2008年09月27日

花と書の空間展


 豊田市の有形文化財六鹿邸は、明治45年頃豪農の六鹿清七氏によって建てられた邸宅である。木造瓦葺、鴨居造り、建坪113坪で、内部は15畳2間、10畳1間、8畳3間、台所、土間等があり、本宅に隣接して土蔵と茶室が築かれている。花と書の空間展は、豊田市の明治建築を代表するこの六鹿邸の空間をステージに展開する花人と書家のコラボレーションで、出品は私の周辺の花人と書家11名。ゲストの日向洋一さんは現代のいけばな界で三本の指に入る花人で必見。私は茶室でインスタレーションを予定。10数年前に既に想を得ていたが機会がなく見送ってきたプランで、私自身楽しみにしています。
■とき:2008年10月25日(土)・26日(日)10:00~18:00
■ところ:六鹿邸(豊田市高岡町長根51 高岡コミュニティーセンター内)☎0565-53-7771
■ゲスト:日向洋一(草月流)
  


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2008年09月27日

作品ライブラリー(1)かとうさとると初めて記す










素材:枯木、ユッカラン、縄、ブリキ/寸法:≒250㌢×250㌢×300㌢
場所:豊田市文化芸術センター(豊田)1976年


私の出発点

この作品は1976年、初めての個展で発表したもの。当時、私は真道流という未生系の流派に所属し、伝統的ないけばなと造形志向のいけばなの狭間で出口が見えず悶々としていた。まだ「空間」という認識はなく、自由花をいかに巨大にすることができるか、そればかりを考えていた。床の間から離れたいけばな、器から離れたいけばな、ちょうど水棲動物が陸にあがりはじめた両生類の時期とでもいおうか。かとうさとる と初めて記した私の出発点にあたるもので、水辺から遠く離れたいまの私にとって懐かしい思い出である。

  


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