2009年12月11日

猿投山のビューポイントを発見


「秋の日はつるべおとし」というが
人生の秋もまたつるべおとしで
気がついたら年の瀬も残すところわずか。


12月10日(木)晴
習慣というのは怖ろしいものだ


今日は(?)デスクワークの手を休めて、農村舞台の調査のため車を走らせた。豊田市の面積は広大で県内の約2割を占め、しかもその内の7割が三河山地の山林というから大変。自慢ではないが私は土地カンがいいため、ナビがなくても道に迷ったことがない。もちろん妻有でも迷ったことがない。そんな地理に明るいはずの私が、庭のように思ってきた猿投山のビューポイントを見落としていたとは。






正面の山が猿投山。日本の焼き物の歴史はこの山の西南麓からはじまった。


猿投棒の手会館の前の県道の坂を東に数100メートル下ると、狭間の左手正面に猿投山が見える。当然のように狭間は湿地になっていて、奥に入ると見事な山躑躅の群落がある。私の「花」の秘密基地で、何かがあったときは内緒で切らしてもらっている。問題のビューポイントは、この狭間の湿地を水源とする溜め池で、溜め池マニアの私としては二重の迂闊。






写真の正面の白いガードレールがいつも通る県道で、何十年とこの道を通っていたのに、溜め池があることに気がつかなかった。行きも帰りも猿投山しか見ていなかったためで、習慣というのは怖ろしいものだ。

(追記)
長い間、溜め池の存在に気がつかなかった理由がわかった。地元の人に話を聞くと、白く露出している箇所は、数年前まで雑木林だったとのことで納得。伐採した後は紅葉の苗木が植林されていて、湖畔の紅葉と猿投山の景観は想像するだけでも楽しい。その頃には私の「花」も晩熟しているだろうか。楽しいような、侘しいような複雑系でわからない。






湖畔のクヌギを見上げると風もなく年の瀬ということを忘れそう。






足元でざわざわと枯れ葉の音がした。
こんな風にして今年も過ぎていくのだろうか。  


Posted by かとうさとる at 02:10 | Comments(1) | とよた風土記