2015年10月02日

小田木は人形芝居がよく似合うから不思議










今朝は夜半の雷雨が嘘のように快晴
女心と秋の空というが
本当に近頃の天候はよくわからん


さて、アップが遅れてしまったが
去る9月26日(土)
小田木町人形舞台跡地で
農村舞台アートプロジェクト「ライブ」
黒田人形公演が開催された


今回は明治の始めに途絶えた
小田木人形座の復活に向けた
小田木人形座準備会が
黒田人形の胸を借りて
三番叟を初めて奉納するとのことで
話題を呼んだ



小田木から人形ブームが復活の予感





舞台裏はいつも大変






夜のとばりが降りると
境内のご神木もライトアップ







ライブは小田木人形座準備会による
三番叟の奉納上演で幕開け

私は舞台の進行や
お客さんの反応が気になって
準備会の写真を撮るのを逸してしまったが
境内は万雷の拍手

黒田人形の長老の「良く演った」の
ねぎらいにみんな安堵








300年の伝統を今に伝える
国選択無形民俗文化財黒田人形の外題は
「生写朝顔日記」より宿屋の段


太夫の黒田人形保存会
高田正男会長の名調子と
宿屋の主から事情を聞かされた朝顔が
恋い慕う人のあとを追って
「知らなんだ、知らなんだ」と
嗚咽する場面に目頭を押さえる人も
私も思わず落涙











私が下手な説明をするよりも
真剣なお客さんの表情が全て

かって村人たちが人形に興じた
人形舞台は壊されてしまったが
140年余の時を経ても場が記憶しているのか
小田木は人形芝居がよく似合うから不思議
  


Posted by かとうさとる at 13:53 | Comments(0) | 農村舞台