2013年04月26日

伊那谷探訪(上)芸能の宝庫と言われる理由











今に生きる人形劇のまち



伊那谷探訪(上)芸能の宝庫と言われる理由

     飯田市観光情報ガイドより伊那谷と飯田市街。雪山は南アルプス

出馬千疋入馬千疋を数えたという
三河と信州を結ぶ中馬街道最大のターミナル飯田。

     中馬街道は現在の国道153号で、
     塩の道、善光寺街道、三州街道、飯田街道の名も。
     中馬街道の中馬は賃銀をもらって荷を運ぶ中継馬に由来。




伊那谷探訪(上)芸能の宝庫と言われる理由

     国指定の「霜月まつり」は
     旧暦霜月に上村地区の各神社で夜を徹して奉納される湯立て神楽。
     鎌倉時代に伝えられたもので奥三河の花祭りと関係がありそう。


物流の道は文化の道で全国各地の文化や風習も運ばれ
出馬千疋入馬千疋の「千」は無限大の意味があるように
数え切れないほど中馬で賑う飯田に文化や風習が辿りついた。
伊那谷が芸能の宝庫と言われるのも自明の理。



伊那谷探訪(上)芸能の宝庫と言われる理由

     黒田人形は伊那谷に伝わる四座の一つで
     全国屈指の人形専用舞台でもよく知られている。
     写真はパンレットより「関取千両緞幟猪名川内の段」


中でも江戸時代半ばに伝えられた人形浄瑠璃は
伊那谷の人々に熱狂的に受け入れられ往時は一村一座を数え
村人は浄瑠璃の舞台や人形のために田畑さえ売り払うほどの
人形ブームに沸いた。

こうした伊那谷の人形ブームは天保の改革による上演禁止
明治になると警察の監視を受けるなど苦難の時代が続いたが
熱心な村人によって支えられ、現在でも黒田人形浄瑠璃(飯田市)
今田人形浄瑠璃(飯田市)、古田人形浄瑠璃(箕輪町)
早稲田人形浄瑠璃(阿南町)の四座が国選択無形文化財に指定され
その伝統と技を今に伝えている。



伊那谷探訪(上)芸能の宝庫と言われる理由

    NHKIの人形劇「三国志」で多くのファンを魅了した
    人形美術家・川本喜八郎美術館のパンフレット


このほか、国指定の黒田人形舞台
川本喜八郎人形美術館、竹田扇之助国際糸操り人形館があり
毎年夏、世界最大規模の人形劇イベント「いいだ人形フェスタ」が
開催されるなど、飯田は今に生きる人形劇のまちとして
多くの人に親しまれている。


4月25日
小田木人形座準備会の有志で
この人形劇のまち飯田を下見の下見


人形劇のまち飯田と黒田人形浄瑠璃 (中)へ続く


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Posted by かとうさとる at 20:24 | Comments(0) | 農村舞台
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