2009年12月01日

豊川稲荷に楳図かずおも真っ青な資料館があった





其のⅠ 
豊川と言えば
何をさておいても天下のお稲荷さんに
お参りしなければ




28日(土)、農村舞台をテーマにした準備会が、仕切り役の八木市議会議長が公務で早く終わったため、当ブログでも紹介した「境界なきアート展」のシンポジウムを聴くため、豊川市桜ケ丘ミュージアムに急いだ。






先ずはお稲荷さんにごあいさつ。写真は豊川稲荷の総門。







豊川稲荷は日本三大稲荷として余りにも有名のため説明はパス。同じ三河のため豊川には何度もきたことがあるが、境内に足を踏み入れたのは初めて(罰あたり!)。受付で尋ねると、大小90余の堂塔伽藍を数えるというから、さすが天下のお稲荷さんだ。写真の正面がお稲荷さんの本殿。







レトロな雰囲気がただようお稲荷さんの表参道。稲荷ずしが美味そうだがお客さんがいない。おばさんに聞くと「夕方はこんなもの」と苦笑していたが、どこも大変なんだ。




其のⅡ 
シンポジウムは
予定調和にしないことが成功の秘訣




桜ケ丘ミュージアムに到着すると、既に三頭谷鷹史さんの基調講演が始まっていた。一番後ろの空いている椅子に座り、右、左、前と見渡して思わず笑ってしまった。豊田では絶対集まらない濃いキャラばかりで、この展覧会の特異性を象徴していると思ったからである。笑ったのは、自分は違うと思っているが他人から見れば同類という意味で、誤解のないように。

シンポジウムの内容は長くなるため割愛するが、三番目にマイクを握った岡本信也さんの「シンポジウムの意味がわからない」というアイロニーを交えたトークで講義のような空気が一変。司会の鈴木敏春さんが「時間がオーバーしているから」と制するまでヒートアップ。シンポジウムは予定調和にしないことが成功の秘訣らしい。いいことを一つ学んだ。

さて、境界なきアート展は、障害者(人間の尊厳に配慮した言葉が必要)の作品を通して、アートとは何かを問うもの、と勝手に想像していたが、とんでもない。自由な発想と研ぎ澄まされた感受性が昇華した作品群は、アートの本質である人間の尊厳とは何か。健常者に問いかけているようで、思わず衣を正してしまった。企画に賛同して出品したアーティストの作品も濁りがなく、気持ちがいい。

会期は12月19日まで
会場は豊川市桜ケ丘ミュージアム
問合せは☎0533-85-3775




其のⅢ 
楳図かずおも真っ青!
サミゾチカラコレクション
「看板と広告の資料館」


シンポジウムが終わったあと、同じシンポジウムにきていた地元在住の花仲間の戸苅幹晴さんから「さとるさん、面白い人を紹介するから」と誘われた。サミゾさんと呼ばれたその人は、なんとなく難しそう。(自分のことを棚にあげてよく言うと思うが)、そんな訳で、見かけによらず人見知りする(?)私は、挨拶もそこそこに戸苅さんのワゴンに乗った。







豊川稲荷から5分ほどで「着いたよ」と戸苅さん。
「何!これ」と私。
楳図かずおも真っ青!







サミゾチカラコレクションは、佐溝さんが青年時代から40余年にわたって集めたホーロー看板や日本の広告史を飾った小道具など約2万点を収蔵したもので、報道ステーションなどメディアでたびたび紹介されているとのことで納得したが、家の中に入ってさらにびっくり。







どの部屋も懐かしい看板や小道具、資料で足の置場もないほど。
どこで寝ているのか心配になって、思わず「寝るところはあるの」と私。
「僕は一人者だから」と佐溝さん。(納得)







サミゾチカラコレクション「看板と広告の資料館」のオーナー佐溝力さん。気さくな方でひと安心。何でもコレクションの看板を野外展に出品したところ、「ゴミと間違えられた」と大笑い。そういえばいけばなの野外展もゴミとよく間違えられたから、気持ちはよくわかる。(ハハハ)




サミゾチカラコレクションの問合せは
〒442-0809 愛知県豊川市大橋町3-39
電話・FAXとも 0563-84-4403
  


Posted by かとうさとる at 01:20 | Comments(0) | らくがき帖