2013年07月26日

最新の土木技術でも壊れない人造石












明治用水の旧頭首工と人造石





   手前の水路は川舟を通すための閘門の遺構


鵜の首橋から下流に数キロ下ったところにあるのが
明治用水の旧頭首工の遺構

旧堤は人造石を用いた
日本初の近代土木工法で建設されたことから
土木遺産に指定されているが
国指定レベルの遺構というのが私の評価



  下の全景写真と比較参照をお薦め


まあ私が評価しても意味はないが
昔、このことについて文化財担当者に質したことがある
「私も同感でなんとかしたいと思って働きかけてきたが
ここだけの話だけど…
いろいろ問題があって難しい」と担当者

今は知らないが
当時は川の障害物は撤去するというのが
治水対策の常套手段のため
文化財に指定されて困るのは建設省(現在の国交省)だけ




   明治42年、日本初の近代土木工法で建設された明治用水旧頭首工の全景
   明治用水旧頭首工は遠足の定番で旧堤にかけられた板橋を渡ったが
   怖くて足が竦んだ脇を自転車でスイスイ渡る人を見て絶句   
   写真は「目でみる豊田加茂の100年」より転写



新しい頭首工が完成すると
建設省は当然のように壊しにかかったがこれが難工事

最新の土木技術でも人造石が強固で壊れない
とうとう途中で諦めたというのが遺構が現存している理由で
遺したのは建設省の英断でもなくケガの功名

余談に逸れるがこの人造石というのは
碧南市に生まれた左官職人の服部長七が
伝統的な左官技法の「たたき」を応用して考案したもの

人造石の説明は省くが
もし、三陸の堤防が最新の土木技術でも壊れない
人造石で作られていたらどうか

悲劇はなかったとは言わないが
軽減されたことは想像に難くない


危ない!!
親切という罠





杉丸太を三本縛って架けてあるが
縛った鉄線がゆるんで
しかも丸太が腐り始めている

注意しながら渡ったが丸太が回って
危うく落ちそうになってしまった





こちらは手で確認したがペラペラで
無理とわかったため諦めたが
もし子どもが渡ったら絶対落ちる!

多分、親切なつもりで丸太やハシゴを架けたと思うが
罠のようなもので
危ない!


  


Posted by かとうさとる at 23:54 | Comments(0) | とよた風土記

2013年07月26日

川面が血に染まっているようでドキッ!















無神経という犯罪


昨夜はなんか身体がダルく
久しぶりに日付が変わる前に床についた

いつもは寝ざめが悪いのに朝がスッキリ
健康の秘訣は早寝早起きというが納得





昨日、文化会館で農村舞台のデーターを渡したあと
目の保養のため矢作川の堤防を
国指定の信長像で有名な長興寺方面に走らせた

いつもはスル―する竜宮橋(手前)と
鵜の首橋(奥)の色が鮮やかで思わずクルマを停めた

橋の塗装をしたばかりなのか
川面が血に染まっているようでドキッ

竜宮橋の名は、地名の竜宮町からつけられたものと思うが
「竜宮」の語源は、前述した長興寺の東を流れる矢作川に
竜が潜んでいる深い淵があったという故事が由来





「鵜の首」は文字通り矢作川がこのあたりで
鵜の首のように狭くなっていることに由来

近代になって行政的便利さから簡単に地名変更が行われたが
昔からの地名を消すことは歴史の手かがりを消すようなもので
後世に対する犯罪だがみんな無神経

  


Posted by かとうさとる at 11:06 | Comments(0) | とよた風土記