2008年11月04日

今日は文化の日

11月3日
新聞各社が最も力を入れているのが社説で
社説は社会の羅針盤と言われてきた。

今日は文化の日。職にあった当時はこの日の社説を読み比べるのが楽しみの一つになっていた。新聞のスクラップブックが手元にないため定かではないが、自分が見た最後の社説は10数年前の読売の社説で、「文化とメセナ」をテーマにお茶を濁したような一文だった。それでも読売はいい。朝日も毎日も日経も中日も通常の時事ネタで、文化が心の問題からカルチャーの問題にすり替えられた、と思った。

文化という理性を失った社会が暴走(モラルハザード)するのは自明の理で、各社が自戒の意味を含めて今日の「文化の日」をどのように書くのか楽しみにしていたが、プレス発表の叙勲や文化功労記事のオンパレード。一般市民の関心は「文化の日」ではなく秋の三連休に向いているのかも知れないが、言論の府といわれる大新聞まで三連休では救いようがない。

「花と書の空間展」を報告するつもりでいたが、撮影を依頼した石田さんの写真が出来上がっていないため、雑感を記したが「文化の日」の変質は根が深い。


  


Posted by かとうさとる at 04:04 | Comments(0) | らくがき帖