2013年07月14日

農村舞台のアーティスト①山下紀菜さん









今日も農村舞台の地元協議




折平町八柱神社農村舞台

今週は農村舞台アートプロジェクトの最終地元協議で
今日は藤岡地区の折平町八柱神社農村舞台の協議




農村舞台のアーティスト①
山下紀菜さん(スペースデザイン)

■舞台:折平町八柱神社農村舞台
■展示期間:9月15日(日)~23日(月・祝日)




山下さんが名芸大の卒業制作展で発表した農村舞台プレゼンのマケット


折平町八柱神社農村舞台で制作発表するのは山下紀菜さん
山下さんはこの春名古屋芸術大学を卒業したばかりのデザイナー

山下さんを指名したのは農村舞台をテーマにした卒業制作展の
プレゼンを見せていただき貴重な戦力になると判断
突然な打診にも関わらず快諾していただき感謝






山下さんが名芸大の卒業制作展で発表した農村舞台プレゼンのパネル(部分)

今日も地元協議のあと山下さんとヒヤリングしたが
知識欲と非凡なセンスは無限の可能性を秘めていて
どんなアーティストに育っていくのか楽しみ



  


Posted by かとうさとる at 22:15 | Comments(0) | 農村舞台

2013年07月14日

今日は内視鏡の日







2013年7月14日朝日新聞より転載

7月14日は内視鏡の日、だそうです
内視鏡といえば、昨日内視鏡の検査を受けた
血液検査の結果はまだ出ていないが
胃腸障害でしばらく通院すれば大丈夫とのことで安心
ところが今度はわき腹あたりがチクリチクリと刺すような痛み

よく考えたら
いいトシして不摂生の見本のような生活をしていれば
どこか不具合があって当然

宿題がたまっていて迷惑はかけられないため
明日もう一度かかりつけの医師に相談しようかな

  


Posted by かとうさとる at 22:15 | Comments(0) | らくがき帖

2013年07月13日

あいちトリエンナーレ(1)トリエンナーレのいま








アートは国や地域の威信をかけた
一大イベント




100年余の歴史をもつアートのオリンピック
ヴェネツィアビエンナーレは別格にして
近年、アートは国や地域の威信をかけた一大イベントの
様相を呈してきた






日本においても
■越後妻有アートトリエンナーレ
■横浜トリエンナーレ
■瀬戸内国際芸術祭
■あいちトリエンナーレ
の4大トリエンナーレがしのぎを削り
毎年どこかで世界標準の国際展が開催されるようになった

   トリエンナーレ   
   3年に一度開催される国際美術展で
   準備~開催まで時間がとれることから
   国際展に限らず近年はトリエンナーレ方式を採用するケースが増えている



4大トリエンナーレ

■越後妻有アートトリエンナーレ   
東京23区より広い新潟県十日町市・津南町の里山を舞台に
アートのダボス会議として世界が注視する世界最大級のアートイベント
リピーターやアートを巡る今様お遍路さんが多い事でも話題
次回開催は2015年

■横浜トリエンナーレ   
世界標準のアート立国を掲げて国の主導ではじまった国際展
近年は民主党の仕分け政策で政府が手を引いたため横浜市が主催
紆余曲折を経たが国内最大規模のアートのショ―として人気
次回開催は2014年

■瀬戸内国際芸術祭   
越後妻有アートトリエンナーレと連携して
瀬戸内を世界のアートの海にしようという壮大なプロジェクト
産廃の島、豊島がアートの島として再生するなど
風光明美な瀬戸内と現代アートが融合
4大トリエンナーレで最大の集客数を誇る
2013年開催     

■あいちトリエンナーレ   
現代美術や舞台芸術、身体表現など多様な表現をコラボした
成熟した都市型トリエンナーレが特徴でプログラムの内容も濃く
どちらかと言えばプロ向き
2013年開催


あいちトリエンナーレ余話

愛知のアートの地場産業ともいえる
鈴木五郎さんや加藤清之さんなど現代陶芸の旗手たちが
あいちトリエンナーレの構想外になっていることについて
「よくわからない」とブログに記したところ
元かわら美術館学芸員の天野さんから
同様の趣旨の書き込みがあった
実はこのような見方や考え方をしている美術関係者はは意外と多い

トリエンナーレは国や地域の民度をかけた時代で
後発のあいちトリエンナーレが勝ち残るためには差別化が絶対条件
で、選択したのが「都市を覚醒せよ」という
メッセージに象徴されるように
現代美術・建築・ダンス・オペラ・身体表現・演劇などなど
現代の多様な表現による3年に一度の都市の祝祭で
私たちはもっと誇ってもいいのではないか

では、なぜ「よくわからない」というような声が上がるのか
偏りを承知で言えば
トリエンナーレで地域を経営するという思想の欠如と
マネージメントの不在が浮かびあがってくる

もし地域を経営するという思想があれば
地元の問題は政治的で難儀なものだが
地域の文化資源を無視するような
ミスリードはおきなかったのではないか

もしマネージメントが機能していれば
未だ「よくわからない」などという
初歩的なパブリシティミスはなかったのではないか

トリエンナーレのファンの一人として
本当はこんなことは書きたくないが
せっかくのビッグチャンス
もったいない


  


Posted by かとうさとる at 17:00 | Comments(0) | トリエンナーレ

2013年07月12日

足許に爆弾が隠れていたとは迂闊





今朝は腹部の突然の激痛に目が覚めた
昨晩まで何事もなかったのにショック
かかりつけの病院の開くのを待ってドアを開けたが
腰が砕けるような鈍痛に冷汗がタラリタラリ

腹部の検査で胃に外傷はないということで一安心したが
明日の早朝胃カメラで再度検査することに

農村舞台の地元協議も大詰め
Fの会のことも言いだしっぺ
小田木の人形浄瑠璃も同じ
飯野八兵衛も舞台化も同じ

丈夫だけを担保にやってきたが
足許に爆弾が隠れていたとは迂闊

  


Posted by かとうさとる at 23:38 | Comments(0) | らくがき帖

2013年07月11日

鮎も勘違いするアツさ











今日は文化情報番組
「文化アワー」の収録



例によっていざカメラが回ると「しどろもどろ」
そろそろ潮時かも

どこかでランチでもと車を走らせていると
矢作川の近くまできてしまった









矢作川典年鮎調査会の調査によると
今年、明治用水の堰堤(通称水源)の左岸魚道を遡上した
天然鮎は832,429匹をカウント

上流の越戸ダムの魚道を遡上した
72,729匹を差し引くと759,700匹

川の状況から推測すると久澄橋から平成記念橋にかけて
500,000匹近い天然鮎が潜んでいることになる

しばらく見ていたが竿がたつ気配がない
鮎も余りのアツさに土用隠れと勘違いして
深場に移動したのかな

  


Posted by かとうさとる at 22:54 | Comments(0) | らくがき帖

2013年07月10日

でも、あまちゃんはいつも元気




フォト歳時記






蓮の花も葉かげに避難(豊田市西山公園)



みんなヘトヘト




2013年7月10日朝日新聞より転載

美濃焼で知られる岐阜県多治見市は
観測史上最高の40,9度を記録した日本一暑い都市
中部山岳地帯の裾野の盆地で鈴鹿・伊吹山系が壁になるなど
熱が滞留しやすい地形が原因とのことだが
愛知の暑さも半端ではなくみんなヘトヘト





2013年7月10日朝日新聞より転載



でも、あまちゃんはいつも元気





テレビ画像より転写

あまちゃんの説明は不要のため省くが
「おらあアイドルになるだ」と東京に出てきた天野アキ
歌は下手、パフォーマンスは長い手足が邪魔して微妙にズレまくり

アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」が白鳥になったように
最後は大空にはばたくあまちゃんでメデタシメデタシになると思うが
大丈夫かな…(心配)






高瀬耕造アナ(テレビ画像より転写)

「あまちゃん」の昼の再放送の後は午後1時の定時ニュース
目は口ほどにものを言うというが
番組の冒頭「あまちゃん」がハッピーで終わると目が優しく
アンハッピーで終わると目が曇るから高瀬耕造アナは正直
  


Posted by かとうさとる at 20:58 | Comments(0) | らくがき帖

2013年07月09日

第一画廊で鈴木五郎さんの大壷を拝見








五郎さんの代表作の一つ





現代の「へうげもの」鈴木五郎を特集した陶芸専門誌TAIKII創刊号 
  

私は予てから
ヴェネチアビエンナーレなどの国際展に最も相応しいアーティストは
現代の「へうげもの」鈴木五郎さんをおいてほかにないと公言してきた







まさに現代の「へうげもの」五郎流の野点(陶芸専門誌TAIKII創刊号より)


私が五郎さんを推す理由は
日本の固有の仕事で世界に二つとないコンテンポラリーという難題を
クリアする稀有な作家ということと
世界のコレクターたちの驚く顔を見てみたいからで単純

過日、小坂町の第一画廊で
その五郎さんの大壷を拝見した

五郎さんの大壷については
職にあった当時「鈴木五郎大壷展」を企画
弥七田大壷、織部大壷、呼継大壷など
代表作を全て拝見してきたが
第一画廊の大壷は大きすぎて
壁を壊さないと外に持ち出せないという
都市伝説があったため見るのは初めて

「ネットで公開するのはご遠慮ください」とのことで
写真をお見せできないのが残念だが
大壷は弥七田で
制作年は五郎さんが大壷をつくりはじめた初期の作品と推定
高さ≒130センチほど
胴の幅≒150センチほど
塵ほどの傷もなく
歪みも焼き物の神さまの領域に入るほど絶妙で
描かれたドローイングもシャープでお洒落
五郎さんの代表作の一つに入るのではないか






   五郎さんのコレクションのほか
   金子潤の巨大なオブジェも展示されていたため
   話を伺うと豊田市美術館の「だんご」(写真)は
   第一画廊が寄贈したとのことで納得



よくわからない
あいちアートトリエンナーレ


余談に逸れるが
元名古屋造形大学学長で彫刻家の石黒先生は
「記憶の遺言」の中で
《日本の美術館は地元の作家と真正面から向き合うべきではないか》
と記しているが一事が万事

この夏、名古屋を中心に国内最大規模の国際展
あいちアートトリエンナーレ2013が開催されるが
県内には鈴木五郎さんをはじめ
加藤清之、鯉江良二、金子潤(アメリカ在住)、吉川正道など
世界トップクラスの現代陶芸の群像がいるのに
彼らに声もかけていない(もったいない)

そんなものは愛知県陶磁美術館や岐阜県現代陶芸美術館の
仕事と思っているかも知れないが
国際展に勝ち残るチャンスを自ら摘むようなもの

トリエンナーレ関係者の不遜と閉鎖性は不思議で
よくわからない  


Posted by かとうさとる at 21:29 | Comments(1) | アートの現在

2013年07月08日

夏本番プール開き近し










毘森公園は
緑のサンクチュアリア






毘森公園は豊田市駅西方にある自然に恵まれたスポーツ公園で
名鉄豊田市駅から徒歩で約10分ほど

公園の名は
源義経の家臣篠田源之進勝が
奥州に向かった義経一行を追って
三河鈴木の祖鈴木善阿弥らとともに当地に辿りつき
大和吉野から毘森明神を勧請した毘森神社に由来







清掃を終えてプール開きを待つ毘森公園ブール


連句の全国大会「連句連々」で豊田市を訪れた連句人は
早朝毘森公園を散策
豊田市の印象を「ヨーロッパの街のよう」と私に語った

後にこのことを当時の鈴木市長に説明
市長は「ほんとかやあ」と半信半疑で笑ったが
毘森公園は中心市街地に浮島のように保全された
緑のサンクチュアリアで
私たちにとってかけがえのない大切なものの一つ

  


Posted by かとうさとる at 23:02 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年07月08日

「大割烹だるま」の夜は更けて









まあ、お茶でも…と
軽く返事をしたが結果はご覧のとおり



昨日は市民文化会館で開催されている
絵画展と書展が最終日のため車を走らせた

文化部に顔を出すと
「農村舞台の地元説明会の資料を早く出してよ」と事務局
「明日中にメールで送る」と私

帰ろうとして
受付のカウンターを見ると詩吟の松尾さん
「行きますか」と松尾さん
「いいよ」と私
時計を見ると午後4時
まあ、お茶でもと軽く返事をしたが
結果はご覧のとおり

いくつか店を回って最後に辿りついたのが
西町の「大割烹だるま」

「大割烹だるま」は大手のチェーン店が進出するなかにあって
古くから頑張っている地元の老舗

オーナーの内藤明文さんは
宮田電工の宮田則夫さんとともに
下町活性化の元祖仕掛け人の一人で
会えばいつも同窓会のように盛り上がるから嬉しい






オーナーの明文さんは二日酔いで早く帰ったとのことだが
「大割烹だるま」のフィナーレは
いつもこんな感じで酒盛りの反省会
これが楽しみで昔の仲間が三々五々集まってくるというから
地元の老舗は嬉しい   

この夜は松尾さんのほか詩吟連盟理事長の愛知康之さん
民謡協会の村松典子さんと娘さんで
津軽三味線奏者の村松さつきさんが合流
   
写真は明文さんの遺伝子を受け継いだ息子さん(右)と
楽しい女将さん(右から二人目)
息子さんのフィアンセ(一升瓶をもった女性)
村松典子さん(左)






「さとるさん!飲めんのかん」と
村松典子さん(左)に絡まれる?私(腕のみ)
何んだか知らないがみんな大爆笑






時計を見ると深夜0時
シンデレラの夢でも見ているのかな

  


Posted by かとうさとる at 21:47 | Comments(0) | らくがき帖

2013年07月06日

人生はみんな呉越同舟










近田春夫いいじゃん


NHKラジオの「午後まり」
前の「つながるラジオ」から
唯一続いているコーナーが
ロックンローラー近田春夫の歌謡曲って何だ?

滑舌は悪いし選曲は自分勝手で変なオヤジ
番組改編で無くなったと思っていたが
「午後まり」のラインナップに入っていたから驚き

ところが近頃では
あれほど耳障りだった滑舌の悪さも選曲の勝手さも
「近田春夫いいじゃん」と思うようになったから不思議
習うより慣れろということか

山田まりやのジジ殺しも天然で
「つながるラジオ」時代のリスナーも
元気をもらっているのではないか

で、昨日の「午後まり」
近田春夫の「金曜日大好き!!」を聴きながら
郷土資料館、視聴覚ライブラリーと移動

打合せを終えて外に出るとちょうどいい時間
こんな条件がそろってしまうともうダメ
花金の夜の巷をぶらりぶらり





元城の隠れ里







山路はお店のオープン以来だからざっと四半世紀
当時は仕事盛りで口角泡を飛ばしたものだが
みんな一緒にオトシ




お店をでると
花金の夜は更けて




























このまちも西島三重子の「池上線」のような
出会いと別れのあるまちになるといいが
残念ながら何かが足りない
  


Posted by かとうさとる at 14:37 | Comments(1) | らくがき帖

2013年07月04日

石黒鏘二の記憶の遺言












目から鱗の石黒史観



前名古屋造形大学学長で彫刻家の石黒鏘二先生が
「終活・記憶の遺言-ボクだって、まだ生きたいよ-」
を著した








千種川歩は石黒先生のペンネーム
最後の言葉になるかもしれない重要な本書を
本名でなくペンネームにした理由は本書の中で
述べているが説明が難しいため省略






本の内容については
上のメッセージが全てで省略するが
癌の告白に驚いた人も多いのではないか







《起きてもとくにすることもない》1975年


ここまで読んだ方は
難しい内容と思う方も多いと思うが
アートの現在や公立美術館に対する石黒史観が炸裂
これが目から鱗
抱絶絶倒の面白さで一気に読んでしまった

上手く説明できないが最後まで読んで
なぜ石黒先生が本名でなくペンネームにしたか納得

本心を赤裸々に綴るには
教養が邪魔したことは容易に想像がつく
アートの戯作者になることで
書く自由を手にしたのではないか(パチパチパチ)


石黒鏘二展
-記憶のモニュメントその軌跡の展開-


本展はアーティスト石黒鏘二の集大成となるもので必見

■会期⇒2013年7月17日(水)-9月1日(日)
■会場⇒碧南市藤井達吉現代美術館
記念講演会/石黒鏘二と戦後の中部の美術
■日時⇒8月3日(土)14:00-15:30
■講師⇒三頭谷鷹史(美術評論家)
鑑賞プログラム、ギャラリートーク、関連企画多数


  


Posted by かとうさとる at 23:49 | Comments(0) | アートの現在

2013年07月04日

アガパンサスをいける





















    花:アガパンサス、秋海棠
    器:中島将夫「高麗青磁」



数日前から
マンションのオープンスペースの
アガパンサスが一斉に咲きはじめた

もう日付が代わってしまったが
7月3日の誕生日の花はアガパンサス

時計を見ると午前1時20分
いけるなら今しかない









    《ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日》より転載  


Posted by かとうさとる at 01:40 | Comments(0) | 花日記

2013年07月02日

玄関に赤いカンナの花














誕生日の花のこと





「ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日」より転載


誕生日の花は必ずしも一つだけではなく
調べ上げていくと同じ誕生日なのに違った花が
紹介されていて戸惑う人も多いのではないか

花の種類は違っていても誕生日の頃
最も輝いている旬の花が選ばれているため
余り難しいことは考えずに
花の歳時記として楽しめばいいじゃないかな




玄関に赤いカンナの花





歌は世につれ世は歌につれというが
「赤いカンナが咲いていた」という
青春歌謡が流行ったことを覚えている
歌っていたのは安達明

YouTubeで聴いたが
もう半世紀近く前というから
月日の立つのは早いもの

安達明は2年ほど前に亡くなったそうだ

  


Posted by かとうさとる at 21:34 | Comments(0) | 花日記

2013年07月02日

杉田久女とは何者なのか













蓮は俳句の七不思議





2013年7月1日越戸町観音院の境内で写す


日本人の蓮好きは疑いがないところ
そこで、俳人たちは蓮をどのように詠んでいるのだろうか
気になって本棚から芭蕉と蕪村の句集を取り出した

ところが、あれほど数多くの名句を詠んでいる俳聖にしては
腑に落ちる句が少ない、というよも絶対数が少ない

試しに、ネットで検索したが推して知るべし
なぜか美術批評の対象にならない
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と同じで
俳句の七不思議に入れてもいいのではないか



杉田久女とは何者なのか


実は、今日の話はここからが本番
蓮を詠んだ俳句を検索していて
とんでもないものが引っかかってきた

睡蓮や鬢に手あてて水鏡 

蓮ではなく睡蓮を詠んだものだが
詠んだのは杉田久女(1890-1946)

杉田久女の名は旧小原村の松名町にお墓があるため
郷土に所縁のある俳人の一人程度の認識だったが
触れれば血が流れるような(どきっ)
こんな句を詠む俳人はただ者ではない

杉田久女とは何者なのか
付け焼刃だが調べてみて二重の驚き

松本清張、吉屋信子、田辺聖子らが競って小説にし
渡辺美佐子、大地喜和子、樹木希林、高橋恵子などなど
錚々たる女優たちが舞台やテレビドラマで久女を演じている

師の高浜虚子にホトトギス同人を除名され
晩年は精神を病み
俳句界に受け入れられないまま死を迎えたというが
久女がひらいた斬新な女流俳句の流れは
水原秋桜子に引き継がれ
黛まどかは久女に影響を受けて句作をはじめたというから
不明を恥じるしかない

今度小原に行くときは
句碑もあるため杉田久女の墓に立ち寄ってみようかな




  


Posted by かとうさとる at 03:53 | Comments(0) | フォト歳時記