2013年07月17日

もし私がいま蓮の花を切ったら












自宅への帰路
ふと蓮の花が見たくなって
竹村の蓮田へUターン







蓮田のオーナーは
元県議会議員の岩月寿さん

ひと花切らしてもらおうかな
と、鋏を取り出したが
蓮は7月23日が誕生日の花

猛獣のライオンでも
むやみな殺生はしない

もし私がいま蓮の花を切ったら
ライオンに笑われてしまう
ガマンガマン
  


Posted by かとうさとる at 21:39 | Comments(1) | フォト歳時記

2013年07月17日

碧南市藤井達吉現代美術館で石黒鏘二展はじまる















木本文平
碧南市藤井達吉現代美術館長の
複眼力に拍手



7月16日(火)
碧南市藤井達吉現代美術館の企画展
石黒鏘二展-記憶のモニュメントその軌跡の展開-
のオープニングに足を運んだ





碧南市藤井達吉現代美術館の外観


碧南市美術館は藤井達吉の冠がついているように
2008年4月、昭和の本阿弥光悦と称えられた
碧南市出身の工芸美術家藤井達吉の調査研究を目的に
設立された公立美術館

当初は藤井達吉専門美術館というイメージがあったが
「現代」としたところがミソで
全国各地の美術館との連携企画による巡回展と並行して
東海地区の近現代美術史を検証する
愛知の現代作家シリーズを展開

地方美術館の役割の一つは地元の同時代性の作家を公正に評価し
「史」として確立させることだが
地元に基盤をもつ作家に手をつけることは
パンドラの箱をあけるようなもので
どの美術館も重要性を理解しながらも避けてきたという
歴史がある

本来は愛知県美術館がやるべき仕事だが
上記のような理由で美術館の地元軽視は常態化してきた

ではなぜ、どの美術館でも出来そうで出来なかった
愛知の現代作家シリーズが碧南市美術館でできたのか

愛知県美術館副館長として世界標準の美術史と
愛知を中心とする地元の美術史を複眼で見続けてきた
木本文平碧南市美術館長の美術史観と人望
作家を見る確かな眼によって初めて可能になったもので
単なる企画展ではない

愛知の現代作家シリーズがどれほど待たれていたか
顔写真を撮ればそのまま愛知の美術史に重なる
錚々たるメンバーが一堂に会したオープニングが全てで
木本文平碧南市美術館長に拍手




今日の主役
石黒鏘二さんに万雷の拍手





セレモニーでお礼の挨拶をする石黒鏘二さん(左側3人並んでいる中央)


本展は庄司達さん、原裕治さんにつぐ愛知の作家シリーズの3弾目
石黒鏘二さんは、現代日本彫刻展、ヘンリームア大賞展など数多くの
彫刻展で受賞を重ねるなど愛知を代表する彫刻家として活躍
また名古屋造形大学学長を歴任するなど
愛知の芸術文化の展開に大きな影響を与え
「石黒センセイ」と慕う人も多い

オープニングの式典には
癌で闘病中ということで出席が危ぶまれていた
主役の石黒鏘二さんも車椅子で出席
「この日のために手術を延ばした」の挨拶に
会場は万雷の拍手
私もおもいきり手を叩いた



彫刻家石黒鏘二の軌跡




石黒鏘二展-記憶のモニュメントその軌跡の展開-のチラシ


説明は省くが展示は
1 鉄溶接時代の作品-汗と涙を自分に課す
2 雑踏空間への関心
3 ○△□から-三大野外彫刻コンクール時代を背景に
4 記憶のモニュメント
の4つのコーナーにわけて
彫刻家石黒鏘二の軌跡を展開






石黒鏘二展-記憶のモニュメントその軌跡の展開-の図録


私なりに石黒鏘二さんの仕事については理解しているつもりでいたが
美術評論家の三頭谷鷹史が書いた石黒鏘二論は
初めての人にはわかりやすく知っている人にはより深く
目から鱗の美術評論で新鮮
テキストに最適でお薦め

チラシの鉄溶接時代の作品「起きてもとくにすることもない」を
初めて見たときの衝撃がどこからきたのか
自分でもよくわからなかったが
ジョージシーガルや今日的なフィギュアとの親和性など
三頭谷鷹史さんの石黒鏘二論を読んで納得



アクセスと問合せはこちら

























  


Posted by かとうさとる at 01:47 | Comments(0) | アートの現在