2015年08月12日

6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


市内の中間山地に現存する農村舞台群を
地域の文化資源として活用する
農村舞台アートプロジェクトが
6年目を迎えた



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   農村舞台アートプロジェクト2015のチラシは
   最寄りの交流館など公共施設に配布



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   藤岡地区の深見町磯崎神社農村舞台はアートプロジェクトのメイン舞台の一つ
   2011年には農村舞台で初のオペラ「蝶々夫人 」を上演
   今回は初のバレエの上演を予定
   11月には全国地芝居サミットも予定されている
   写真はオペラ「蝶々夫人 」の開演前の農村舞台



プロジェクトの構成

農村舞台を現代の芝居小屋として可能性を探る「LIVE」
農村舞台の空間にアーティストが
個展形式で挑む「ART」の両輪で構成


LIVE

Ⅰ 宝栄座再生プロジェクトがスタート
今貂子舞踏公演「滝姫」


  ■車座ミーティング「夜楽」
  日時⇒9月11日(金)18:00~
  会場⇒怒田沢町諏訪神社農村舞台「宝栄座」楽屋
  ■舞踏ワークショップ
  日時⇒9月12日(土)10:00~
  会場⇒怒田沢町諏訪神社農村舞台「宝栄座」
  ■今貂子舞踏公演「滝姫」
  地元に伝わる民話「姫滝」をもとに創作した舞踏公演
  日時⇒9月13日(日)15:00~
  会場⇒怒田沢町諏訪神社農村舞台「宝栄座」(足助地区)
  木戸銭⇒1,000円(中学生以下無料)


江戸時代の中頃、稲武地区の小田木町に伝えられ
明治に初めに途絶えた人形座の復活に向けた
小田木人形座準備会に続いて
足助地区の怒田沢町諏訪神社農村舞台
通称「宝栄座」の再生に向けた取り組みが新たにスタート



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   【宝栄座】
   明治31年創建。草葺き入母屋造、昭和35年屋根をトタンで覆う
   間口10.92㍍、奥行き7.35㍍。左右に太夫座があり
   独楽回し式廻り舞台、セリ。舞台両袖には舞台面の拡張装置
   地形を生かした地階には30畳の楽屋がついている



宝栄座は市内唯一の楽屋付の農村舞台で
解散した大須のロック歌舞伎
「スーパー一座」が合宿するなど
多くの人に親しまれてきたが
近年、集落の高齢化が進み
その存続が危ぶまれてきた


6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   今貂子舞踏公演の参考イメージ(倚羅座舞踏公演より)
   今貂子さんは1980年舞踏グループ「白虎社」設立に参加
   「白虎社」解散に伴い独立。舞踏カンパニー倚羅座を主宰
   京都を拠点にヨーロッパ公演ツアーを行うなど国際的に活躍



宝栄座再生プロジェクトは集落と協働して
この宝栄座の存続方法を探ろうというもので
京都で舞踏カンパニー倚羅座を主宰する
舞踏家の今貂子さん(写真右上)が
怒田沢の集落に宿泊滞在(9月10日~14日)

12日からは舞踏カンパニー倚羅座メンバーの
佐藤野乃子さん(写真右下)と
村上璃子さん(写真左下)も合流

芝居好きな集落の人たちや
地域の人たちと交わりながら
舞踏作品を創りあげて公演するほか
みんなで夜を徹してワイワイ語り合う車座ミーティングや
舞踏のワークショップも予定



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   左は京都から怒田沢の集落にご挨拶に訪れた今貂子さん
   右は昔、演じた素人芝居の話で盛り上がる怒田沢の人たち
   初対面なのにみんなフレンドリー



既に今さんは集落にご挨拶を済ませて
地元に伝わる民話「姫滝」に想を得た舞踏作品を提案
芝居好きな地元の人たちに出演を働きかけるなど準備着々



Ⅱ 農村舞台で初のバレエ 
豊田シティバレエ団公演



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   農村舞台で初のバレエ公演に挑む挑むのは
   地元から本格的なバレエを世界に向けて
   発信続ける豊田シティバレエ団
   写真はバレエの本場ロシアのエルミタージュ劇場で上演した
   「日本の祭り」のフィナーレ
  

 
  ■豊田シティバレエ団公演
  日時⇒9月20日(日)18:00~
  会場⇒深見町磯崎神社農村舞台(藤岡地区)
  木戸銭⇒1,000円(中学生以下無料)


磯崎神社農村舞台は
120年近く、風雨に曝されてきたため
舞台の板はバレエマットを敷いても微妙に凸凹

バレエを上演するには
団員のリスクが大きいため一度は断念したが
豊田シティバレエ団の諏訪等さんから
「バレエマットの敷き方を考えるから」とゴーサイン
(本当に大丈夫かな)

そんな訳で今回はバレエの試行と言うことで
パ・ド・カトル、海賊より「3人の踊り」
白鳥の湖より「スペインの踊り」
創作バレエ「そうらん節」のフィナーレなど
バレエの名場面の好いとこ取りをした
農村舞台バージョンのバレエコンサートを予定

農村舞台がクラシックバレエと遭遇することで
どのような化学反応をするのか
本邦初公開で必見!



Ⅲ -小田木人形座復活に向けて-
小田木人形座準備会&黒田人形公演



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   8月3日発行読売新聞「ひゅ~まん愛知」より転載

  ■小田木人形座準備会&黒田人形公演
  日時⇒9月26日(土)18:00~
  会場⇒小田木町八幡神社人形舞台跡地(稲武地区)
  木戸銭⇒1,000円(中学生以下無料)
  共催⇒小田木人形座準備会


小田木人形座準備会が
300年の伝統を今に伝える
黒田人形保存会の胸を借りて
寿式三番叟を所縁の小田木町八幡神社に奉納する
小田木人形座準備会&黒田人形公演黒田人形小田木公演



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   小田木人形座準備会は明治の初めに途絶えた
   小田木人形座の復活に向けて
   2013年4月地元の有志が立ち上がった市民団体
   右から3人目が準備会会長の山田良稲さん



6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   黒田人形が上演する外題は絵本大功記十段目尼崎の段
   十四段ある絵本大功記の中でも最もよく知られた段で
   初めての人でもストーリーがわかるため人形浄瑠璃入門に最適
   写真の人形は武智光秀(明智光秀)の一子十次郎の許嫁初菊



ART


6年目を迎えた農村舞台アートプロジェクト


   アートの参考イメージ(西広瀬町八剱神社農村舞台)


農村舞台の空間にアーティストが個展形式で挑むART
今回は旭地区の4会場に6人4組のアーティストが挑む

  会期⇒9月13日(日)~27日(日)
  時間⇒夜明けから日没まで


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アーティスト⇒中村広子(絵画)
会場⇒杉本町神明神社農村舞台



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アーティスト⇒中根栄二(彫刻)+中根理(造形)
会場⇒加塩町加塩神社



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アーティスト⇒加納恒(紙造形)+加納登茂美(小原和紙)
会場⇒太田町伊雑神社



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アーティスト⇒加藤恵利(造形)
会場⇒旭八幡町八幡神社



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ARTのマップ


問合せ

(公財)豊田市文化振興財団文化部文化事業課
☎0565-31-8804


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Posted by かとうさとる at 18:29 | Comments(0) | 農村舞台
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