2015年12月06日

名古屋城天守閣木造復元へ動きだす その前に…







予てから河村市長が提唱していた
名古屋城天守閣の木造復元計画が
一歩前に踏み出した


名古屋城天守閣は
70年前の名古屋空襲で焼失
コンクリートて再建されたが
現行の耐震基準を満たしていないため

⑴事業費29億円の耐震改修で
40年間維持する案と
⑵木造で復元し文化的価値や
経済効果を高める案を
市民に示してタウンミーティングを実施

来年早々に2万人規模の
市民アンケートで賛否を行うとのこと






  2015年12月5日朝日新聞より転載


私は条件付き賛成派で
理由は二つ

現在の城は外見は模しているが
内部はコンクリートが一目でわかるなど
似て非なるもので
名城の看板に偽りあり
というのが一つ


もう一つは
現在再建工事が進められている
本丸御殿と一体化した史跡整備は
戦後70年を生きた世代が
次世代に贈るメッセージになると
思っているからである



ただその前に
やるべきことがあるのではないか

記事によると
事業費数百億円の財源計画と
五輪までに完成という日程の精査が
課題となっているようだが
史蹟内にある愛知県体育館は
本来であれば違法のはず

県体育館の移転を含めて
名古屋城史蹟修景の全体計画が
先ではないか


大阪の橋下さんと違って
河村さんは良識のわかる庶民派で
突破力もある

天守閣の指図が残っているとはいえ
周到な調査と期間がかかるのは
姫路城の大修理でもわかるとおり

道筋をつければ
天守閣の木造再建は
それからでも遅くないはず



(参考)
名古屋城の障壁画などの文化財は
天守閣消失の直前に
豊田市越戸町の灰宝神社の宝物殿に
避難させて消失を免れた

経緯については
『「竹林豹虎図」を戦禍から守った灰宝神社』
のタイトルでブログにしるしているため
興味のある方は検索を
  


Posted by かとうさとる at 12:09 | Comments(0) | らくがき帖