2013年01月26日

ライブラリー(25)アートの青春日記











前門のトラ後門のオオカミ



昨日は大地の芸術祭事務局の高橋さんから
蓬平いけばなの家の常設化の対応について確認の電話(ドキッ)

ロングランのリレー個展やグループ展による展開など
年末のFの会の基本的な考え方を説明(了解)

越後妻有2013春については時期がズレても
チラシに「蓬平いけばなの家」オープンの日が
告知できれば十分とのことで
心配していた課題もなんとかクリア
「今月末までに具体的な企画書を提案します」と私

やはりこういうことは尻に火がつくのが一番だが
事情によっては(オープンまで時間がないためモデル展示)
リレー個展のトップバッターになる確率が大

前門のトラ後門のオオカミというが
夜は夜で吟舞夢一座の吟詠ミュージカルの説明会
座長の松尾さんが説明したが
本邦初公開となる吟詠ミュージカルとなるため
「自信がない」「費用負担が大変」と異論続出

いずれも想定内で2月中旬に異論を踏まえて
「具体的な構想を提案する」と私

農村舞台も衆議院議員の八木さんから電話
「文化庁と協議した」と、とんでもない話に発展しそう
小田木の人形座の再興もある
蓬平いけばなの家の図録の編集も待ったなし

身から出た錆とはいえピンチはチャンス!
と、アタマを切り替えるしかない



そう言えば
作品ライブラリーも
25年前でストップしたまま


1988年と言えば40代も半ば前
前しか見えなかったが
無限な青空が広がっていた








工事現場から
建築と同時進行でLIVE



ラッキーキャツトイベント|祀りからまつりは
名古屋の大曽根で新築マンションのオーナーとなった
現代フルート奏者の真野利郎さんが企画したもので
マンションの建設にあわせて各階が立ち上がるごとに
アートで地鎮祭をしようという破天荒なイベントだった

トップバッターは
工事現場の塀をペインティングするイベント
作家は彫刻家の今井謹郎さんと造形家の磯辺聡さん


2番目は
名芸大のアーティスト集団
E・D・LABOの「アートの大運動会」






ラッキーキャツトイベント(名古屋市大曽根)1988年


3番目を受け持ったのが私
天井に水道パイプを配管したあとタル木をランダムに設置
水が霧雨のようにふる民俗の深層風景をインスタレーションした
つもりでいたが、真野さんからクレーム

「かとうさん!僕のマンションが雨漏りするみたいで
縁起でもないことをするね」と言ったあと破顔一笑(太っ腹っ)

4番目は
今度もし吟詠ミュージカルが実現すれば一緒に仕事をする
三味線弥十介(現六柳庵やそ)さんがプロデュースした
「弾き語りのポトラッチ~長唄・筝曲・民謡の競演~」

三味線弥十介(長唄)/谷澤千早(奏曲)/加藤条山(尺八)
近藤信代(民謡)/牛丸哲朗(民謡)

打ちっぱなしのコンクリートの床にムシロを敷いて
客はオーナーの真野さんとモダンダンスの野々村さんと
私のほか5~6人しかいなかったのではないか(究極の贅沢)

ライブは鳥肌もので膝が諤々震えたのを
今でも思い出す

5番目は
伊藤佳代さんの「風の一座伊藤佳代芝居」

6番目は
モダンダンス野々村明子さんの「Danceラプソディー」

7番目は
オーナー真野利郎さんの「金目銀目」

出演は真野利郎(現代フルート)/MABO雅弥(パーカッション)
シャーマン圭子(ダンス)/一色真由美

よくこれだけのメンバーが集まったものと感心するが
いまでは顔を合わせることも稀になってしまった

未来は無限と夢見ていたアートの青春日記の一つで
贅沢はいわない
フィルムの巻き戻しができるものなら
もう一度あの頃に戻ってみたいもの





  


Posted by かとうさとる at 12:29 | Comments(0) | 作品ライブラリー