2012年01月04日
花祭りから農村舞台が見えた
1月2日夜
奥三河の花祭りを見るため
車を走らせた
鉄は熱いうちに打てというが後悔先にたたず
昨年の末頃から怠惰という錆が全身をジワジワ浸食
一時も早くエンジンを始動させないと大変
一番手っとり早い方法は外部刺激で
昨夜(2日)、奥三河の花祭りを見るため車を走らせた
国の重要無形民俗文化財に指定されている
花祭りの起源は鎌倉時代の後期から室町時代にかけて
奥三河の集落に伝えられた神楽の一種で
この日足を運んだのは東栄町古戸の花祭り
古戸の花祭りは家庭画報新春号
春を寿ぐ奥三河の「花祭り」で紹介されているため
詳しくはそちらで目通しを
豊田から東栄町の古戸まで約2時間
舞庭では山見鬼が伴鬼二人を従えて
レゲエのライブハウスのよう
私は人混みをかき分けて最前列へ
神事が済んだ花祭りは
テ―ホヘ、テホヘの掛け声にのって猥雑な芸能の場に一新
鬼たちと酔っ払いたちとのかけあいは当意即妙の寸劇を見るよう
よく観察しているとこの酔っ払いたちはみんな花祭りのプロで
鬼たちを挑発し舞庭をトランス状態に導く
酒臭いのが難点だがお神酒というぐらいだから
まあいいか(パチパチ拍手)
この舞庭を支配するのが太鼓を叩く宮大夫
ゆるーいこんな太鼓が身体と共振するのは
民俗のなせる魔力で理屈では解けない
子どもたちの「花の舞」にあわせて
舞庭は「歌ぐら」の大合唱
いままで迂闊にも聴き逃していたが
日本というよりも南方系のリズムで
「歌ぐら」は花祭りの由来と起源に結びついているのではないか
時計を見ると深夜の2時頃
舞うこどもたちも大変
左手に剣、右手に鈴を持って舞う「剣の舞」
このあと花祭りの主役「榊鬼」が登場するが
時計を見ると深夜の3時近く
後ろ髪引かれながらもここらが潮時と舞庭を後にした
花祭りについては私なりに理解しているつもりでいたが
圧倒的な熱気の前には無力で所詮付け焼刃
救いは花祭りとは対極にある
農村舞台の身の丈が立ち上がってきたことで
今後の展開の糧にしなければ
錆ついている暇はない
Posted by かとうさとる at 01:14 | Comments(0) | 農村舞台