2013年07月09日

第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見








五郎さんの代表作の一つ



第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見

現代の「へうげもの」鈴木五郎を特集した陶芸専門誌TAIKII創刊号 
  

私は予てから
ヴェネチアビエンナーレなどの国際展に最も相応しいアーティストは
現代の「へうげもの」鈴木五郎さんをおいてほかにないと公言してきた




第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見


まさに現代の「へうげもの」五郎流の野点(陶芸専門誌TAIKII創刊号より)


私が五郎さんを推す理由は
日本の固有の仕事で世界に二つとないコンテンポラリーという難題を
クリアする稀有な作家ということと
世界のコレクターたちの驚く顔を見てみたいからで単純

過日、小坂町の第一画廊で
その五郎さんの大壷を拝見した

五郎さんの大壷については
職にあった当時「鈴木五郎大壷展」を企画
弥七田大壷、織部大壷、呼継大壷など
代表作を全て拝見してきたが
第一画廊の大壷は大きすぎて
壁を壊さないと外に持ち出せないという
都市伝説があったため見るのは初めて

「ネットで公開するのはご遠慮ください」とのことで
写真をお見せできないのが残念だが
大壷は弥七田で
制作年は五郎さんが大壷をつくりはじめた初期の作品と推定
高さ≒130センチほど
胴の幅≒150センチほど
塵ほどの傷もなく
歪みも焼き物の神さまの領域に入るほど絶妙で
描かれたドローイングもシャープでお洒落
五郎さんの代表作の一つに入るのではないか



第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見


   五郎さんのコレクションのほか
   金子潤の巨大なオブジェも展示されていたため
   話を伺うと豊田市美術館の「だんご」(写真)は
   第一画廊が寄贈したとのことで納得



よくわからない
あいちアートトリエンナーレ


余談に逸れるが
元名古屋造形大学学長で彫刻家の石黒先生は
「記憶の遺言」の中で
《日本の美術館は地元の作家と真正面から向き合うべきではないか》
と記しているが一事が万事

この夏、名古屋を中心に国内最大規模の国際展
あいちアートトリエンナーレ2013が開催されるが
県内には鈴木五郎さんをはじめ
加藤清之、鯉江良二、金子潤(アメリカ在住)、吉川正道など
世界トップクラスの現代陶芸の群像がいるのに
彼らに声もかけていない(もったいない)

そんなものは愛知県陶磁美術館や岐阜県現代陶芸美術館の
仕事と思っているかも知れないが
国際展に勝ち残るチャンスを自ら摘むようなもの

トリエンナーレ関係者の不遜と閉鎖性は不思議で
よくわからない


同じカテゴリー(アートの現在)の記事画像
まだ間にあう!ジャコメッティ展
農村舞台仲間の伊丹靖夫さんが個展
香恋の館で中村広子展開催中
魑魅魍魎が跋扈した道慈山観音寺ライブ
今夜は小原の道慈山観音寺にミュージシャンが集結
切り絵師・俊寛さんの作品展に足を運ぶ
同じカテゴリー(アートの現在)の記事
 まだ間にあう!ジャコメッティ展 (2017-12-08 21:37)
 農村舞台仲間の伊丹靖夫さんが個展 (2016-12-09 04:05)
 香恋の館で中村広子展開催中 (2016-10-25 18:12)
 魑魅魍魎が跋扈した道慈山観音寺ライブ (2016-05-01 02:18)
 今夜は小原の道慈山観音寺にミュージシャンが集結 (2016-04-29 02:07)
 切り絵師・俊寛さんの作品展に足を運ぶ (2016-03-22 19:40)

Posted by かとうさとる at 21:29 | Comments(1) | アートの現在
この記事へのコメント
愛知県の現代陶芸において、鯉江良二先生と同年である神谷英介先生(高浜市在住)の業績が等閑視されているのは不本意でなりません。愛知県の美術界の掘り起こしはまだまだであり、地に足のつかないあいちアートトリエンナーレは再考をお願いしたいと思います。
Posted by 天野卓哉 at 2013年07月09日 21:46
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見
    コメント(1)