2012年11月12日

寺本姉妹デュオが里帰りのファーストコンサート








大志を抱いて里帰りした
二人のファーストコンサートに
万雷の拍手を贈りたい



「詩を作るより田を作れ」という意見もあるが
「オーケストラは市民文化のバロメーター」という
言葉を信じたい






1 オーケストラ演奏ができる優れた音楽家がいて
2 彼らが演奏できるコンサートホールがあって
3 彼らを支える音楽を楽しむ市民がいる
この内一つでも欠ければオーケストラ活動はできない

特に難しいのが3で
音楽を広くアーティストという言葉に置き換えると
その意味が理解いただけるのではないか

気がつけば全員がプレイヤーで
観客がいなくなってしまった
一億総カルチャーという上げ底文化も背景にあるが
コンサートホールが苦戦しているのも
美術館が苦戦しているのも根は同じで
豊田市はまだまだ道半ば

私も大きなことは言えないが
そろそろ3にシフトしようかな
と思うようになった

そうさせたのがチラシの寺本みなみ・みずほの姉妹デュオ







寺本みなみさんは
豊田西高校、県立芸術大学卒業後
2003年豊田市トレヴェリアン基金奨学金を得て渡英







寺本みずほさんは
豊田市ジュニアオーケストラの1期生で
名古屋市立菊里高校音楽科卒業後
2003年姉のみなさんを追って渡仏







寺本デュオのオフィス名「シュルシェ・ミディ」は
パリ6区と15区をまたぐ通りの名前から付けたもの

「正午を探す」の意味があり、1675年太陽王ルイ14世の時代
日時計が置かれていたとの記録に基づいて
1832年、正式名になった。



姉妹デュオとしての活動が本格化したのは
姉のみなみさんが活動拠点をパリに移してから

この間、イタリアのヴァレリア・マルティナ国際コンクール
室内楽部門で1位を受賞するほか
フランスでは室内楽のジョイントコンサートや
バレエダンサーとの共演など、多岐にわたる演奏活動を重ね
昨年秋帰国した

長々と経歴を書いても意味がないため省くが
二人に共通するのは
豊田市が未来を担う青少年健全育成(表現は少し硬いが)の
政策として実施している豊田市トレヴェリアン基金
豊田市ジュニアオーケストラのOBということで
海に放った稚魚が大海原で成長して
生まれ育った故郷の川に戻ってきたようなもの







何よりも
音楽ができる歓びを全身で表す演奏スタイルは
観たひと
聴いたひと
全てをハッピーな気持ちにさせてくれる

よくわからないが
こういう至福感を芸術的感動というのだと思う

抱負を聞くと
「豊田市を拠点に海外のコンサートにもチャレンジしたい」と
寺本姉妹

大志を抱いて里帰りした二人の
ファーストコンサートに
万雷の拍手を贈りたい


コンサートの日時は
■2012年12月9日(日)/13:30開場/14:00開演

コンサートの開場は
■豊田市コンサートホール

コンサートの入場は
■全席自由2,000円

チケットの取り扱いは
■公益財団法人豊田市文化振興財団(豊田市民文化会館内)☎0565-31-8804
■豊田市コンサートホール☎0565-33-8200

問合せは
■寺本みなみ・みずほデュオリサイタル実行委員会☎0565-80-1376



豊田市コンサートホールは豊田市駅前[豊田参合館10階]

  


Posted by かとうさとる at 21:15 | Comments(1) | 野外フェス・ライブ