2011年03月04日

新堀川と鶴舞橋


雛の節句も終わって
春本番まじか


ガレリアフィナルテのオーナー夫妻が
昨日も「こんなに会場につめる作家さんは初めて」と
驚いていたがさすがに少し疲れ気味

その時も美術系の作家といけばな系の作家論に話が弾んだ
私にとって作品は「その場でしか会うことのできないもう一人の私」で
特別の事情がない限り傍にいるようにしていると、自論を述べたが
話は単純ではないため、うまく伝わったかどうかわからない





ガレリアフィナルテから栄の松坂屋本店まで徒歩で8分ほど
久屋通りの賑わいを右に左に見て歩いて行くため
地下鉄上前津に向かうより近い感じで距離感というのは不思議
写真は惣菜の買い出しのため松坂屋のデパ地下に向かう途中
パルコの近くで見つけた木蓮の街路樹で開花が楽しみ


新堀川と鶴舞橋





フィナルテの裏手を流れる新堀川に架かる舞鶴橋
この道をまっすぐ進むと鶴舞公園に行きあたるため
二つの名前にどんな関係があるのか少し調べてみた






都市内河川の宿命で水源は埋め立てられて
正面に見える排水場が新堀川の水源
この川を見て一級河川庄内川水系と知る人は
土地の古老を除いていないのではないか






元は今池台地から流れる精進川という川を明治38年に改修
河口で堀川とつないだことから新堀川の名がついたそうだ
鶴舞公園は、この改修工事で出た土砂を利用して造成
公園の名前の由来は当時鶴や鷺が舞う湿地帯だったことから
鶴舞の名前を冠したとのこと
舞鶴橋の名の由来は定かではないがここまでわかれば説明不要
写真右手の茶色のビルがフィナルテのある成田ビル上前津






堀川は宮本輝の小説を映画化した小栗康平のデビュー作「泥の河」の
舞台となったため、映画ファンなら覚えている人もいるのではないか
写真左のさら地の斜面とクレーンの跡は木材問屋が軒を並べていた
往時の新堀川の賑わいを伺わせる遺構の一つで
豊田の私でも材木が川面を埋め尽くしていた光景を覚えているから
そんなに遠い昔のことではない
もう少し川筋を散策してみようかな


  


Posted by かとうさとる at 11:40 | Comments(0) | らくがき帖