2018年04月10日

前華道連盟理事長の鈴木真幸登さんが「桜」で個展






散る桜残る桜も散る桜

前豊田市華道連盟理事長で
豊田文化団体協議会会長を務める
鈴木真幸登さんから
嬉しい桜の便りが届いた








  桜をいける鈴木真幸登さん(2009年)



と言ってもお花見の誘いではない
平成29年度豊田文化功労賞受賞と
古稀を記念した個展「桜をいける」の
案内である






  寺本みずほさんのライブパフォーマンスも(2014年)


桜といえば
寛永年間に活躍した
二代目池坊専好の「桜一式」が有名だが
鈴木真幸登さんは
平成最後の「桜一式」を目指すというから
さすが華道連盟発足以来の同志である

鈴木さんの心意気と覚悟に
万雷の拍手を贈りたい




会期と会場はこちら↓






是非お出かけを  


Posted by かとうさとる at 16:17 | Comments(0) | いけばなから

2017年08月30日

第43回華道豊展はじまる





松坂屋豊田店で
第43回華道豊展がはじまった






華道豊展は昭和48年(1973年)
豊田市民総合文化祭の発足に伴い
それまで「諸流いけばな展」として
開催していた連盟展を改称

名実ともに「とよたの文化」の
秋の訪れを告げる歳時記として発足
現在に至っている


会期は8月30日(水)〜9月4日(月)
●前期展/8月30日(水)〜31日(木)
●中期展/9月1日(金)〜2日(日)
●後期展/9月3日(日)〜4日(月)





こちらが私の作品





8月30日(水) ※済
花/芭蕉の葉・アンスリウム







8月31日(木) 
花/芭蕉の葉・アンスリウム・蓮
  


Posted by かとうさとる at 23:58 | Comments(0) | いけばなから

2017年03月02日

下田尚利作品集「いけばなと私」









現代いけばな界のレジェンド
下田尚利先生が
作品集「いけばなと私」を出版した






  2017年2月26日山の上ホテルで開催された
  グループ仲間の旧Fの会によるお祝いの会で
  くつろぐ下田先生


  下田尚利(しもだたかとし)
  1929年東京生まれ。早稲田大学在学中から生け花活動を始め
  1950年代には前衛いけばなの「新世代集団」を結成。
  やがて実作者の眼でいけばな評論を展開する一方
  いけばな作家たち超流派活動を牽引し続ける。
  1984年大和花道家元を継承し、現在に至る。






  【本書の内容】
  いけばな作品集
  花木/花たち/平面/葉/実/野菜・果物/
  団体展/イベント/1950年代
  対談:「倒けつ転びつの道行き」
  下田尚利×三頭谷鷹史(美術評論家・名古屋造形大名誉教授)
  いけばな論集
  新聞、雑誌等に発表した文章から厳選した35本収録
  いけばな年表
  昭和・平成いけばな史+下田尚利年譜
  作品目録





  A4変形(297×225㎜)
  布クロス装かがり上製本ケース付
  総頁216頁(カラー104頁)
  定価16,200円(本体15,000円+税)
  発売|㈱求龍堂
  〒102-0094
  東京都千代田区紀尾井町3-23文芸春秋新館1階



ざっと作品集を開くと
こんな感じ↓






















こちらは作品集を紹介した
日本女性新聞の書評↓








ざっと作品集の概要を記したが
下田先生に初めてお会いしたのは
1975年の熱い夏の日だった


新企画の「お茶と花と文化講演の集い」の
講師にお願いするため
銀座の下田先生のオフィスを訪ねた


階下のラウンジで待っていると
下田先生は階段を駆けるように降りてきた

軽い身のこなしと爽やかな笑みが
映画のシーンを見ているようで
言葉を失ったことを
昨日のことのように覚えている
  





  後列左から5人目が下田先生
  前列左から3人目が私



人生はスジ書きの無いドラマというが
そんな私が時を経て
下田先生と同じグループで
活動するようになるから不思議

  

余談に逸れたが
戦後いけばな史と重なる本書は必見!


希望される方は下記メールで是非
ikebanakato@yahoo.co.jp
  


Posted by かとうさとる at 11:06 | Comments(0) | いけばなから

2016年12月13日

昨日はいけばな仲間の忘年会のため東京へ









お上りさんの定番は美術館巡りと
六本木ヒルズの屋上デッキから東京観光









  東京のランドマークは
  東京タワーに軍配






  新宿副都心





  中央上のライトは
  羽田に着陸する飛行機




で、こちらが忘年会会場の
山の上ホテル↓






  忘年会の写真は
  プライバシー保護のため省略




で、帰りは
野暮用が溜まっているため
深夜バスで直帰







  深夜の足柄SAで
  イカの天婦羅蕎麦を注文
  スルメ並みの堅さだったが
  空腹に拙いものなし








  深夜バスの侘しさは格別
  おまけに氷雨で寒むっ
  


Posted by かとうさとる at 18:07 | Comments(2) | いけばなから

2016年11月08日

お薦め!いけばなイベント









第31回国民文化祭あいち開催中

現在、愛知県内54市町村を舞台に
文化の国体第31回国民文化祭あいちが
開催されている










  去る11月5日(土)
  愛知芸術文化センターで開催された
  いけばなシンポジウムの会場スナップ
  

文化の国体と称されるように
多彩なジャンルの文化団体が愛知に集結

当然のようにいけばなも参画
いけばなの祭典「華道フェスティバル」のほか
記念講演・シンポジウムを開催
時の話題となった

記念講演「琳派400年-花遊びの系譜-」
講演⇒細見良行(細見美術館長)
シンポジウム「いけばなの未来」
(パネリスト)
石田秀翠(石田流家元)
辻井ミカ(嵯峨御流華務長)
中山高昌(未生流中山文甫会副会長)
細見良行(細見美術館長)
三頭谷鷹史(美術評論家)
(司会)
庄司信州(嵯峨御流)

詳細は日本女性新聞新年号に
掲載予定のため後日






  「小倉百人一首競技かるた全国大会」の開催を報じた記事
  競技かるた唯一の全国都道府県別団体戦
  私の予想は、選手層の厚い福井県が優勝候補で
  春野健太郎を擁する愛知はダークホースあたりか


会期は12月3日(土)迄
詳しくは下記のパンフで↓





  プログラムは市内公共施設に置いてあるため
  興味のある方は是非!



余談に逸れたが
お薦め!いけばなイベント↓


今週は現代いけばなのカリスマ
松田隆作さんと谷口雅邦さんの個展が
同時開催でチャンス!








松田隆作個展
「山桜 オータムバージョン」

東京麻布十番「麻布十番ギャリー」で
11月14日(月)迄
☎03-5411-3900






谷口雅邦個展
-供華・捧げる花-
東京・銀座「巷房3階地下」で
11月19日(日)迄
☎03-3567-8727






いけばな小原流展
11月11日(金)~14日(月)
松坂屋名古屋店南館マツザカヤホール








梶井宮御流秋季華道展
11月12日(土)~14日(月)
京都大原「三千院門跡」内
円融房、客殿


お出かけの予定のある方は
是非お立ち寄りを
  


Posted by かとうさとる at 20:25 | Comments(0) | いけばなから

2016年08月12日

今年も華道豊展の季節がやってきた










連日のオリンピック中継で
寝不足になっている同輩も多いのではないか


さて、今年も華道豊展の季節がやってきた
少し早いかも知れないが
簡単に案内を






華道豊展は

昭和48年、市民総合文化祭オープニング行事としてスタート
名は体を表すというが「○○いけばな展」としないで
華道豊展としたのは作家性を競う展覧会という意味

当時、華道連盟は大徳寺の立花大亀和尚
日本華道連盟理事長の北條明直先生を招いて
全国初の「いけばな千人展」を市体育館で開催するなど
みんな怖いもの知らずで活気に満ち満ちていた

連盟の創生のマグマは
東西の現代いけばな作家が初めて激突した
「いけばなEXPO81とよた」
「中部生け花公募展」に雪崩れ込んだが
残念ながら今は兵どもが夢のあと


会期
2016年8月31日(水)→9月5日(月)
■前期/8月31日(水)→9月1日(木)
■中期/9月2日(金)→9月3日(土)
■後期/9月4日(日)→9月5日(月)
会場
松坂屋豊田店8階催事場


ちなみに
私は後期に出品の予定






  器は常滑の伊藤雄志さんの
  粉引き大皿を予定
  


Posted by かとうさとる at 23:26 | Comments(0) | いけばなから

2016年07月04日

犬山の岩田洗心館でユニークな珈琲茶会






昨日の夕方
買い出しの帰路
突然のにわか雨で家に急いだが
間に合わず
開けたままの窓際が雨でベタベタ
同じ目にあった同輩もいるのではないか


ところで近頃
深夜にデスクワークをしていると
一瞬、ガクッと気が遠くなることがある

心当たりがあるため
少し早く横になるようにしたら
発作もなくなったから
要は単純な睡眠不足らしい

よくカミさんに先立たれた一人ジイサンは
早死にするというが一事が万事
カミさんに守られていたからで
今頃気がついても後の祭り


余談に逸れたが
過日、美術評論家の三頭谷鷹史さんから
ユニークな珈琲茶会の案内をいただいた







会場の岩田洗館は
犬山の旧家岩田家が所蔵する茶道具や
犬山所縁の文物を公開する町中の博物館だが
先代の館長が三頭谷さんと
親しくしていたことから
実験的なアート系の「壱金講座」や
現代いけばなの企画展など
独自の切り口が時の話題となったため
記憶している人もいるのではないか







「珈琲茶会」は
この岩田洗心館がリニューアルを機に
企画したした文化サロンで
珈琲と美味しい茶菓子をいただきながら
ゲストの卓話を切り口に
今日的な知の扉を開けようというもので
主催は珈琲茶会倶楽部と㈶岩田洗心館

で、当日(6月19日)のテーマは「風流」で
ゲストはいけばなの田中美智甫さん
内容は花手前の実演とトーク


田中さんは
盟友の松井清志さんとともに
大阪を地盤に活躍する
現代いけばなの担い手の一人











蔵書に囲まれたサロンで
美味しい珈琲をいただいたあと
書院へ移動

















花手前の説明は同業のため省くが
珈琲茶会の参加者は30人ほど


構成は文化関係といけばな関係が半々か
文化関係はアーティストやキューレター
ライターや学生など多彩
いけばな関係は大阪を中心に
金沢や神奈川からも


残念ながら私は自己チューで
この道をゆくしかないが
友人を大切にする
田中さんや松井さんの人徳が
羨ましい(笑)


伝統はトレンディーなのかも

またまた余談に逸れたが
写真を見てもわかるように
みんないけばなに興味津々

というというよりも
伝統の深層を流れる
私たち日本人の連綿とした考え方に
何かを学ぼうとしているからではないか

私は予定があったため
途中で退席したが
みんなはこのあと場所をかえて
風流を肴に盛り上がったというから
珈琲茶会は侮れない
  


Posted by かとうさとる at 21:15 | Comments(0) | いけばなから

2016年05月27日

味岡伸太郎の「花頌抄」は平成の花伝書







この夏
愛知県美術館をメインに
尾張の名古屋市内会場 と
東三河の豊橋、西三河の岡崎の三会場で
国内最大規模の都市型国際展
あいちトリエンナーレが開催される








  15年4月1日発行朝日新聞より転載


注目するのは赤線で囲んだ箇所

私も当初から異議を呈してきた一人だが
加藤清之、金子潤(アメリカ在住)
鯉江良二、鈴木五郎、吉川正道など
愛知の特徴の一つである
地場アートの現代陶芸について
芸術監督の口から見解が示されたことで
この問題に終止符を打っても
いいのではないか



湊千尋芸術監督の見解は次の通り

「(愛知の陶芸について)技芸の場所であることは確か。ただ技芸を紹介するためのトリエンナーレじゃない。現代美術の最先端を見せるのが最大の使命。その上で、愛知独特の材料や風景を、新たな表現で主張する作家が入ってきてもおかしくない。ここでやるわけだから、考えてもいいと思っている」


で、白羽の矢が立ったのが
今回紹介する味岡伸太郎である


全国区的には無名かも知れないが
愛知では知る人ぞ知る実力派アーティストで
大地に根差した骨太のクレイワークは
愛知の「ものづくりの文化」の根源に越境
満を持しての国際展デビューである


今回、味岡さんは
愛知県美術館の最も広い空間の一つに
愛知の土で挑むというから
横浜トリエンナーレの「泥のドレス」で
鮮烈デビューした塩田千春以上の
話題になることは必至で
是非名前を覚えておいて欲しい



経緯は省くが
過日、その味岡伸太郎さんから
一冊の作品集が送られてきた


なんといけばなの作品集で初耳
まさに晴天の霹靂で絶句!






  題字・装幀/味岡伸太郎



  花頌抄(はなしょうしょう)
  生花:味岡伸太郎
  俳句:星野昌彦
  写真:宮田明里
  規格:A4版変形456ページ
  発行/2007年11月30日
  発行人/小坂晃子
  編集人/味岡伸太郎
  定価/15,000円(税別)
  発行・販売/春夏秋冬叢書
  (問合せ)
  愛知県豊橋市菰口町1-43
  ☎0532-33-0086
  http://www.h-n-a-f.com
  e-mail:book@h-n-a-f.com


本書は味岡さんが
2006年から1年半をかけて
毎日生けつづけたという
1200点を越える「花」の中から
400点を厳選









生けられた「花」1点々に
俳人星野昌彦さんの
詠んだ俳句が添えられているが
「花と句」は互いに自立し互いに補い
単なる添句ではない







花の作品集は数多あるが
本書の白眉は巻頭の
味岡さんと星野さんの「花論」の対決

平成の「花伝書」が
いけばなの外で生まれていたのは迂闊
不明を恥じるしかない

私はこれまで
味岡さんの仕事に同じ匂いを
感じてきたがその理由が
初めてわかった

残念ながら「花」でも私の負け
兜を脱ぐしかない
  


Posted by かとうさとる at 21:13 | Comments(0) | いけばなから | トリエンナーレ

2016年04月24日

日本女性新聞を知っていますか




日本女性新聞は
昭和25年「中央婦人新聞」として創刊
昭和34年朝日新聞東京本社と販売提携
「日本女性新聞」と改題


創刊以来
花道と茶道の全国唯一の
業界専門紙として現在に至っている








  女性新聞の発行は毎月1日と15日の2回
  最新4月15日号の一面は目黒雅叙園で開催されている
  「いけばな×百段階段2016」と
  美術評論家三頭谷鷹史さんの連載「女たちのいけばな」

  三頭谷さんの連載は女たちの自立をいけばなをテキストに
  「史」としてアプローチするもので目から鱗


残念ながら業界の縮小と活字離れは
業界紙を直撃


厳しい経営を余儀なくされているが
著名なシナリオライターとして活躍する
早坂暁ら歴代の編集長の
日本文化の継承と創造に向けた滾る志を
現社長の西川治嘉が継承


偏らない編集方針で
羅針盤の役割を果すなど
花道や茶道の未来を担う人たちの
支えとなっている



私も末席を汚しているが
参考までに過去記事の一部を紹介すると↓






  農村舞台アートプロジェクトは毎回特集で発信
  チャンスをいただいた西川さんに感謝





  あいちトリエンナーレは
  人気の瀬戸内国際芸術祭と同年開催で
  よく比較されるが囲碁と将棋を比べるようなものでナンセンス
  二つとも一緒に楽しめばいい

  今年も名古屋を中心に前回の岡崎会場に続いて
  新たに豊橋会場が加わり一段とスケールアップ
  どんな展開を見せてくれるのか楽しみ  



今回は地元の峯月流70周年の
記念イベントを紹介↓





  こちらは説明不要のためコメントは省略


最後に花信茶信を紹介




お薦めは
■石川県いけ花新進会第47回総合花展
会期/4月29日~5月1日
会場/金沢【金沢市市民芸術村】
■龍生派130周年記念展
会期/4月29日~5月2日
会場/東京【渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール】
■創流90周年記念-草月いけばな展
会期/5月10日~5月15日
会場/横浜【みなとみらい運河、
横浜マリンタワー屋外芝生、1F、2F、29F】

詳しくは日本女性新聞で検索を  


Posted by かとうさとる at 00:56 | Comments(0) | いけばなから

2016年04月13日

大割烹だるまの花を活け替え





昨夜は大割烹だるまの
花を活け替え










(花材)
梨の花、山躑躅、連翹、枝垂れ葉桜
猫柳、椿、ハラン、ツワブキほか
  


Posted by かとうさとる at 22:32 | Comments(0) | いけばなから

2016年04月12日

伊万里の大皿に名残りの椿







なんとなく一息ついた感じだが
次は農村舞台アートプロジェクトの番


過日、事務局から進め方について
新たな提案
というより想定外の提案があった

行政的には間違ってはいないが
大事な視点が欠けている

農村舞台アートプロジェクトの
根幹にかかわるもので
次は私が提案する番

列車が出てからでは遅いため
責任重大



余談に逸れたが
過日、行きつけの古美術店で
伊万里の大皿を見つけた


「いくら?」と私
「○○でいいよ」とオーナー(いい加減)


稽古用の花器並みで
一桁安い!



それがこちら↓





  伊万里大皿/幅48㌢×高さ7㌢/大正時代





  古伊万里大皿/幅46㌢×高さ10㌢/江戸時代


金継ぎの景色は
家で粗相して修理したものだが
キズの修理痕は焼き物の勲章
気にしない気にしない
  


Posted by かとうさとる at 16:45 | Comments(0) | いけばなから

2016年02月01日

震災5年 衆議院議員八木哲也さんが個展










東日本大震災から間もなく5年
各紙が競って特集を組んでいるが
農村舞台仲間で
衆議院議員の八木哲也さんも
負けてはいない







八木さんは大震災直後から
何度も現地に足を運び
被災地の実情を訴え続けているのは
知る人ぞ知るところ

その八木さんが
大震災に想を得た陶芸展を
計画している



会期とプロフィールはこちら↓





国会開催中で個展なんかしていて
いいのかなと少し心配になるが
「僕はサボったことがない」と八木さん

作品の内容は聞きそびれてしまったが
現地の土を焼いたオブジェが中心で
外れたらゴメン



会場はこちら↓







東京に早春の息吹きを運ぶ
いけばな古流協会展の最終日と
八木さんの個展の初日が重なるため
宜しかったらどうぞ






■古流協会展は
2月10日(水)~15日(日)
■会場は
銀座松屋イベントスクエア
  


Posted by かとうさとる at 04:58 | Comments(0) | いけばなから

2016年01月20日

今朝の新聞から「名古屋城本丸で華道展提案」


私は夜なべが多いため
朝は苦手



中でも寒い朝は
布団の中で丸くなったまま
動きたくないが
雪の朝は別






ものの本によると
「植物は人間の五感を遥かに超える
20もの感覚を持っている」とあったが
シクラメンのこんな貌をみると
軽々に「いけばなをする」などと
怖くて口に出せない



余談に逸れるが
今朝、目に留まった記事がこちら↓






  1月20日朝日新聞より転載


内容は記事のとおりで省くが
30年ほど前
浅草の「いけばな公募展」で
現代いけばなのニューウエーブとして
注目され始めた假屋埼省吾さんを
当時、私が関わっていた華公房のゲストに
招いたことがある


その後も
何度か仕事をしたことがあるが
ブレイクする前の話

だからと言って
どうということはないが
本来であれば私たちが
仕掛けなければいけない案件で
複雑系
  


Posted by かとうさとる at 21:36 | Comments(0) | いけばなから

2015年11月18日

人類は絶滅危惧種














パリで起きた
同時多発テロのニュースを見て
15年前の2001年9月11日
ニューヨークで起きた同時多発テロを
思い出した人もいるのではないか









2015年11月18日朝日新聞より転載
  



私もその一人で
当時発行していた?
手づくりのプライベート通信で
このニューヨーク同時多発テロについて
触れているのを思い出した


地球は小さくなって
誰でも壊せることを
白日の下に晒したのが
ニューヨーク同時多発テロだった


あれから15年
何が変わって
何が変わらなかったのか
自省の意味を込めて再掲した







人類は絶滅危惧種

全ての生物は種の保存という
本能によって生かされている
人間も例外ではない

はるかな旅をした鮭が
生まれた河川に回帰するのも
種の保存という
本能に導かれたもので
生命の神秘は
ゲノムの解読をもってしても
解くことができない


しかし種の保存は
だれにでも平等に与えられるものではない
闘争に勝ったもののみに与えられる
残酷なものだ


それでも私たちは
こうした自然界のドラマを美しいと思う
そこには勝者も敗者もない
生命を生き抜いたもののみがもつ
清々しい輝きがあるからだ


私たちが
芸術やスポーツに感動するのも
こうした種の起源に
深くかかわっているからにほかならない


顧みていまの人間はどうだ
驕り高ぶり弱者へのいたわりもなく
勝ことが正義と思いこんでいるのではないか


生物の中で最も闘争心が強く
絶滅危惧種の人間に与えられた
理性と言う名の制御装置を
無為にしようとしているのではないか


頻発する理由のない殺人事件
最低なモラルハザード
極め付きはニューヨークで起きた
同時多発テロ事件だ


こどもたちの心のケアが
社会問題になっているが
何よりも歪んだ大人たちの心のケアを
急ぐべきではないか


パンドラの箱をあけてしまったいま
臆病といわれてもいい
挑発にのるな


こどもたちへの最大のケアは
大人たちが真の叡智と勇気を
行動で示すこと以外にない

(2001.10.1)  


Posted by かとうさとる at 02:15 | Comments(0) | いけばなから

2015年10月06日

希花亭の有志メンバーはみんなオトコマエ





フラワーアーティスト
倉知希巳子さんが主宰する
「希花亭」の有志メンバーが
七つの色をテーマに
ブーケ、リース、アレンジメント
空間装飾に挑むイベントに足を運んだ







江戸初期に活躍した立花の名手
二代目池坊専好や大住院以信は
松や桜や紅葉など一種だけで
植物の美しさを際立たせた
「一色もの」を立華図に遺した


現代のフラワーアーティストは
一日一色、7日間の会期中
日替わりで花をリレーするというから
みんなオトコマエ




こちらは10月4日(日)
テーマは「レッド」↓












こちらは10月5日(月)
テーマは「グリーン」↓












イベントの印象を一言で言えば
「希花亭のアンテナショップ」だが
抑制した色彩のグラデーションと
シャープな構成力は一級品



■会期は今日6日(火)まで
■会場は松坂屋豊田店2Fエントランス
  


Posted by かとうさとる at 01:25 | Comments(0) | いけばなから

2015年09月24日

華道豊展「彼岸花の反撃にタジタジ」











いい勉強で彼岸花に感謝


先のブログ
「今夜は華道豊展のいけ込み」で
彼岸花について「決まるか決まらないかは
紙一重」と記した


言外に「自分なら決められる」
という驕りがミエミエ
案の定、彼岸花の反撃にあって悪戦苦闘


そんな訳で25日
あさイチで活けなおしたが
点数をつければ30点~40点で
気分は限りなくブルー
でも、いい勉強で彼岸花に感謝






  第41回華道豊展出品


26日は農村舞台の小田木公演で
メンテが出来ないため
会場がクローズしたあと
百日紅の花に代えるつもり
  


Posted by かとうさとる at 22:42 | Comments(1) | いけばなから

2015年09月24日

今夜は華道豊展のいけ込み











決まるか
決まらないかは紙一重



昨日は
主夫とデスクワークを早めに切り上げて
華道豊展の花材探し







  コスモスのイメージ(民芸館の井上邸に活ける)2004年


小原の山内洋子さんの庭の畑に
コスモスが暴れていたのを思い出し
「コスモス、咲いている?」と私
「ゴメ~ン、イノシシが畑を荒らして
お花はみんななくなっちゃった」と山内さん


そんな訳でコスモスは断念
当初の予定通り彼岸花に決めた


彼岸花の群生を見慣れているこの時期に
彼岸花を活けるのはリスクが大きいが
決まるか決まらないかは紙一重
  


Posted by かとうさとる at 17:57 | Comments(0) | いけばなから

2015年09月22日

明日から華道豊展




明日から松坂屋豊田店で
第41回華道豊展がはじまる



華道豊展の経緯については
たびたび記しているため省くが
半世紀近く前
華道連盟の設立に奔走した私にとって
実家に帰るようなもの






残念ながらここ数年
出品するだけになってしまったが
今回も農村舞台の日程と重なっているため
ご容赦を



さてどうしょう

私の予定は中期展
9月25日(金)・26日(土)の2日間






昨年は鶏頭を活けた(写真)を活けたが
まだ決めていない
さてどうしよう



第41回華道豊展の日程は↓

■会期/9月23日(水)~28日(月)
 前期展/23日(水)・24日(木)
 中期展/25日(金)・26日(土)
 後期展/27日(日)・28日(月)
■会場/松坂屋豊田店
  


Posted by かとうさとる at 20:43 | Comments(0) | いけばなから

2015年09月08日

岡本太郎「 明日への神話」再訪













昨日はFの会の協議のため
豊田新線の始発で東上


協議の内容は後日改めて記すが
改めていけばな仲間の大切さと
役割を重さを痛感






  Fの会は1997年に東京を中心に
  現代いけばなの第一線で活躍する
  同人13人で設立されたいけばなグループ

  写真は2002年8月
  日暮里サニーホールのFの会展で撮ったものだが
  不思議なことに同人全員で撮ったのはこの一枚のみ

  前列左は現代いけばなのカリスマとして
  時代の扉をひらいた故千羽理芳先生(合掌)  
  後列左から5人目がFの会代表で
  いけばな界のレジェンド下田尚利先生


久しぶりに「 明日への神話」とご対面


Fの会のあとは
美術館巡りなど東京を散策するのが
パターンになっているが

さすがに昨日は
農村舞台の準備があるため
渋谷駅で岡本太郎の「明日への神話」を見て
早々に豊田へ直帰






  原水爆をモチーフにした「明日への神話」は
  岡本太郎の最大で最高傑作の一つと称えられている巨大壁画
  (幅30メートル、高さ5.5メートル)

  この巨大壁画はメキシコのホテルのロビーを飾るため
  1969年に完成したがホテルは開業前に倒産

  壁画は建物から剥がされ、長い間行方不明になっていたが
  岡本太郎の養女となった岡本敏子さんらの懸命の捜査によって
  2003年、メキシコシティの郊外の倉庫で34年ぶりに
  奇跡的に発見
  
  その後修復作業が施され
  被爆地である広島市や「太陽の塔」のある吹田市などが
  誘致に名乗りを挙げたが
  2008年11月渋谷駅に隣接する
  マークシティ内連絡通路に設置された

  岡本太郎が逝去したあと
  手だてのないメキシコに一人で渡り
  「明日の神話」を探し出した岡本敏子さんの
  岡本太郎に対する献身的な愛は
  ただただ頭が下がるばかり  


Posted by かとうさとる at 16:00 | Comments(0) | いけばなから

2015年08月27日

今年も華道豊展に出品




華道豊展は
昭和48年(1973年)
市民総合文化祭のスタートにあたり
それまで諸流いけばな展の
名称で開催していた連盟展を一新

名称の華道豊展は
作家性を前面に打ち出した
新機軸の華道展を模索する中で
命名したもの






  花:鶏頭・百日草・観葉の葉
  器:ガラス皿
  場:居間テーブル



「その時歴史は動いた」風に言えば
華道豊展は
大徳寺の立花大亀和尚
北条明直日本華道連盟理事長を
招いて開催した
国内で初の「いけばな千人展」

現代いけばなの東西対決の場となった
「いけばなEXPO81とよた」に続く
いけばなイベントの時代の端緒となった

残念ながらいけばなの梁山泊が
豊田にあったことを知る人は
絶滅危惧種で
元の黙阿弥(複雑系)





  華道豊展の入場券


会期⇒9月23日(水)~28日(月)
○前期展⇒23日(水)・24日(木)
○中期展⇒25日(金)~26日(土)
○後期展⇒27日(日)~28日(月)

会場⇒松坂屋豊田店


私は中期展の大作席に出品
ご連絡いただければ
招待券をお贈りします
  


Posted by かとうさとる at 23:22 | Comments(0) | いけばなから