遠景

農村舞台アートプロジェクト2012で私が制作する舞台は
この神社の境内にある人形舞台跡地(左の赤いトタン屋根の建物)
今日はロケハンと地元協議を兼ねて再訪







右が社殿
左が人形舞台の客席があった場所






白いガードパイプの左が人形舞台の建っていた場所
伊勢湾台風で土手が崩れたこととその後の圃場整備で
痕跡は全て消失

右の建物は客席の廃材の一部を利用して
向きを社殿側に変えて同じ場所に立て直したもの
今回、私はこの建物を使ってインスタレーションを予定

幻の小田木人形座を題材に作品化するもので
私も初めての試み






小田木人形座保存会発行「小田木人形座」より転載






小田木神社境内を通っていた中馬街道の古道

武田信玄の有名な遠江・三河攻めは
高遠を経て伊那街道(のちに三州街道≠中馬街道)を南下
秋葉街道に入ったため
小田木まできたのか定かではないが
伊那街道は峠越の連続
こんな狭い山道を数万という兵が進んだというから
信玄も大変だ








余談に逸れたが
西小田木の旧中馬街道を下って行くと
正面に難所の伊勢神峠が迫ってくる




幻の小田木人形座の
発祥地はここ







中央の川は段戸川
川を挟んで右は旧賀茂郡足助の連谷集落
左は旧北設楽郡稲武の小田木集落

問題は左の赤い屋根の家
難所の伊勢神峠を越える馬や馬子を泊めた馬宿の「門屋」
小田木人形座はこの門屋に伝えられたもので
代々当主が家元をつとめた






馬宿「門屋」の後藤家の家系図
二代目長太夫が小田木人形座の初代






小田木人形座保存会刊「小田木人形座」
古橋克人著「炉辺夜話-奥三河の歴史-31話小田木の操り人形」の中に
『飯田の人形座に小田木から人形を買ったという記録が残っている』
という意味の記述がある

「宝暦弐歳」の銘のあるカシラ「文七」を見てもわかるように
この地に人形作りの名人がいたことは確かで
その手かがりになるのが段戸川上流に点在するという木地師の墓

この春、小田木人形座に関心を持った私は
段戸川の上流を調べたが墓がない

門屋の現当主の後藤さんに尋ねると
「可哀想だだでわしがここに集めた」と案内してくれたのが
写真の墓



小田木人形座の詳細は
史家に任せて以下省略
興味のある方は


小田木人形座のカシラと衣装は
稲武の郷土資料館「ちゅ~ま」で見ることができる

サラリと知りたい方は豊田市視聴覚ライブラリーで
「消えた伝統芸能~小田木人形座」(約10分)のCDを
貸出ししている

もう少し詳しく知りたい方は
①小田木人形座保存会刊「小田木人形座」
②鈴木和敏編「小田木村の歴史」
③古橋克人著「炉辺夜話-奥三河の歴史-31話小田木の操り人形」を
お薦め

①と②は私もコピーしか持っていないため入手は難しい
③は中央図書館で貸出し

  


Posted by かとうさとる at 23:15 | Comments(0) | 農村舞台

2012年09月09日

何度やっても一緒




華道豊展の手直しをしたが
何度やっても一緒
これでオシマイ(疲れたア)







花展⇒第38回華道豊展
花席⇒幅180㌢×奥行180㌢×高さ15㌢
器⇒鉄製水盤
花材⇒芭蕉の葉5枚、オニアンス5本
花留⇒矢作川の玉石


  


Posted by かとうさとる at 22:15 | Comments(0) | いけばなから

2012年09月09日

毎日がバタバタ










昨夜は明け方近くまで
農村舞台アートプロジェクトのMC原稿の作成

仮眠したあと華道豊展の水揚げと手直しのため
松坂屋豊田店へ
これが6時40分
気持ちよく入れてくれたガードマンに感謝

帰路MGのモーニングで朝食
家にUターンして布団を干してまた仮眠

仮眠から覚めると華道豊展の芭蕉をいけ直すため
大物の花器類を預けている越戸の観音院へ






鉄の水盤をワゴンに積んで今度はマツタニ㈱へ
「夜使うで塗装を頼む」と私
「もっとみ早く言いん」と社長
「打合せがあるで頼んだよ」と私
「わかった!やっとくわ」と社長







使うかどうかわからないが
こちらは花留







マツタニ㈱を後にして
今度は視聴覚ライブラリーで小田木人形座のビデオ上映の手続き

その足で十塚町のコメダでデザイナーの鈴木さゆりさんと
小田木の人形座跡地の作品プランの打合せ
時計を見ると16時

作品プランは見てのお楽しみで伏せておくが
作品で小田木人形座の物語を語るという試みで
私も初めて

夜は「農村舞台で音楽芸能バトル」の音合わせがあるが
華道豊展のリベンジが優先でこちらはパス

明日は小田木人形座跡地の調査で稲武に入る予定
大地の芸術祭の「蓬平いけばなの家」常設化の話も詰めなければ
毎日がドタバタ
どうしよう






  


Posted by かとうさとる at 17:30 | Comments(0) | らくがき帖

2012年09月08日

とりあえず鋏を置いたが納得していない







前のブログで
苦戦しそうな予感と書いたが
本当に苦戦






明日はこのまま展示するが
二日目はもう一度いけ直すつもり






展覧会名⇒第38回華道豊展
会場⇒松坂屋豊田店
花席⇒180㌢×180㌢×15㌢の平台
花材⇒芭蕉、オニアンス
花留⇒玉石
器⇒秘色焼き大水盤  


Posted by かとうさとる at 21:35 | Comments(0) | いけばなから

2012年09月08日

今夜は華道豊展のいけこみ







イバラの道でも
この道を行くしかない







高橋下流で竿を出す釣り人



少しいろいろなことがあって
心が折れかかったが
前のブログで記したように
橋の下に集まった河原者を見て
吹っ飛んでしまった

小田木人形座跡地の作品プランも決めた
大地の芸術祭の閉会式も出ることにした
もう後に引けない




なんとかなると思うが
苦戦しそうな予感







今夜は華道豊展のいけこみ
花器はこれまでも何度か記したように
惜しまれながら工場を閉鎖した常滑の秘色焼の大水盤







花材は花成から仕入れた芭蕉の葉とオニアンス







花留めは矢作川で拾ってきた玉石


  


Posted by かとうさとる at 16:50 | Comments(0) | いけばなから

2012年09月08日

悔しいがこいつらには勝てない!












きょうあす豊田大橋の下に
河原者が大集結
このチャンスを逃すな!







記事は「橋の下世界音楽祭」を報じる今日の朝日新聞


もし私の記憶に間違いがなければ事件の首謀者は
農村舞台アートプロジェクトの日韓パーカッションに
出演した永山さんと思うが今は調べる余裕がないため
簡単に速報する






今夜のハイライトは
解散した伝説の大須ロック歌舞伎スーパー一座の元座長
原智彦さんの「姥捨」

私は華道豊展のいけこみと重なるため
見ることは叶わないが
近場でこんなチャンスはない



悔しいが
こいつらには勝てない!






橋の下世界音楽祭のチラシ









こんなプログラムを見ると自分の限界を感じてしまうが
相手にとって不足はない

「やってやろうじゃないか」と
血が騒ぐからいいトシして私もアホ



開演直後の
現場から速報









何んか解放区みたい









江戸の昔遊び人が集まった解放区を悪所といったが
フリーマーケットも何やら怪しい雰囲気



事件現場の
豊田大橋はここ






写真上
矢作川に架かる橋が豊田大橋
左は豊田スタジアム




  


Posted by かとうさとる at 16:01 | Comments(0) | アートの現在

2012年09月07日

農村舞台で音楽芸能バトル











五穀豊穣を神々に感謝する秋祭り

ハイライトは村人が芸能に興じる村芝居

時代は変わっても神々と交歓する

芸能する歓びは私たちの精神的源流となって

今も流れ続けています

(9月7日発行矢作新報「コラム」より転載)




農村舞台アートプロジェクト2012
音楽芸能バトル
で幕開け


■日時⇒9月16日(日)午後6時半開演

■会場⇒深見町磯崎神社(雨天の場合は藤岡交流館)

■木戸銭⇒千円(中学生以下無料)

■主催⇒(公財)豊田市文化振興財団

■問合せ⇒0565-31-8804








豊田市は自動車の都市として世界に知られていますが
芸術文化のジャンルでも独自の世界をひらいて活躍する
魅力的な市民が多いことでも知られています

農村舞台で音楽芸能バトルは
そんな旬のアーティストや団体をピックアップして
ご紹介する夢のバトルです



例えば
こんなバトルを
観たいと思いませんか


■琉球舞踊VS日本舞踊





琉球舞踊の水野千鶴子さんは沖縄県具志川市に生れ
重要無形文化財琉球舞踊保持者(総合認定)
王城流扇寿会家元谷田嘉子・金城美枝子に師事
NHK沖縄「琉球の歌と踊り」(国立劇場おきなわ)に出演するなど
琉球舞踊の担い手の一人として活躍
当日は水野千鶴子さん・水野桃子の「女踊り」と
水野楓子さんの「男踊り」を予定(写真)








ゲストとして招いた花柳梅奈香さんは
名古屋むすめ歌舞伎を経て花柳流梅奈香会を主宰
国立劇場や御園座などに数多く出演するほか
新城市の農村歌舞伎「島原歌舞伎」を指導するなど
演劇性豊かな舞踊で新境地をひらいた
当日は平家物語から「平の知盛」を舞う


バトルの組合せは
次のとおのり






イタリアのヴァレリア・マルティナ国際コンクール
室内楽部門で第1位を受賞するなど話題の新進デュオ
寺本みなみ(ピアノ)・寺本みずほ(ヴァイオリン)の
姉妹ディオも農村舞台に初出演


第Ⅰステージ
和洋音楽バトル⇒三曲VSクラシック
出演⇒豊田三曲会、寺本みなみ・寺本みずほデュオ
第Ⅱステージ
舞踊バトル⇒琉球舞踊VS日本舞踊
出演⇒水野千鶴子、水野桃子、水野楓子(以上琉球舞踊)
花柳梅奈香(日本舞踊)
第Ⅲステージ
三味線バトル⇒津軽三味線VS沖縄三線
出演⇒茂木俊興(津軽三味線)、湊川繁(琉球民謡協会東海支部)
第Ⅳステージ




和太鼓奉納ソロ⇒簗瀬和重(松平わ太鼓)


第Ⅴステージ
沖縄エイサー・カチャ―シ―で総踊り(琉球民謡協会東海支部)



バトルの舞台は
磯崎神社農村舞台






昨年、農村舞台で全国初のオペラ「蝶々夫人ファンタジー」を上演して
話題になった磯崎神社農村舞台(藤岡地区深見町)は
明治34年に建てられた舞台で、廻り舞台、遠見、太夫座
下座、バッタリなど農村舞台の機能を全て備えている
本格的な舞台として知られている

もう一つの特徴は舞台の上下の梁を鉄筋で吊るなど
古い農村舞台建築が近代建築に移行する時期の建物として
建築的にも大変注目されている舞台です






豊田市中心部から国道419号を小原方面に北上
猿投グリーンロード中山インターより約15分
深見細田の信号を左折
道なりに進んでいくと神社の木立が見えてきます
駐車場は交通指導員の指示に従っていただきます
  


Posted by かとうさとる at 22:44 | Comments(0) | 農村舞台

2012年09月05日

大地の芸術祭/行き交う人はみな夢人ばかり









大地の芸術祭は
アートと人の楽市楽座



9月1日(土)私のワークショップも無事終わり
大地の芸術祭も残すところ2週間を切った

笑ってしまったのは9月2日(日)の早朝
前夜、一人ぐらいは大丈夫とタカをくくっていた
三省ハウスが満員のため
星峠で満天の星空を見ながら野営

夜が明け、顔を洗うため
水道施設のある松之山温泉の駐車場に車を移動






日本三大薬湯の松之山温泉街(ガイドブックより転載)


顔を洗って背伸びをしながら車に戻ると
「昨日はありがとうございました」と
隣の車のドアが開いた
顔を見ると私のワークショップに松本から参加した瀧沢さん

「いやー 久々に車で寝ました」と瀧沢さん
「私も」と、互いに顔を見合わせて大笑い






タレルの「光の館」の駐車場は満車で
ナカゴグリーンパークに路肩停車(遠望の山は谷川岳)


この日は、ワークショップのサポートをいただいた
白根由紀子さんをガイドしたあといけばなの家へUターン
白根さんは大手保険会社に勤めながら
立大の大学院に通う素敵なお嬢さんで
夢は「アートマネージャーになること」と微笑






12月3日(月)
中里エリアの西田尻の青木野枝さんの作品の前で
三省ハウスでご一緒した兵庫県からきたという女性グループと再会

右は姫路で看護士をされているという久保友佳さん
「帰ったと思ったが…」と私
「今日で10日目、いい夏休みの思い出ができた」と久保さん
みんなユルキャラ全開で大笑い







こちらは青木野枝さんの新作「空の水/苔庭」をバックに
飛騨で水の研究をしているという女性

大地の芸術祭はアートと人の楽市楽座で
行き交う人はみな夢人ばかり



大地の芸術祭
フォトギャラリー



「いけばなの家」の客さんとメンテが気になって
目星をつけていた作品の半分も見ることができなかったが
「こへび」が作品やワークショップ、ライブを見たいのに
我慢していることを思えば贅沢







今回の大地の芸術祭の特徴の一つが
飯山線の電車と駅前をアートで活性化する「駅プロジェクト」

写真は下条駅前に出現した
みかんぐみ+神奈川大学曽我部剣教室による
「下条茅葺きの塔」(奥)と
フィリピンのイフガオ地区と下条地区の
交流プロジェクト(手前)







こちらは越後田沢駅前に出現した河口龍夫の「船の住む家」と
内部に設置された「未来への航海」
非の打ちどころのない空間の支配力は
さすが河口龍夫!





こちらは同じく河口龍夫の
「水から誕生した心の杖」







三省ハウスの木村崇人「おてんとうさま+あしあと」
染物のように見えるタペストリーは
子どもたちを等身大で写す
日光写真のワークショップで制作したもの

フロアのドローイングは子どもたちが
自転車のワークショップで描いたもの







旧名ヶ山小学校に誕生したアジア写真映像館
名ヶ山集落にはこのほか「名ヶ山写真館」があり
写真ファンは必見!










大白倉集落の古民家に
ひっそりと陶の花を咲かせた
杉浦康益「蛙の花館」
本物のプロの凄みを実感
さすが杉浦康益!




大地の芸術祭の名作たち


大地の芸術祭は過去4回の開催をとおして
160点近い作品がコレクションされ
今回も越後妻有里山現代美術館「キナ―レ」や「駅プロジェクト」
「もぐら館」「アジア写真映像館」など新たなコレクションが加わった

春夏秋冬、コレクションされた作品たちは
妻有の里人となって私たちを迎えてくれるはず

「いけばなの家」も
そんなコレクションのひとつになればと秘かに想を練っている

工藤先生や北条先生、重森先生、下田先生、千羽先生などなど
私を導いてくれた多くの師にいいご報告ができればと願っている

ハードルは高いがこの道を拓くしかない(感謝)







大地の芸術祭のランドマークの一つ
当間高原リゾートの行武治美「再構築」







同じく大地の芸術祭のランドマークの一つ
カサグランデ&リンタ―ラ建築事務所「ポチョムキン」


農村舞台アートプロジェクトの
プロデュースと作品制作のため
大地の芸術祭はこれでしばらく小休止
ご容赦を
  


Posted by かとうさとる at 11:34 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年09月04日

「こへび隊」が支える大地の芸術祭














私なら「こへび隊」に
入ることを奨める


和太鼓ブームの端緒を拓いた佐渡の「鬼太鼓座」の
設立に関わった永六輔はラジオの「人生生相談」の中で
針路に悩む若者に対して「鬼太鼓座」に入ることを奨めたが
私なら「こへび隊」に入ることを奨める







「こへび隊」は大地の芸術祭の舞台裏を支える
ボランティアのサポート集団で
メンバーは首都圏を中心に
世代・ジャンル・国境を超えて
妻有にかけつけた有志の集団

私が芝峠温泉で見た美型の座敷ワラシも
フランス人の「こへび隊」と判明した(写真)



消灯時間が過ぎた深夜も
「こへび隊」世話役の
ミーティングは続く







写真は「こへび隊」が寝泊まりする川西宿舎

元は雪で閉ざされて通学できない生徒たちが
冬の間、親元を離れて寄宿した川西中学の宿泊施設

大地の芸術祭の成功体験をモデルに
愛知トリエンナーレ、神戸ビエンナーレなど
全国各地で大規模なアートイベントが開催されているが
なぜ、学生や大学教授や作家、主婦や仕事を持つ人が
手弁当で大地の芸術祭に参加するのか!
その背景を理解しない限り「仏作って魂入れず」
一過性の花火で続くはずがない










受付に問題はないか
「こへび」の人数は足りているか
作品のメンテナンスは大丈夫か
どうしたらお客さんを気持ちよく迎えることができるかなどなど

消灯時間が過ぎた深夜も
「こへび隊」世話役のミーティングは続く

「よく体力が続くね」と私(ねぎらいの意で)
「好きだから大丈夫」とこへび







仕事などの関係で金曜日の夜に入って
日曜日の夜帰る短期の「こへび」も多く
前日にならないと現場ローテーションが組めない日もあるとか

写真は明日の「こへび」の役割を記したボード
こんな大変な作業も宿舎に帰ってから決めるというから
舞台裏は毎日が戦場

夢枕に赤いスタッフシャツを着た「こへび」の館内放送を聞いたが
朝起きると館内はこへびの事務スタッフ1人と賄いのオバサンだけ

私も一人では居心地が悪いため
慌てて飛び出したが治療したばかりの差し歯を
流し台に忘れてきてしまった(マンガみたい)












  


Posted by かとうさとる at 16:06 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年09月01日

時の過ぎゆくままに





みんな一人で
妻有に降りたと素直



昨夜はワークショップの準備をしたあと芝峠温泉へ
入浴客が途切れて闇につつまれた湯船から
空を見上げると満天のお月さま

その夜の三省ハウス
埼玉からきたというオジサン(ごめんなさい)と
香港からきたという学生さんと
兵庫からきたという女性と
作品に悩む若いアーティストと
旧知の人が再会したように話が弾み
時計を見ると消灯時間
聞けばみんな一人で妻有に降りたと素直







三省ハウスのテラスで見つけた朝顔


こんなおだやかな朝なのに
矢作新報のコラムの原稿書き
10時にまつだい駅にお客さんをむかえるため
それまでに入稿しなければ…
どうしよう  


Posted by かとうさとる at 06:53 | Comments(0) | 越後妻有2012