2010年05月10日

企画コンペは門前払いを承知した確信犯









私のあいちトリエンナーレ
現代美術展企画コンペの顛末


4月7日付けの当ブログで、あいちトリエンナーレ現代美術展企画コンペについて書いた。内容はこの企画コンペに、アート評論家の亀田恵子さんが、私かとうと京都の舞踏家今貂子さんのコラボレーションを提案したというもので、結果については「後日報告したい」と結んだ。





今貂子さんは伝説の舞踏グループ「白虎社」の
創立メンバーで、京都で舞踏集団倚羅座を主宰。



このことについて、過日、亀田恵子さんから「いろいろご迷惑をおかけして…」と電話をいただいた。

要は提案が不採択になったということだが、企画の打合せのため家まで何度も足を運んでいただいたり、京都まで足を運んでいただいた亀田さんに申し訳ないことをしてしまった。私の方が亀田さんにお詫びしなければいけないのに恐縮。

説明は省くが、今回のプランについては門前払いを承知した確信犯で、私の中では実現済み。ある意味では亀田さんも共犯で、あいちトリエンナーレをひと足早くバーチャルで楽しませていただいた。負け惜しみではなく、要はアタマの切り替えが大事ということ。来年2月に予定している個展の予行演習をさせてもらったようなもの(?)で、感謝!


シャボン玉のように
飛んで消えた「民俗で都市の祝祭」
-都市と人のはざまで花祭り-






長者町コンペのイメージプラン

●中央は高さ12㍍の梵天のオブジェ
●ビルの壁面は菰のドローイングでビル全体を異化
●人物は舞踏家今貂子さんのイメージ
●夜は梵天に灯が入り黒壁に舞踏集団倚羅座の画像が出現





倚羅座は今貂子さんが主宰する舞踏集団



もし実現していれば
猥雑で楽しい祝祭になったのに


今回のコンペは私も説明会に出席したが募集要項によると
①長者町繊維卸会館2階南西部屋
②伏見地下街店舗
③ARTISANビル1階内壁面
④その他長者町地区内
の4カ所で企画を競うというものだったが
①~③は「都市の祝祭」というトリエンナーレのコンセプトとは凡そかけ離れた小さなスペースで問題外。負け犬の遠吠えのようで言うのははばかれるが、意地の悪い見方をすれば市民参加のアリバイづくりとしか見えない。

私が確信犯に代わったのはこのためで、亀田さんと④の条件に該当する長者町をロケーションして見つけたのが、繊維街の記憶が色濃く残るビルと商店の間の駐車場で、【民俗で都市の祝祭-都市と人のはざまで花祭り-】の想が決まった。

構想の意図は「人間の生命の根源である芸能する力で、時代を突き抜ける新しい都市の祝祭をつくる」というもので、もし実現していれば猥雑で楽しい祝祭になったのに。

負け惜しみがバレてしまったが
一番見たかったのは私で、残念!

  


Posted by かとうさとる at 07:26 | Comments(0) | トリエンナーレ