2010年04月10日

戸井十月のユーラシア大陸大紀行に嵌まる


番組は五大陸を
バイクで走破するという無謀な企て


いま、BSの旅行番組「旅チャンネル」戸井十月のユーラシア大陸大紀行に嵌まっている。番組は五大陸をバイクで走破するという無謀な企てで、還暦を迎えた戸井十月が最後に選んだのが世界最大のユーラシア大陸。番組ガイドによると、ポルトガルのロカ岬をスタートし、スペイン、フランス、イタリア、バルカン諸国を経て、西洋と東洋が交わるトルコへ。私が知らなかっただけかも知れないが、同時代に戸井十月のような無頼派の作家がいたことが嬉しくてたまらない。





戸井十月のユーラシア大陸大紀行のコース
(「旅チャンネルのホームページから転載)



真実に勝るサスペンスはない

私が見たのはここからで、番組は第五章「知られざるイスラム世界」、第六章「中央アジア横断」、第七章「過酷なり天山」と続いた。戸井十月がイラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスタンなど、その昔シルクロードとして栄えた交易路を横断したのは昨年の夏から秋のはじめ。アメリカがイラクからアフガニスタンにスタンスを移した時期で、ニュースは連日のように自爆テロを報じていた。

大河のようにゆったりと流れる時間とフレンドリーな人たち。刹那の出会いと別れを繰り返して、東へ東へと走る戸井十月。「どこが戦闘地域か非戦闘地域かなんて、私にわかるわけがない」と歴史的迷言を吐いた首相がいたが、中央アジアは政情不安のイメージがあるため、一般の日本人が陸路で横断することは稀で、報道と映像の落差など発見の連続。

次回の放映は、4月17日(土)第八章「タクラマカンの砂嵐」で、天山山脈のトルガルト峠(3,752m)を越えて、いま中国が一番神経を尖らしている中国新疆ウイグル自治区を横断する。真実に勝るサスペンスはないというが、そんなわけで、しばらくは戸井十月から目が離せそうにない。


詳しい放映予定は「旅チャンネル」の
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Posted by かとうさとる at 08:14 | Comments(0) | らくがき帖