2012年10月12日

カンナの花の色香に祝杯








ニュースによると11日は
各地でこの秋一番の冷え込みを観測したそうだ

この冷え込みでカンナの花もそろそろ見納め
そこで道路端のカンナの花を一花切らしてもらった








問題は花器で
迷ったが吉川正道さんのマグカップに決めた

末枯れたアンスリウムの葉を添えて
カンナの花の色香に祝杯







最後に感謝の散華

  


Posted by かとうさとる at 01:23 | Comments(0) | 花日記

2012年10月11日

もう一度やってみようかな









いまから半世紀余の前
私の生まれ育った土橋はのどかな集落で
名鉄三河線に沿って逢妻男川が東から西に流れていた

秋になると駅の構内に秋桜が咲き乱れ
ワルガキたちの格好の遊び道具になった

遊び方は簡単で
摘んだ秋桜の花弁を間引きしてネジレを入れ
「ふ~ッ」と息をふきかけると
秋桜は竹トンボのように空高く舞い上がった

青い空と風と秋桜とワルガキたち
もう一度やってみようかな



  


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2012年10月10日

神保町画廊と神保町シアター











佐伯千佳さんと
神保町画廊





回数は減ってきたが前のブログで記したように
Fの会やいけばな関係のお付き合いで
東京に出かけることもたびたび

そんな時の楽しみは美術館巡りと神保町の古書店巡りで
仕上げは居酒屋でいけばな談議を肴に飲む酒

神保町画廊はそんな古書店街の外れにある
コンテンポラリー系のギャラリーで
オーナーは華工房(休眠中)の同人で親しくしてきた佐伯千佳さん

東京のイベントの時はいつも手伝ってもらっているが
一を聞けば十わかるという勘の良さとフットワークの良さに
何度助けられたことか(感謝)






その神保町画廊で10月10日からはじまったのが
写真評論家の飯沢耕太郎と写真家の村田兼一という
ビッグネームの二人による「きのこの愉しみと恐怖」
近くにお出かけの方はどうぞ


(問合せは)

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-41-7 安野ビル1F

☎03-3295-1160




その神保町画廊の
隣りの角にあるのが
神保町シアター








愛知の私と同世代のアートファンはこの建物を見て
「久野真だ!」と思う人は多いのではないか

(注釈)久野真は愛知の現代彫刻の扉を開いた彫刻家の一人で
市民文化会館2階ホワイエの壁面に久野の作品が設置されている
私は久野の代表作品の一つと思っているが
気づく人が少ないのは残念

余談にそれたが
この建物が日本を代表する名画座シアター「神保町シアター」
建てたのは小学館で、さすが!

(注釈)
建物の中には「神保町花月」もあり
仕事帰りに名画と上質のお笑が選べるというから贅沢







こちらが現在上映中のプログラム










こちらは次回のプログラム(羨ましい)



(問合せは)

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-23

☎03-5281-5132  


Posted by かとうさとる at 19:54 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2012年10月10日

むかし上野駅いま東京駅









自分を笑っていないと
やってられない




昨日、東京を中心に活躍する現代いけばなのシーラカンス
「Fの会」の会議のため豊田新線の始発にのった

宿題が山積していて欠席しようかな、と思っていたが
先の大地の芸術祭「蓬平いけばなの家」の総括と今後の対応を
みんなで話し合って決めようことで
優先順位はこちらが上

地方にいて東京の動きとリアルタイムに動くのは
いろんな意味でハンディで「そろそろ潮時かな」と思っていたが
バカみたいな話で宿題を全部引き受けてきてしまった

バカみたいと言ったのは
自分を笑っていないと、いろんな意味でやってられないためで
ドラマのシナリオを書くチャンスをもらったと感謝




むかし上野駅いま東京駅







この10月、東京駅がリニューアル
利便性を考えれば新築という考え方もあったと思うが
大正初期に建築されたモダンな姿に復元することを選択した
JR東日本に拍手(パチパチパチ)

さらに工事費の大半を駅周辺のビルに「空中権」を売却して
捻出したというからJR東日本は賢い









むかし上野駅いまは東京駅
クラブツーリズムの団体さんかな

私もクラブツーリズムの日帰りツアーに参加したことがあるため
なんとなくそんな雰囲気が…










復元されたドームの内部
こちらも人ひとまた人

もしかたしら
私たちはタイタニック号の乗客かも


  


Posted by かとうさとる at 13:18 | Comments(0) | らくがき帖

2012年10月09日

映画のシーンのようで思わず苦笑











神戸に住んでいる一人息子夫婦が帰省
「お父さん、神戸に移ったら…」と息子夫婦
なんか小津安二郎の映画のシーンのようで思わず苦笑







今日の手土産はコスモス


明日はFの会の協議のため始発で東京へ出かけるが
二兎を追うものは一兎もえず
そろそろ潮時かも…







私もヒトリ主義

  


Posted by かとうさとる at 01:43 | Comments(0) | 花日記

2012年10月07日

とよた今昔/昭和30年代初頭の挙母市街











市販の刊行物をもとに
「とよたの今昔」を辿る



昔話をするようになったら
オシマイというが
私は幸運にも職をとおして
多くのことを学ばせていただいた

写真もそんなジャンルの一つで
「とよた今昔写真展」
文化でたどる「とよたの戦後50年展」の
企画に関わった

市民に写真の提供をよびかけ
市井の営みを
「史」として観測しようという試みで

提案したのは
当時豊田ホームニュースの記者で
写真家の故有木省悟さん
監修を郷土史家の故若子旭さん
日本を代表する山岳写真研究家で
ジャーナリストの杉本誠さんに依頼した

当然ながらこれらの写真は
公的なもので今は手元にないが
市販の刊行物をもとに「とよたの今昔」を
辿ってみようと思う

と、言っても
まだ現在の写真を撮ってないため
写真が撮れた段階で随時公開するため
ご容赦いただきたい




高度成長時代前夜の挙母市街






写真で見る豊田・加茂の100年(郷土出版社)より転載


本のクレジットによると
写真は昭和31年(1956)2月撮影
アングルから月見町の枝下用水の
堤防から撮ったものと思われる


写っていないが
写真の右で加茂製糸
(現在の産業文化センターの場所)
が操業するなど
失われた養蚕の町の面影を
俯瞰する貴重な証言記録の一つ


手前の田んぼの中に見える家並みは
当時「観月境」
(31年5月売春防止法の公布により廃止)
と呼ばれた遊郭

写真中央の杜は若宮神社の大楠
その右、小さく見える杜は挙母神社
遠方の二つの山は六所山と焙烙山

写真が撮られたこの年7月
政府は経済白書を発表
「もはや戦後ではない」と指摘

昭和34年(1959)1月
挙母市は豊田市に市名を変更
自動車の都市に向けて大きく駆けだした





同じアングルから撮った
現在の豊田市街






若宮神社の大楠と
六所山と焙烙山の三点を結んで
写真の場所を探したが
枝下用水の堤防下まで家並みが続いて
若宮神社の大楠が見えない
辛うじて撮れたのがこの一枚

遠くに
豊田スタジアムの尖塔が小さくみえる
その手前に黒く見えるのが
若宮神社の杜
  


Posted by かとうさとる at 23:21 | Comments(0) | アーカイブ

2012年10月07日

私たちはノ―ナシと言われても文句は言えない








このまちは文化資源を
露天掘りするようなもの
でも何か欠けている








近場に豊田市美術館があるシアワセ


こんなことを断言してしまうと
身うちの褒め殺しになってしまうかもしれないが
豊田市美術館は日本でも有数な人気美術館の一つに
挙げてもいいのではないか







豊田市美術館彫刻テラス(紅いガラスのオブジェはダニエル・ビラン)


世界的な建築家谷口吉郎の代表建築という建築的な評価と
近現代の優れたコレクションに加えて巡回展に頼らない
刺激的な企画展など美術ファンであれば説明は不要














第2回とよた市民野外劇「クルマのまちの誕生」(豊田スタジアム)2006年


問題はアフターケア
全国から訪れたお客さんをそのまま帰してしまうのは
豊田スタジアムと同じで、このまちはマネージメントが下手くそ

豊田市美術館サイドのリサーチでも
「もう一つ何か見たい」という声が届いているそうだ






豊田新線の名古屋方面行き最終電車まもなく発車


新幹線から豊田新線に乗り継いできたお客さんにとって
もうひとつお土産が欲しいと思うのは当然







江戸幕府を開府した徳川家康の始祖松平三代が眠る松平郷高月院


市内には世界のトヨタがあって
申し込めば最新の生産ラインも見学できる

徳川の始祖が眠る松平郷に香嵐渓に小原和紙などなど
歴史と豊かな自然と農山村の文化も息づいている
少し足を伸ばせば焼物の瀬戸や常滑や美濃もある

新幹線で名古屋から1時間
高速道路はトヨタの物流を支え
インターチェンジも美山、豊田西、豊田東、松平、藤岡
ETCカード専用の鞍ケ池を加えれば6箇所

ツーリストの目から見たら
文化資源を露天掘りするようなもので
これで産業にできなければ
私たちはノ―ナシと言われても文句は言えない

  


Posted by かとうさとる at 01:15 | Comments(3) | らくがき帖

2012年10月06日

今夜は小田木のお祭りで三番叟を飾る








人形にまつわる伝説


ある年のことだった。村祭りが近づいたので
三番叟に衣装を付け、竹を通して踊らせる稽古を行った。
ところが、稽古をすませて竹を抜こうとしたが
どうしても抜けない。

これはブクの者がいて触れたからだというので、
小田木川の清流で身を清め、
おそれかしこんで抜いたところ、やっとのことで抜けたという。

また、ある年の祭りに郷倉の二階で
ブクの男が酒に酔った勢いで三番叟を持ちあげたところ、
いきなり下まで転げ落ちたということである。

このようなことがあってから、
祭りには三番叟を飾る習わしになったが、
ある年、どうしたわけか、ついに祀ることを忘れてしまった。
すると、祭典の最中、急にあたりが暗くなり、雷鳴が激しくなって、
人々は生きた心地がなかったとのことである。(「小田木人形座」より)







こちらがその三番叟
(注釈)三番叟は昭和61年に修復







祭礼の準備のため飾られた三番叟と「文七」

夜のとばりが降りると山車が境内に引き入れられ
小田木は五穀豊穣を感謝する祭礼一色になるとのこと




みんなで飾り付け










「かとうさん、屋根が急だで、垂らすだけでいいよねえ」と山田さん
「いいよ」と私







「かとうさん、これでいいよね」と後藤さん
(注釈)
後藤さんは小田木人形座の家元をつとめた
馬宿「門屋」の現当主







「お祭りでこんなことしてバチがあたやへんかなぁ」
「いいじゃない、三番叟もよろこんどるぞ」
と祭礼の世話役

(何かあっても)みんなでやったから私は知らない

人形の公演は雨で流れてしまったが
反対をしていた地元に人形の復活に向けた流れが少しづつ
出てきたようで先ずは良しとしよう












  


Posted by かとうさとる at 20:47 | Comments(0) | 農村舞台

2012年10月05日

今年も松本で亀田恵子さんのヒトリ主義















「アイディアがたくさんある人の背中を
ちょつと押す…そんなことで貢献できたら
嬉しい」と亀田さん




舞踊評論家として活躍する亀田恵子さんと初めて出会ったのは
ガレリアフィナルテで個展の撤収をしているとき

夜も10時を回ったころ
撤収の手伝いを依頼していた塚本晴信さんが
「ライブ(舞踏)の打ち上げで面白い子がいたで連れてきた
話をしたら豊田市ということでびっくり
さとるさん、知っていた?」と若い女性を紹介した

猫の手もかりたいときのため
「話はあとで、じゃあ手伝って」と私

作業をしながら
藤岡に住んでいること
OLをしながら現代舞踊を中心に舞台芸術の評論家をしていること
などなど聞いた

「アイディアがたくさんある人の背中をちょつと押す…
そんなことで貢献できたら嬉しい」と亀田さん

初めて会ったのに同じ豊田市ということだけで
人生の親戚に出会ったように心の扉がひらくから不思議




ヒトリ主義は知れば知るほど
底が闇のように深く
私では説明不可



公演日:10月12日(金)-14日(日)
場所:ヴィオパーク劇場(長野県松本市)
チケット:当日2,000円/事前予約1,800円
問合せ:ヴィオパーク劇場☎0263-64-2258






その亀田恵子さんがライフワークとして取り組んでいるのが
「ヒトリ主義」という手づくりのダンスフェスティバル







「ヒトリ主義」については予てから何度も話を聞いて
私なりに理解しているつもりでいたが
なぜ、いま「ヒトリ主義」なのか
なぜ、ホームグランドの愛知ではなく松本のヴィオパーク劇場なのか
知れば知るほど底が闇のように深く私では説明不可



少し長くなるが
亀田恵子さんの
2012年のごあいさつを
全文掲載


【くり返しのなかにあるもの】

誰も予想できなかった大きな災害や
きっと誰でも経験しているだろう日々の些細なすれ違いや
いろいろな出来ごとをはらんで歳月は過ぎ去っていくようです

また、振り払っても消えることのない苦い思い出や
意識しなければ何もなかったかのように忘れ去られる感情や
私たちの暮らしの中には
数々の記憶と忘却が積み重ねられているようです

そして、それらのすべては私たちが生れて死んでしまうまで
止むことなくくり返される連続です
『営み』、そんな言葉をここから思い起こします



1年に1度、日本のあちこちから山奥の劇場に集まってくる
出演アーティストたちを見ていると、ふと彼らの営みに想いが至ります

『どんな仕事をしているのだろう
どんな人と話し、どんな風に感じ、何を想うのだろう』…などなど
想像を巡らしてしまうのです

また、一方で自分のことも思い起こします
『私はどんな仕事をしているのだろう
誰と話し、何を感じ、何を想っているのだろうか』、と

私たちの日常は、大きなうねりの中にあります
言われ尽くしていることですが
合理化や効率化は生産性の拡大と利潤の追求のため
そこに働く人々には日々の努力と進歩が求められます

そこでは、目的やヴィジョンという名の安心材料を持たない者は
軽視され、煩わしげに遠ざけられてしまいます

また、こうした社会的な側面だけでは飽き足らず
ひとりの人間に戻ろうとする場面においても
家族や友人や恋人の目を気にしたり
或いは一切の関係性を断絶し
孤独な死を覚悟する人が出てしまうような空気を漂わせるのです

『ヒトリ主義Night』に集まってくるアーティストも
おそらく日々の営みはこうしたものと変わらないでしょう
社会性と一個人の在り方との狭間で日々悶絶し
それでも自分の舞台に向けて、創造を止めない
日々くり返される連続に風穴を開けるもの…
それが彼らの表現だと私には感じられます

また、観客がアーティストの表現に立ちあうとき
その場には不思議な共振が生れていると私は確信しています

観客もそれぞれの営みの中に生きています
それは、アーティストも同じ
同じ日々の連続性を生きる者同士が1つの時間と空間をともにするとき
そこには共通の体験が開かれるのではないでしょうか
それこそが、営みを支え続けるための「祭りごと」かもしれません



人智を超えた自然のふるまいと
小さいけれどチクチクと刺さってとれない棘たちと
どれもこれも内包しながら生きていくのが人間ならば…

いや、そんな中でも人間らしく生きていくためには
私たちひとりひとりが一個人としての在り方を
時折思い出すことが必要でしよう

自分が何を感じ、誰を想い、どうしたいと願っているのか
そんな気づきのスイッチを押してくれるのが
表現から生まれるエネルギーだと思えてなりません

今年も、あふれるエネルギーを
松本の山奥から立ち昇らせようと思います

どうぞ、足をお運び下さい
アーティストとともに、みなさまのご来場をお待ちしております
吹き抜ける風の感触を、ともに味わいましょう

心をこめて

2012年8月15日
Arts&theater→Literacy
亀田恵子






会場のヴィオパーク劇場で豊科インターから車で約15分


興味のある方は

●Arts&theater→Literacy

●ヒトリ主義Night2012

●竪穴式表現空間・ヴィオパーク劇場

で検索をお薦め







  


Posted by かとうさとる at 15:36 | Comments(0) | アートの現在

2012年10月04日

小田木人形座のふるさと小田木再訪











小田木八幡神社の祭礼で
「人形は葦舟で里帰り」の
祭りバージョンを予定



この春から越後妻有~農村舞台に全神経を傾けたため
いろいろなご案内をいたただいたが不義理を重ねてしまった

いまも手元に案内が積まれているが全部を紹介するのはムリ
私なりの選択基準で随時紹介をしていきたい

余談に逸れたが
今日は週末に予定している小田木人形座跡地のインスタレーション
「人形は葦舟で里帰り」の再展示のため
地元の山田良稲さんと小田木の神社で打合せ

再展示といっても農村舞台アートプロジェクトがご縁で
小田木集落の祭礼にお披露目するためのお祭りバージョン
私もやったことがないため楽しみ(いいトシして私も無謀)







小田木の集落を俯瞰
稲刈りも終わりあとは氏神さまに
五穀豊穣のお礼をする祭礼を待つのみ







小田木の神社は三本の杉の巨木がランドマーク
祭礼は今週の土曜日の夜と日曜日

土曜日の夜にはご神体として祀られている
人形座の三番叟と手のひらにのりそうな小さなお面が
お披露目されるのが昔からの習わしで
身を清めなければバチがあたりそう







小田木は菊などの露地栽培や花木の栽培も盛ん
何かあったら伐らしてもらおうかな


  


Posted by かとうさとる at 01:53 | Comments(0) | 農村舞台

2012年10月03日

10月11日(木)汐留ホールでドビュッシーの調べ














今年はドビュッシー生誕150年



と、いうことでドビュッシーを冠にしたコンサートが目白押し

関連企画の中で異色はブリジストン美術館が
オルセー美術館、オランジェリー美術館と共同企画した
「ドビュッシー、音楽と美術-印象派と象徴派のあいだで」

ドビュッシーが生きた時代は、音楽や美術、文学や舞台芸術が
互いに影響しあった時代で、企画展のタイトルにあるように
ドビュッシーはクロスオーバーの時代を代表する作曲家の一人

ちなみに、ドビュッシーが生れた1862年というと日本では
坂本龍馬が襲われた京都の寺田屋事件がおきた年で
凡その時代背景が理解いただけるのではないか



おいしいフランスワインを
いただきながら
ドビュッシーの調べ







    左から寺本みなみさん(ピアノ)
    寺本みずほさん(ヴァイオリン)
    小林知世さん(クラリネット)


前ふりが長くなってしまったが10月11日(木)夜
おいしいフランスワインをいただきながら
ドビュッシーの調べに誘うお洒落なコンサートが
東京汐留シオサイト「日仏文化協会 汐留ホール」で催される

企画したのは豊田市で音楽事務所CHERCHE-MIDIを主宰する
寺本みなみ(ピアノ)、寺本みずほ(ヴァイオリン)の姉妹デュオ

寺本姉妹はフランスを中心にコンサート活動を重ね昨年秋帰国
イタリアのヴァレリア・マルティナ国際コンクール室内楽部門
デュオで第一位を受賞するなど数々の受賞歴を重ね実力は折り紙つき

私も仕事柄コンサートにたびたび足を運ぶことがあるが
実力派の寺本みなみさん
BSのアメージングボイスでブレイクした
あの歌姫ZAZを彷彿させた音楽性豊かな寺本みずほさん
(理由は私もわからないが同じような風を感じた)
のライブの爽やかさは他に比類がなく目から鱗

少し見贔屓に過たかもしれないが
プロとして第一歩をしるした
寺本デュオの旅たちに心からのエールを贈りたい




Jeudi Soir 木曜の夕べ
ドビュッシーの調べ
2012年10月10日
汐留ホール



開場18:30/開演19:00
一般3000円/学生2000円
(フランスワインorソフトドリンク付)



残念ながら
私は越後妻有~農村舞台に時間をとられて
宿題が溜まってしまったため聴きにいけないが
仕事帰りにお友達をお誘いいただければ幸いです

このブログにお名前をお知らせいただければ
当日受付でわかるように手配をさせていただきます





  


Posted by かとうさとる at 23:09 | Comments(0) | インフォメーション

2012年10月03日

名古屋栄で切り絵師・俊寛展はじまる











イタリアの職人シリーズ9点に加えて
新たに日本の職人シリーズ11点を展示




切り絵師の俊寛さんと初めて会ったのは10数年ほど前
現在はイタリアでソムリエとして大活躍をしている
亀山絵美さんをフレンチェに訪ねたとき

亀山さんからフレンチェで切り絵を勉強している
豊田市の若いアーティストがいると紹介された

「一度絵を見せてほしい」と私
翌日、俊寛さんから作品のアルバムを見せてもらったが
切り絵の常識を超えた細密画のような作品に驚愕したことを
昨日のことのように覚えている

当時既にフレンチェの職人展で
何度も大賞を受賞するなど実力は折り紙つき

帰国してからの活躍は知る人ぞ知るで省くが
もっと力はあるはず
現在のポジションに甘えることなく
大化けしてほしい







私はまだ足を運んでいないが
イタリアの職人シリーズ9点に加えて
新たに日本の職人シリーズ11点を展示するとのことで
どんな展観になるのか楽しみ




切り絵師・俊寛展


○会期⇒10月7日(日)まで
○会場⇒ギャラリー彩(4Fメインギャラリー)
○問合せ⇒☎052-971-4997











  


Posted by かとうさとる at 01:30 | Comments(0) | アートの現在

2012年10月02日

「和紙のふるさと」で青山良博・啓子展はじまる













生きることがアート!


青山良博さんはバルブ経済に沸く日本を脱出
アメリカでフォトジャーナリストを目指したが
ジャーナリズムに限界を感じてパリ島に渡り
アトリエを兼ねたギャラリーを開設

日本・インド文化交流展巡回展などに出品
当時、バリで活動していた奥さんの啓子さんと結婚
以来、ユニットのアーティストとして活動を展開

帰国後は直島でギャラリーを開設
ぶらりと訪れた旧小原村に魅せられて移住
美術工房梛を構え半芸半農を営む

ざっと経歴を紹介したが
青山良博・啓子さんは風のようなユニットで
またいつか、ふらりと飛び立つかも知れないが
市内で初めてメッセージをもったアーティストの飛来で
とよたのアートシーンが面白くなってきた




その青山良博・啓子さんの
アーティストネームunit-NAGI
の展覧会が和紙のふるさと
和紙展示館ではじまった








チラシは青山良博さんの写真と啓子さんの絵を画像処理をしたミクストメディア


タイトルのALTERNATIVEMIND(オルターナティブマインド)は
自然を再考することで新たな精神を見出そうという作者のメッセージ







抽象的なタイトルに加えて作品は映像ミクスメディア
難解な現代アートを想像する方もいると思うが
二人とも根が素直でおまけに結構ユルイため
手作り感があって癒やされる

巨大化するアートの潮流に流されることなく
自然と共にあり、生活と共にある
二人のような身の丈に合った仕事は眩しい

本展は作者の世界観を通して
私たちにも見る側の思考を問いかけている

会期中には小原の四季桜も見頃になるため
四季桜狩りを兼ねてお出かけになってみてはいかが


○タイトル⇒ALTERNATIVEMIND

○会場⇒豊田市和紙のふるさと和紙展示館 

○会期⇒10月2日(日)~12月2日(日)

○開館時間⇒9:00~16:30(入館は16:00まで)

○観覧料⇒200円

○休館日⇒月曜日(ただし10月8日と11月中の月曜日は開館)

○問合せ⇒豊田市和紙のふるさと和紙展示館☎0565-65-2151




小原和紙のミュージアム
豊田市和紙のふるさと






豊田市和紙のふるさとパンフレット








四季桜はまだ小さな蕾で見頃は11月中旬ごろ
右奥に見えるのが和紙展示館

写真では見えないが左奥に和紙工芸館があり
小原和紙の制作実習が体験できる








入館料は200円







○バス⇒名鉄豊田市駅から「とよたおいでんバス」
小原豊田線上仁木行き「和紙のふるさと」下車

○車⇒東海環状自動車道「豊田藤岡インター」
猿投グリーンロード「中山インター」から瑞浪方面に15㎞







小原からの帰路ふりかえると
猿投山が夕映え








  


Posted by かとうさとる at 23:18 | Comments(0) | アートの現在

2012年10月01日

赤い花なら曼殊沙華












花/曼殊沙華
器/前沢功ガラスボール

(注釈)
曼殊沙華は「紅い花」を意味する梵語
秋のお彼岸のころに咲くことから彼岸花の名が





世は歌につれ歌は世につれ


と、いうフレーズではじまる歌番組があったが
私たちの世代にとって歌は遠い昔にタイムスリップする
パスワードのようなもの

♪赤い花なら曼殊沙華
阿蘭陀屋敷に雨がふる♪
当時、ラジオから流れてきた「長崎物語」もそんな歌の一つ

永い間、この歌がなぜ勉強もしないで
ポンツクばかりしていたワルガキの心をとらえたのか
不思議に思ってきたがYoutubeで聴いて
やっとその謎がとけた

話は長くなるため
謎ときは「ジャガタラお春」の物語をどうぞ

  


Posted by かとうさとる at 21:52 | Comments(0) | 花日記