2012年12月28日

やっぱり彼の地のアーティストには敵わない












八木祥光写真集
輪廻の森「縞枯山2403m」




よく県民性というが一つの性格で括れるものではないが
風土がそこに住む人たちの人格形成に大きな影響を与えるのは確か

例えば、尾張(尾張国)と西三河(三河国)と東三河(穂国)の間には
同じ県内なのに気質に大きな隔たりがあるのは周知のとおり

尾張の人間は商売に長け
西三河の人間はトヨタの社風に象徴されるように質素倹約型
問題は東三河で、天竜川水系でつながる伊那谷と
共通の文化圏を形成しているように思えてな らない

国指定の奥三河の花祭り、飯田の霜月神楽や人形座
原田芳雄の遺作映画として話題になった大鹿歌舞伎など
彼の地の固有の文化に触れるたびに畏敬の念を禁じることができない
人物も同様でみんな自分の世界をもっていて敵わない





やっぱり彼の地のアーティストには敵わない


そんな一人が「たんぽぽ仙人」を名乗る写真家の八木祥光さんで
このたび写真集「風のたより」4号を贈っていただいた

第1号「板取川の妖怪」
第2号「木曽の御嶽山霊山の雨」
第3号「100年のノスタルジア」
※1912年製造のベスト・ポケット・コダックのレンズで撮影した写真集

タイトルに象徴されるように
八木さんは対象のその奥にあるもの
自分の内面世界を追い続けているカメラ修験者の一人

今回はタイトルも「生死」とそのものづばり
八ヶ岳連峰の北に位置する縞枯山に通い続けて撮影したもので
「厳しい自然に曝されながら倒木更新をくりかえす縞枯山の森に
輪廻転生の世界を見た」と八木さん




やっぱり彼の地のアーティストには敵わない


写真集はモノクロA4版48ページ
「生死」のタイトルがついているが
私には縞枯山の森を撮る八木さんの至福感が
手に取るように伝わってくるから不思議

多分「死」と隣り合わせで撮っているからだと思うが
やっぱり彼の地のアーティストには敵わない

ちなみに八木祥光写真集で検索してみたところ
ネットからも購入できるため
興味のある方はネットで検索してください



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Posted by かとうさとる at 01:20 | Comments(0) | アートの現在
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