2011年04月22日

ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」



Fの会のこと

21日(木)早朝、現代いけばなグループ「Fの会」の会議のため新幹線に乗った。会議の内容は予てから検討してきた豊島区の旧高田小学校で計画している「Fの会展」の骨子を詰めるというもの。



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


一枚しかない貴重な「Fの会」同人の集合写真(2002年)


「Fの会」は東京を中心に現代いけばなの第一線で活躍している作家集団(オジサンたちの同窓会?というカゲの声も)で、同人は、現代いけばなのリーダー千羽理芳先生(前列左)が他界、小泉道生さん(後列左から4人目)が休会、現代いけばなのカリスマ大坪光泉さん(後列右から2人目)が北京に活動の場を移したため、現在11人。

私も地元ではアクが強い方だと言われているが、同人の中に入ると浅漬けの茄子のようで可愛いもの(?)。後列左端の長井さんは現代いけばなの鬼才と言われているが、タクシーに乗ったら「その筋の人」と間違えられたというエピソードもあるというから、みんな笑ってしまう。

会議で決まった骨子は次のとおり
タイトル≠いけばな雑司ヶ谷2011
期日≠2011年11月16日(水)~20日(日)
会場≠旧豊島区立高田小学校
出品予定≠Fの会同人+主旨に賛同する作家≒10人




もうひとつの目的はこちら
生誕100年岡本太郎展


今年は「太陽の塔」で有名な岡本太郎の生誕100年ということで、NHK土曜ドラマで「TAROの塔」、BSプレミアムで「太郎と敏子~瀬戸内寂聴が語る究極の愛」が放映。「芸術新潮」「美術手帖」「別冊太陽」などの雑誌が特集をくむなど、岡本太郎ブームともいえる現象が起きている。



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


極めつけが国立近代美術館で開催されている「生誕100年岡本太郎展」で、東京まで出てきていて見ない手はない。


ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


展覧会は「対決」をキーワードに
プロローグ:ノン!
第1章:ピカソとの対決 パリ時代
第2章:「きれい」な芸術との対決 対極主義
第3章:「わび・さび」との対決 日本再発見
第4章:「人類の進歩と調和」との対決 大阪万博
第5章:「戦争との対決」 明日への神話
第6章:「消費社会との対決」 パブリックアート、デザイン、マスメディア
第7章:岡本太郎との対決
エピローグ:受け継がれる岡本太郎の精神
に分けて多岐にわたる岡本太郎の全容を紹介。



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


一度は「過去の人」になった岡本太郎を甦らせたのは、メキシコで行方不明になっていた巨大な壁画「明日への神話」を探し出した秘書で養女になった岡本敏子さんを抜きにしては語れない。今回の大回顧展も二人の展覧会のようなもの。岡本太郎が苦笑している姿が目に浮かんでくるような幸せな展覧会で説明は不粋。



ヒロシマの風化の歳月と重なる
「明日への神話」



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


「明日への神話」は縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画で、原爆がさく裂する悲惨で残酷な瞬間を描きながら、そこから立ちあがる原始の生命力を圧倒的な迫力で描いた岡本太郎の最大で最高傑作と言われている。「明日への神話」から流れた40余の歳月は、そのままヒロシマの風化の歳月で、いま、それがどんな結末を迎えたか言を待つまでもない。現在JR渋谷駅の連絡通路コンコースに設置してあるため必見!



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


国立近代美術館(東京国立博物館と国立近代美術館は別格で必見)の常設展を見終えて外に出ると目の前は皇居東御苑。



皇居東御苑をぶらりぶらり


ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


次の目的は銀座の「ギャラリー現」のセシルアンドリュ展。銀座までぶらりぶらり歩いて行くことにした。



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


皇居東御苑のマップ。右上の△印のあるところが平川門



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


平川門を渡って皇居東御苑へ



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


なんか島倉千代子の「東京だよおっかさん」を思い出してしまった

♪久しぶりに手をひいて
親子で歩けるうれしさに
小さい頃が浮かんできますよ
おっ母さんここが二重橋
記念の写真をとりましようね♪



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


天神濠を左に曲がる



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


梅林坂を右に曲がると天守閣のあった天守台からあの大奥址へ



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


私は坂を上りたくないためフラットな左の道を通って大手門へ



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


見えてきたのが汐見坂



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


江戸城と言えばやっぱり太田道灌の「山吹」がよく似合う



ヒロシマの風化の歳月と重なる「明日への神話」


大手門の手前で江戸城を守る同心番所から百人番所を見る


こんな凄い御苑がフリーパスなんて贅沢
お疲れ様でした

















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Posted by かとうさとる at 17:45 | Comments(0) | アートの現在
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