2013年04月27日

伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 










小田木人形座準備会は
みんなドンキホーテの集まり


小田木人形座準備会は
江戸時代中頃に稲武地区の小田木村に伝えられ
明治の初めに途絶えた「小田木人形座」を
「市民の手で復活させよう」と手を挙げたドンキホーテの集まり。

まあ、難しいことを考えても仕方がない。
下見の下見でいいから「みんなで飯田に行こう」と
4月25日(木)、午前9時半、稲武交流館を出発。

メンバーは山田良稲(小田木)、山田千佳子(小田木)、川角周由(小田木)
片桐敏夫(稲武支所)、後藤修二(稲武交流館)、私かとうの6人。



いろはのいも分からない素人が
300年の伝統をもつ黒田人形に突撃



伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 


伊那谷探訪(上)で
飯田の人形ブームの歴史的背景と現在を簡単に記したが
その飯田を代表するのが国選択無形文化財黒田人形浄瑠璃。



伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 

     黒田人形は飯田市黒田人形浄瑠璃伝承館の土蔵の中で保管されているが
     伝承館でも展示されているため希望すれば見ることができる。
     写真の人形は新たに作られたもの


黒田人形は元禄年間に飯田市のほぼ中心に位置する
上郷黒田に伝えられた人形浄瑠璃で
天保の改革による上演禁止令や明治初期の警察官の監視など
幾多の苦難を乗り越え、伝統の技芸を今に伝えている。



実るほど頭を垂れる
黒田人形浄瑠璃保存会



伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 


    黒田人形浄瑠璃伝承館で人形浄瑠璃の基本を学ぶ小田木人形座準備会(左)
    右は手前から飯田市黒田人形浄瑠璃伝承館の中村啓一さん(人形遣・太夫)
    黒田人形保存会会長・座長の高田正男さん(太夫)
    黒田人形保存会副座長の井坪司朗さん(人形遣・太夫)


予め黒田人形浄瑠璃保存会にアポを入れていたが
黒田人形は300年の伝統をもつ国選択無形民俗文化財の人形座。
小田木人形座準備会はいろはのいも分からない素人ばかり。

そんな私たちを仲間のように暖かく接していただいた
黒田人形浄瑠璃保存会の懐の深さに
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の言葉を想い出した。


歴史の重み黒田人形舞台


伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 


下黒田諏訪神社の境内に建つ国指定の黒田人形舞台は
天保11年(1840年)に建て替えられたもので
間口8間・奥行4間・総二階建て瓦葺き出桁造り。
農村舞台と同じ「遠見」があり
農村舞台と人形舞台の関連性を調べて見たい。



伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 


人形舞台の内側に入るのは初めて
シンプルで理に適っていて全てが新鮮で発見。



伊那谷探訪(中)黒田人形浄瑠璃と人形舞台 


二階は楽屋。左右の天井の斜に走っている太い梁は
間口の広い舞台を支える重要なもの。

このほか
黒田人形舞台に隣接する人形浄瑠璃の研修施設
飯田市黒田人形浄瑠璃伝承館を案内していただいた。
船底の装置もある本格的な人形小ホールで
人形劇のまち飯田を知るためには欠かせないが
説明が長くなるため割愛。


言葉に尽くせぬ
親切をいただいた
黒田人形浄瑠璃保存会に深謝!


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Posted by かとうさとる at 20:16 | Comments(0) | 農村舞台
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