2010年01月11日

保見団地が全国ニュースになる背景


保見ケ丘ブラジル人協会の
松田セルジオ・カズトさんの家を訪問した。



古いデーターで正確性は欠くが、私が現在住んでいる保見団地は、豊田市北部の猿投山の西南麓に位置し、入居者数約9千人。そのうち外国人登録者が約4千人(約9割がブラジル人登録)。つまり約4割強が外国人ということで、全国ニュースになることもしばしば。

そんなわけで、「かとうさん、大変でしょう」と、酒の肴にする人もいたが、自分のことで精一杯の私にとって、保見団地の外国人問題(いろいろな意味で)は、遠い異国のニュースだった。そんな私がどうした風のふきまわしか知らないが、先週の土曜日、保見ケ丘ブラジル人協会の松田セルジオ・カズトさんの家を訪問した。





保見ケ丘ラテンアメリカセンター緊急支援チームの活動。
入れ替わり立ち替わり、ポランティアがかけつけてくるが、
私はこうした活動も知らなかった。みんないい顔をしている。


渡りに舟

市の西塔隆さんに「相談にのってください」と依頼されたものだが、内心、日本に働きにきている人たち、とりわけ、日系の人たちに対しては「国策に翻弄された犠牲者」と、心を痛めてきたため、渡りに舟。

松田さんは、大阪で働いていて、豊田市に移り住んだ日系二世で、豊田市にきてブラジル人と日本人の交流がないことに驚いたとのこと。会社へ行けば周りはみんなブラジル人で日本語を覚える必要がない。市役所に行けば通訳がケアをしてくれる。大阪では日本語を覚えないと生活ができないが、ここでは日本語を覚えなくても生活をしていける。便利さが異文化理解、相互交流の妨げになっているのではないか、と松田さん。





保見団地にはこうしたブラジル人ショップも。


今日はここまで

子どもたちの将来のことや、異文化交流やサポートをするNPO法人の活動など、聞くこと見ること全てが目から鱗。「心を痛めてきた」と述べたが、都合のいい免罪符にしかずで、足元のコミュニティに無関係できたことを痛感。家族のことはもとより、いけばなのとは何か、文化のあり方を含めて、頭を悩ませているところに、またまた宿題を抱えてしまった。

今日は成人式だが、気分は半分ブルーで、複雑系。
  


Posted by かとうさとる at 15:28 | Comments(1) | らくがき帖