2008年12月28日

豊田市文化芸術振興計画から(1)


豊田市文化芸術振興計画から(1)

豊田市教育員会が策定した豊田市文化芸術振興計画の冊子



信なくんば立たず

清水寺の貫主が選ぶ今年の言葉は「変」に決まった。ドイツではそのものずばり「金融危機」という言葉が選ばれたそうだが、私が選ぶとすれば「未曾有」で決まりだ。新聞各紙は米国のサブプライムローンに端を発した今日の危機的現状を「未曾有の経済危機」という言葉で表現している。「いまだ曾(かっ)て起こったことがないこと」という意味で、「未曾有」で間違いはないが、紙面が軽薄に見えて仕方がない。「信なくんば立たず」というが、すべての元凶は麻生総理の一連の言動で、私にも心当たりが多く、自戒の意味を含めて「未曾有」を肝に銘じたい。


はじめに

冒頭から余談に逸れてしまったが、豊田市教育委員会は本年4月、文化振興条例に相当する豊田市文化芸術振興計画を策定した。第7次豊田市総合計画に基づいて平成29年までの10年間の政策目標と具体的な取り組みを示したもので、まずは近未来の「とよたの文化」のあり方を論じるテキストの誕生を喜びたい。

文化芸術振興計画の詳細は豊田市の情報コーナーで冊子(パンフレット)を無料配布しているため割愛するが、「ふるさとの文化を継承し、新たな文化を創造して、人が輝き誇りがもてるまちづくりをめざします」という基本理念のもとに、3つの基本目標と12の政策方針、37の取組みと7つの重点事業が紹介されている。


豊田市文化芸術振興委員会

この文化芸術振興計画を実効性のあるものにするため設置されたのが豊田市文化芸術振興委員会で、私(かとう)も委員の末席を汚すことになった。すでに4回の委員会が実施され、豊田市のホームページで議事録が公開されているため関心のある方は是非検索いただきたい。

現下の世界経済危機は金融資本主義の構造が破壊したもので、修復するのは人間の文化力以外にない。豊田市もまた「トヨタショック」の直撃を受けているが、ものづくりの文化の原点にたちかえり、「とよたの文化」はどうあるべきか。私なりに委員会の活動と課題を随時発していきたい。

(委員)
委員会は文化関係、教育関係、学識関係、メディア関係、市民公募の委員13名で構成され、委員長は都築正道(中部大学教授)、副委員長は寺光彦(豊田市美術館長)の両氏で、委員は次の各氏。(五十音順)
石黒秀和、伊丹靖夫、加藤悟、神谷祐利子、釘宮順子、諏訪等、塚田宏之、都築正道、寺光彦、中垣和美、中野真理子、福田香緒里、丸井俊裕。


豊田市文化芸術振興計画から(1)


豊田市のまちづくりビジョン「人が輝き 環境にやさしく 躍進するまち・とよた」の基本構想を定めた「新とよたプラン21」の概要版。豊田市文化芸術振興計画もこのプランに基づいて策定されたもので、市の情報コーナーで入手できる。




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Posted by かとうさとる at 02:57 | Comments(0) | とよたの文化
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