2013年04月02日

お薦めいけばな展お出かけ情報






今月のイチオシは
いけばな×百段階段


■会期/5月19日(日)まで
■会場/目黒雅叙園
■問合せ/目黒雅叙園☎03-5434-3140








目黒雅叙園は東京の目黒にある結婚式場やホテル
レストランや美術館を備えたテーマパーク型商業複合施設

というよりも宮崎駿監督のアニメーション
「千と千尋の神隠し」の湯屋の従業員宿舎のモデルとなった建物と
言えばそのキャラの濃さが想像いただけるのではないか

「いけばな×百段階段」は
この目黒雅叙園の創業85年を記念した特別展

会場は「昭和の竜宮城」と呼ばれた目黒雅叙園に
唯一現存する東京都指定有形文化財の木造建築「百段階段」





百段階段の一つ「漁樵の間」

七つの部屋を百段(実際は99段)の階段で巡ることから
「百段階段」の名がついた一部屋一部屋は
一流の芸術家が贅の限りを尽くした破格の装飾で彩られ
好き嫌いは別にして、部屋を見るだけでも一見の価値がある





エントランスロビーに展示された草月流家元勅使河原茜さんの作品






エントランスロビーは毎週公開制作でローテーション
百段階段は週単位で各流がローテーション



峯月流いけばな
「いツわ」30周年記念展


地元で創流した峯月流のグループ展
グループメンバーはみんな豊田市華道連盟設立以来の
お付き合いというから、かれこれ40年余になるが
昔の仲間が頑張っている背中を見るのは嬉しい

■会期/4月6日(土)~8日(月)
■会場/東海証券プレミアムサロン豊田(コモ・スクエア5F)





真生流いけばな展



真生流(山根由美家元)は
昭和2年、いけばな界に真善美を提唱し
自由花運動の扉をひらいた山根翆堂が創流した流派
型にとらわれず自然の美しさを生かした花が特徴で
私の好きな流派の一つ

■会期/4月10日(水)~15日(月)
■会場/松坂屋名古屋店・南館8Fマツザカヤホール



いけ花古流松藤会展




江戸時代中頃に成立した生花は
浮世絵に描かれるなど江戸の粋を今に伝えている
古流松藤会(池田理英家元)はこの古流系の中心流派の一つで
伝統を継承しながら現代華にいち早く取り組み
上野理彰さん、長井理一さんなど私の好きな作家も多い

■会期/4月11日(木)~16日(火)
■会場/松坂屋上野店・本館6F大催事場



石川県いけばな新進会

石川県いけばな新進会は
現代いけばなの動向に大きな影響を与えた金沢の作家集団
私も金沢詣でをした一人だが当時のメンバーに
もう一度会ってみたいもの
会場の金沢市民芸術村も必見

■会期/4月12日(金)~14日(日)
■会場/金沢市民芸術村

特別研究会
■テーマ/「じぶん流」に「ヤスリ」をかける
■講師/下田尚利(大和花道家元)
■日時/4月13日(土)13時~15時
■会場/金沢市民芸術村「里山の家」













  


Posted by かとうさとる at 23:28 | Comments(1) | いけばなから

2013年04月02日

連翹忌と連翹







残念ながら今の私では
まだまだ力不足で手が出ない



4月2日は連翹忌だそうだ
彫刻家で詩人の高村光太郎が連翹が好きで
高村光太郎の棺の上にこの花が置かれていたことから
高村光太郎の文学忌となったそうだ





昭和54年(1979年)、昭和天皇・皇后両陛下を迎えて行われた
第30回全国植樹祭の記念会場「昭和の森」(藤岡地区)で連翹が今盛り


連翹忌を知ったのは今朝の「天声人語」で
紙面の空気感が目新しいため筆者は4月から代わった
新執筆者と思われるがどんな展開をするのか楽しみ





連翹は中国原産の落葉低木で刈り込みに強いことから
庭木や公園の植え込みとして植栽されることが多い
いけばなの花材としては厄介だが
春を躍動する生命感は他に比類がない


余談に逸れたが
私は今の仕事(インスタレーション)に一応の目途がついたら
最後の仕事で花木を活けて幕を閉じたいと願っている

連翹はそんな花の一つで連翹の花が咲くたびに
「いつかは」と想を練っているが
残念ながら今の私ではまだまだ力不足で手が出ない
  


Posted by かとうさとる at 18:22 | Comments(1) | 花日記