2013年12月11日
「温故希林」はみんなを幸せにする人生の達人
人生は奥が深い
写真は全てテレビ画像から接写
昨夜、NHKBS「温故希林台湾特集」を見た
「全身癌と認知症」を公表した
女優の樹木希林(左)と
「昔は六本木のジョンと言われた」と自慢する
古民藝研究家の尾久彰三(右)の二人が
骨董の聖地を訪ね歩くゆる~い番組で
シリーズになっているため
見た人もいるのではないか
※ジョン:元ビートルズのジョン・レノンの意
お気に入りの骨董を置き忘れて慌てて戻る尾久彰三と立ち止まる樹木希林
「幸せとはパートナーを見つけることだ
もし、そのパートナーが
あなたの夫であり妻であれば
あなたは最高の幸せ者」
という箴言をどこかで読んだことがある
ところが脱力系の二人を見ていると
箴言も屁のようなものに思えるから
人生は奥が深い
神さまがくれたご褒美
番組の最後に旅の感想を色紙に記した樹木希林と尾久彰三
「癌になったら
少しは性格が変るとおもったけど
少しもかわらないわね」と笑う樹木希林
色紙の
「文化はしっつこさからつながる」は
人生を走り切ったそんな樹木に
神さまがくれたご褒美で
どんな言葉よりも重くて深い
人生の達人に拍手(パチパチパチ)
2013年12月11日
衝撃の松田隆作作品集〈いけばな組曲〉
利休の茶
30年近く前になるが
当時、国立東京博物館の工芸課長をしていた
陶磁研究家の林屋晴三氏を文化講演会の講師に招いたことがある
いまでもそのシーンを想い出すが
利休の茶について
東京博物館の記録映画の監修のため
山崎の「待庵」(国宝妙喜庵)で利休の茶を再現
利休の茶を目の当たりにした林屋晴三は
「利休の茶は利休一代で終わっていた」と
その衝撃を語った
利休が大成した茶の湯の燈明は
茶道として今に伝えられているが
利休の「茶」とは似て非なるものというもので
会場を埋めた茶道関係者が一瞬凍りついたのを
昨日のことのように覚えている
いけばなから
日本の美術の到達点を問う
松田隆作作品集〈いけばな組曲〉
規格:B4変形(352×256㎜)/かがり上製本特染めクロス装函入
総頁256頁(カラ―216頁)/和英併記/オリジナルドローイング付
松田隆作さんの作品集を語るのに
利休の茶を持ち出したのは
「現代いけばもまた松田隆作一代で終わった」
と、しか言葉が見つからなかったからである
本書は「花」に身命を賭した花人松田隆作が
国内外で発表した仕事の全容を明らかにするとともに
いけばなから日本の美術の到達点を問うもので
その美しさは他に比類がない
松田隆作作品集
[特別寄稿]
中西進(文学博士、文化勲章受賞者)
[文]
三頭谷鷹史(美術評論家)
南嶌宏(女子美術大学教授)
[定価]
28,000円+税
[発行]
求龍堂
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-23文芸春秋1階
松田隆作さんに申し込むと
サイン入りの作品集がお求めできます
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