2009年01月03日

口直しに玄関の花を活けなおした




梅、南天、松、椿|猿投窯山田和俊自然釉花器|自宅玄関



何事もシンプルが一番

紅白歌合戦がはじまった頃、居間で横になって休んでいた妻の様子がおかしい。主治医から「何かあったら愛知医大の救命センターに自分の名前を言って診てもらうように」と、アドバイスを受けていたため、初めて救急車を呼んだ。

明け方、入院の準備のため一旦自宅にもどり、病院に急ぐと、若い看護師たちが「初日の出」に向かって手を合わせていた。幸い妻の容態は昨日になって奇跡的に回復。こんなに早く回復するのなら、心配して妻に初めて書いた手紙を返してほしい、と思ったが後の祭り。

単身生活の楽しみは食事を考えることで、昨日、今日と炊き込みご飯を工夫した。米は魚沼産のコシヒカリより美味いと評判の湧水で作った無農薬の産直。炊飯器は買ったばかり。今日は「決まった」と箸を持って炊きあがるのを待ったが、これが今までで一番不味い。原因は蟹缶やキノコ、野菜など冷蔵庫の具をみんな入れたためで、味が滅茶苦茶。いけばなも昔から「一色生け」が最高と言われているが何事もシンプルが一番。それにしても明日もこのご飯を食べるのか、と思うと辛い。

口直しに玄関の花を活けなおしたが、「花」まで炊き込みご飯のようになってしまった。シンプルが一番とはいかないが、心配がなくなったから、まあいいか。

  


Posted by かとうさとる at 19:00 | Comments(1) | いけばなから