2012年03月13日

喉に棘がひっかかった読後感







忙中閑有りぶらりぶらり






竜宮橋から眺めた市街地(左)と豊田スタジアム(右)


今朝もデスクで夜が明けてしまったが
とりあえず納期のある原稿を脱稿
大地の芸術祭も作品プランを提出







寺部で見つけた野梅



私の悪い癖で、まだしなければいけない宿題があるのに
少し一息ついただけなのに
今度はあれをしよう、これをしようと元の黙阿弥



喉に棘がひっかかった読後感


まあ、こんなことはどうでもいいが
避けて通れないのが東日本大震災で
昨日11日、今日12日と各紙とも東日本大震災1年を特集している

気になったのは全紙を目通ししたあとの読後感で
「一億総懺悔」という言葉が脳裏をかすめたからである

この言葉は戦後処理内閣として皇族内閣を組閣した東久邇宮稔彦王が
国内の混乱を収めるため唱えたものと言われている

陸海軍の解体など戦後処理の難事業を遂行するためには
「一億総懺悔」で全てをリセットして出直す以外にない
という決意を表明したものだが
言葉は悪いが喧嘩両成敗のようなもの

戦争を推進した官僚組織や大本営発表を垂れ流した大手メディアが
この言葉に飛びつくのは自明の理で戦争責任は不問にされた

言葉を壊し情報を氾濫(混乱)させる読後感の漠とした不安は
目に見えない何か大きなものが背後で動いているような気がしたからで
いつかきた道で杞憂でなければいいが…






今朝(12日)の朝日新聞から転載


3月10日付けの朝日新聞オピニオンで
作家の安部和重は
「言葉の信頼回復と情報の交通整理」を痛感と書いたが
信なくば立たずで納得

それにしても写真が語る言葉は重い












  


Posted by かとうさとる at 01:22 | Comments(0) | らくがき帖