2015年05月30日

かぶき者慶次は大人の時間







木曜時代劇に外れなし





  前回の木曜時代劇「風の峠」~銀漢の賦~の
  中村雅俊と柴田恭兵も良かったが慶次役の藤竜也がまたいい

  娘の佐乃を演じる西内まりやが番組インタビューで
  慶次に「ほれちやいます」と笑ったが漢の鏡で羨ましい
  以下画像は全て第8話「瀬戸際の攻防」より接写



「かぶき者慶次」は加賀百万石の前田利家の甥で
戦国一のかぶき者と言われた
前田慶次の晩年を描いた痛快時代劇

慶次は前田家を出奔して浪人生活を送った後
上杉景勝に仕え、関ヶ原の戦いに参戦

景勝が会津120万石から米沢30万石に転封されるとともに
米沢に移り隠遁生活を送った

物語はこの上杉藩が舞台
石田三成の遺児新九郎(中村蒼)を息子と偽り
米沢でひっそりと暮らしていた慶次(藤竜也)







  上は慶次から改めて出生の秘密を明かされ
  その重みを受け取れず一人悩む新九郎(中村蒼)と
  新九郎を励ます下女の竹(田端智子)
  下は竹を演じる元朝ドラのヒロインの田端智子
  (第8話「瀬戸際の攻防」)



もちろんフィクションだが
関ヶ原の戦いで豊臣に組した上杉家を
取り潰す動きが幕府にあった史実に加え
時代の大きな転換期の身の処し方
家族の絆を織り交ぜるなど
物語の作り方が今日的で憎たらしいほど上手い

プロデューサーのキャスティングも見事で
木曜時代劇に外れはない



かぶき者慶次の「転」は
第8話「瀬戸際の攻防」で決まり


脚本の作り方の良し悪しは
起・承・転・結の「転」の作り方で決まる

朝ドラでいうと金曜日の作り方がその週の「転」にあたり
土曜日に流れるというのが定番になっているが
かぶき者慶次の「転」は第8話「瀬戸際の攻防」で決まり

あらすじは
新九郎の出生の秘密を解く三成の守り刀の奪略に失敗した
幕府の間者天徳和尚(伊武雅刀)は雫(壇蜜)を使い
佐乃(西岡まりや)を人質にして新九郎と守り刀を慶次に要求
佐乃を取り戻すため単身寺にのり込む慶次…









画像は佐乃を心配して寺にかけつけた新九郎を捕らえ
勝ち誇る天徳和尚と起死回生のワンチャンスを狙う慶次の
瀬戸際の攻防
あとはNHKの見逃し番組でどうぞ



次の展開が予測不可で
木曜日まで待てない



全11話のうち既に
第1話 石田三成の子
第2話 新九郎の秘密
第3話 殿への直訴
第4話 かぶき者の妻
第5話 噂からでた真
第6話 家族の絆
第7話 迫りくる危機
第8話 瀬戸際の攻防
まで放映されあとは残り3話





最大の危機を脱した慶次の家族と上杉藩が
どのようにして新しい時代を切り開いていくのか

かぶき者慶次の見せ場はまだまだ続くが
新九郎が三成の子とわかって
不器用な新九郎と妹の佐乃との関係も微妙

次の展開が予測不可で
木曜日まで待てない



木曜時代劇かぶき者慶次の放送は
NHK総合テレビ午後8時から
  


Posted by かとうさとる at 13:18 | Comments(0) | らくがき帖