2009年07月18日

見てから読むか、読んでから見るか


見てから読むか、読んでから見るか
「希望の美術・協働の夢 北川フラムの40年」


東京23区を上廻る広大な広さ。半年間ものあいだ雪に閉ざされ、中山間地域、過疎化、高齢化、限界集落の象徴のような地域。有珠山のマグマが地表を押し上げて昭和新山を誕生させたように、北川フラムという稀代のアートディレクターのマグマは、この負の大地を押し上げ、世界でも稀な大地の芸術祭を誕生させた。

2005年10月に発行された「希望の美術・協働の夢 北川フラムの40年」は、日本のアートシーンに革命を起こした北川フラムの思想と行動の軌跡を解き明かしたもので、大地の芸術祭を理解するバイブル。

大地の芸術祭まで一週間。見て読むか、読んでから見るか。どちらでもいいが、読まないことには大地の芸術祭は理解できない。美術手帳7月号増刊BT「大地の芸術祭公式ガイドブック」とセットでお薦め。





私も書籍などの編集をすることがあるが
この本を編集した入澤美時のコーディネート腕力には脱帽。
発行:角川学芸出版
発売:角川書店
定価:本体4200円(税別)



  


Posted by かとうさとる at 01:11 | Comments(0) | 大地の芸術祭「蓬平いけばなの家」