2010年04月13日
話題の映画「降りてゆく生き方」から
映画を吉幾三の
「俺は田舎のプレスリー」風に
プレゼンすれば
♪♪お金もうけが目的でないから、DVDもつくらないし、テレビの放映もしない/一般の映画館では上映せずに、市民団体や商店街の有志が自主上映/当然有料宣伝広告もしない/新しいことにチャレンジしたい!学びたい人みんな集まれ/昇ってゆく豊さから降りてゆく幸せ♪♪
吉幾三の「俺は田舎のプレスリー」風に言えば、こんな宣伝文句がぴったりの話題の映画「降りてゆく生き方」を見た。
全国各都市で
自主上映の輪が広がる
当初は「町の再生」がメインテーマだったが、脚本を書くため地域再生にかかわる人たちを取材するうちに、「環境保護」など人のつながりを再生する新しい生き方にシフト。製作する過程でもストーリーがどんどん変わっていったというユニークな経緯をもつ映画で、全国各地で上映会が開催され、これまでに全国50カ所以上で上映。見た人が「私の地元でも」と、さらに大きな広がりを見せているとのこと。
映画「降りてゆく生き方」in名古屋は、午前、午後の2回上映で、私が見たのは午後の部で、ほぼ満席。受付で聞くと午前も満席とのこと。口コミでこの動員力は想像以上。
昇ってゆく豊さから降りてゆく幸せ
主演は武田鉄矢。舞台は新潟、懐かしい妻有の里山も。
ストーリーは『都会のやり手営業マンが自然を守ろうとする人たちと連携する生き方に「降りてゆく」。人をけ散らして生きてゆくことのむなしさを描いた。』(8日付け朝日新聞「ひと」より転載)もので、やり手営業マンとは名ばかりの、家族からも見捨てられた団塊世代の元エリートサラリーマンを武田鉄矢が好演。
元キャスターで環境活動にも熱心な野中ともよも実名のキャースター役で出演。こんな魅力的な女性だったのかと不明を恥じたが、いい生き方をした人はみんなキラキラ輝いている。そういえばラジオ深夜便に出演した音楽評論家の湯川れい子も上質な語りで、魅力的だったことを思い出した。
余談に逸れたが、より多くの豊かさを求めて昇ってきた時代から、身の丈の幸せに降りてゆく時代へ。映画は深山に降った雨水が沢を下りやがて大地を耕すように、人から人へ絆の輪を広げてゆくが、現実には降りてゆくこともままにならない高齢者も。予備軍である私は映画的感動と同時に重い宿題をもらったようで、気分は複雑系。
映画「降りてゆく生き方」の直近情報
映画「降りてゆく生き方」に興味のある方は
公開一周年記念「生き方」の祭典がお薦め。
内容:映画の上映とスペシャルトーク(武田鉄矢ほか)
日時:4月18日(日)
午前の部11:00開演/午後の部15:00開演
会場:日本青年会館大ホール(東京・神宮外苑)
問:080-5055-9991/080-5339-9900/090-9374-6594
Posted by かとうさとる at 00:08 | Comments(0) | らくがき帖