2009年12月16日

江戸東京博物館で「いけばな」の特別展


いけばな仲間の忘年会

14日(月)神田明神下神田川本店でいけばな仲間の忘年会があり、久しぶりに新幹線に乗った。いつもは浅草の羽子板市の時期にあわせて行っていたため、羽子板市を見るのを楽しみにしていたが少し残念。

それでもそこはいけばな仲間の忘年会。江戸東京博物館で開催中の特別展~歴史を彩る日本の美~「いけばな」を酒の肴(?)に盛り上がった。


先ずは上野の森の西郷さんにごあいさつ





私の常宿は、上野駅前のサウナに併設されたカプセルホテルで、侘しいが深夜の飛び込みOKで気軽。で早朝ホテル(?)をそっと出て上野の森を散歩。上野といえば先ずは西郷さんにごあいさつをしなければ。おはようございます。






次に徳川家の菩提寺寛永寺にお参り。
寄進された灯篭の存在感に歴史の重みを実感。






五重塔(重要文化財)
 





不忍池


西郷さんにごあいさつしたあとは
大江戸線で両国の江戸東京博物館へ
お目当てはもちろん
「いけばな」の特別展






入場券売り場で、「65歳以上の方は半額ですが」と受付嬢。一瞬ムッ!としたが半額はお得。ありがとう。






江戸東京博物館NEWS。
企画展の内容や研究成果が簡潔で読みやすくお薦め。






江戸東京博物館の展示ディスプレー。立体教科書をみるような花のお江戸のディスプレーは、モダンな見世物小屋に入ったようで痛快。



特別展「いけばな」
~歴史を彩る日本の美~


日本人にとって花は季節の先触れとして、古くから霊的な存在として親しまれてきた。また花は自然美を象徴するものとして、日本人の美意識を育み、美を生活そのものとする日本文化の深層を今も流れ続けている。こうした日本人の花との関わりは、いけばなという独自の様式を生みだした。

本展は、サブタイトルに~歴史を彩る日本の美~とあるように、こうしたいけばながたどってきた歴史や文化的背景を、花伝書や立花図、花を楽しむ情景を描いた絵巻、屏風などを中心に紹介するもので、必見。

本展の内容は
プロローグ いけばなの源流。
第一章 いけばなの成立
第二章 豪華になるいけばな
第三章 流派の誕生といけばなの大流行
第四章 はなの器
エピローグ いけばなの近現代と広がり
で構成。

いけばな仲間の忘年会で話題になったように、現代のいけばなの研究成果からみると、池坊に偏った監修で不満も残るが、重要文化財の立花図屏風や花伝書の原本が、これだけまとまって紹介されるのは画期的。生活を美に高めた日本文化の典型として、いけばなにスポットがあてられたことを素直に喜びたい。




特別展「いけばな」~歴史を彩る日本の美~のチラシ


本展の会期は
2010年1月17日(日)まで。

各流派による今後の作品展示は
12月18日(金)~20日(日) 
龍生派 吉村華泉
2010年1月2日(土)~4日(月) 
一葉式いけばな 粕谷明弘
2010年1月9日(土)~11日(月・祝) 
小原流 小原宏貴
2010年1月15日(金)~17日(月) 
清風瓶華 早川尚洞




  


Posted by かとうさとる at 06:10 | Comments(0) | いけばなから