2010年09月07日

初めてリニモに乗った


名鉄豊田新線が開通するまで
豊田市は陸の孤島だった


数十年前まで、豊田市から名古屋に出かける方法は、名鉄三河線知立駅で名鉄本線に乗り換えるしかなく、所要時間も最短で1時間余と大変だった。特に三河線は単線の各駅停車でトヨタ自動車に就職した都会の学生が、イメージとの落差に落涙したというエピソードも。

そんなわけで、市民の長年の夢は名古屋の地下鉄を豊田市まで延伸させることで、1979年地下鉄と相互乗換の豊田新線が開通したときは、みんな小躍りしたことを覚えている。

愛知万博の置き土産

もうひとつの悲願は地下鉄東山線の豊田市北部への延伸で、こちらは夢のまた夢と誰もがあきらめていた。そんなとき名古屋の東部丘陵地帯で愛知万博の開催が決定。そのアクセスとして地下鉄東山線の終点藤が丘駅と豊田市の愛環八草駅間8.9㎞を約17分で結ぶという新線構想が浮上。しかも日本初の常電導磁気浮上式リニアモーターカーという夢のような話。

愛知万博で豊田市は東海環状道路が開通。インターも6カ所になり、市内のどこからも高速に入れるというハイウェーネットワークを手にした。その上にリニアモーターカーの乗り入れと、万博特需に沸いた。

あれから6年が過ぎた。いま愛知はポスト万博の「あいちトリエンナーレ」が開催され、また夢の続きを追っている。





ちなみに八草駅は私の家から車で15分ほど。パークアイランド方式で駅の構内には無料の駐車場もあって利用しない手はない-はずなのに、私はリニモに乗ったことがない。今日(6日)そのリニモに初めて乗った。


リニモを足助まで延伸すれば
一石二鳥以上の効果間違いなし!






リニモはリニアモーターカーの略で、2005年愛知万博の開幕にあわせて開業。ご覧のようにレールがない。自動運転のため運転手もいない。浮上して走行するため、騒音や振動が小さく快適。しかも高架上を走行するため眺めは最高。2005年グッドデザイン賞、2006年ローレル賞日本鉄道技術賞を受賞しているように、鉄道車両としても折り紙つき。





車両のシートも最高!
問題は乗客が少ないこと。

初めて乗った私が言っても説得力がないが、
初春の中馬のお雛様、春のカタクリの花と桜、夏のたんころりん、秋の紅葉と観光客の絶えることのない足助の香嵐渓まで延伸すれば、赤字解消、渋滞解消、限界集落の解消と一石二鳥以上の効果は間違いない。





リニモは未来への贈り物で、東部丘陵はいまも緑がいっぱい。





車窓から見た愛・地球博記念公園


名古屋の用件は疲れただけで割愛
この日の収穫はリニモの初体験
それだけで十分







  


Posted by かとうさとる at 02:01 | Comments(0) | らくがき帖