2015年05月19日

今年も衝撃の橋の下世界音楽祭2015が帰ってくる

日本版ウッドストック
「橋の下世界音楽祭2015」の
詳細がわかった


4回目を迎えた今回は国内はもとより
中国、内モンゴルインドネシア、スペインバスクなどから
3日間で総勢70組以上のアーティストが橋の下にやってくるそうだ
しかもみんな手弁当でやってくるというから絶句!







説明不可


仕掛け人はこの男!





橋の下世界音楽祭の仕掛け人は市内在住で
アジアを主に各国の土着音楽とロックを融合した楽隊
「タートルアイランド」のリーダー永山愛樹さん

私が知っている名古屋のうるさいプロの芸人たちが
永山さんの話になるとみんな目を細めるから
私と違って何かあるんだろうな



準備着々





場所は建築家の黒川紀章がデザインした豊田大橋の下





分からない人は豊田スタジアムが目印











普段は岡崎で襖絵師をしているそうだが
第一・第二ステージのほか大提灯や雪洞も
一人で描くというから大変
今日で既に3日目
灯りが燈るとネプタのように浮かび上がる仕掛けで
本番が楽しみ





「何をしているのかな」と私
「ペットボトル釣りの仕掛けを作っている」とお兄さん





「ペットボトル釣りって何」と私

「子供たちに風船釣りと同じ要領で
穴が開いたペットボトルを釣って
水を撒いてもらうつもり」とお姉さん





「トイレのオブジェみたい」と私
「トイレじゃないよ、鍛冶の窯を作っている」とお兄さん

「あれ?あんた足助の鍛冶屋さん!
親父さんにそっくりだね」と私

「みんなに言われるけど母親を見ると
母親似と言われる」と、お兄さん
よくわからんけどみんな四角い顔ってことかな





フリーマーケットのブースだと思うが
このままでアートになるから
イヤになっちゃう

橋の下のフリマは江戸時代の悪所のノリ
というか見世物小屋に入ったみたいで必見





こちらは葦船の公開制作の準備
「丸太は何に使うの」と私
「この上で葦船を作る」とお兄さん

彼らは10数年ほど前、名古屋市のイベントで
熱田から伊勢まで葦船で伊勢湾を横断して話題になったグループ
何気なく見ているがみんな本物の連中ばかり





こちらは野外ステージの制作中
現代いけばなの野外展でこんなのをよく見かけたが
みんな楽しそう







モンゴルのゲルはアーティストの宿泊や
写真ミュージアムになるとのこと







当日は河岸林で元大須ロック歌舞伎の原さんが主宰する
原プロジェクトのスーパーコミック歌舞伎
「鳴神上人」もあるから必見

今回は原さんと並ぶ芸どころ名古屋の雄
長唄三味線の六栁庵やそさんが体調不良で
出られないとのことで残念

ざっと舞台裏を紹介したが
フェスの舞台裏を覗けるのは地元の特権
近場にいてこんなチャンスを逃したらもったいない



橋の下で映画祭もやっているよ!







驚くのは
みんな手弁当でやっているというから
勝てっこない



橋の下映画祭は
5月18日(月)~21日(木)
矢作川河川敷特設会場で

橋の下世界音楽祭は
5月22日(金)~21日(日)
豊田大橋下千石公園


詳細は下記のWebで検索を
soulbeatasia.com










  


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2015年04月27日

吉川正道さんがJR名古屋タカシマヤで個展







お友だちを誘って是非


明後日、29日金曜日から
このブログでもたびたび取り上げている
常滑の吉川正道さんの展覧会が
JR名古屋タカシマヤ10F美術画廊ではじまる





吉川さんは現代陶芸の人気作家の一人で
気さくな人柄から陶房はいつも千客万来

会場で吉川さんを見かけたら
「吉川さんですか?」と一声かけてください
フレンドリーの吉川さんのファンになること請け合い
お友だちを誘って是非


■会期:4月29日(水・祝)→5月5日(火・祝)

■会場:ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊

■時間:午前10時~午後8時、最終日は午後4時閉場



参考までに
市内でも見られる
吉川さんのオブジェ↓





理屈が多い世の中
意味のないものの面白さに出会うのも大事

中部国際空港のエントランスに
吉川さんの巨大な「だんご」が設置されているが
この「だんご」は中部国際空港に先駆けて
吉川さんが初めて制作したもの

場所は(財)海外技術者研修協会中部研修センター
本館エントランス(豊田市浄水町)




こちらは
吉川さんの青磁「おもたばち」に活けた
ハラン↓





雑誌の掲載用に活けたハラン(1986年)












  


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2015年03月23日

杉浦イッコウさんが安城で個展











私も同じ道かと苦笑




三河というのは豊橋の味岡伸太郎
西尾の斎藤吾朗
刈谷の城景都に木村昭平などなど
産土のような個性的なアーティストが
各地域に必ず一人はいるから不思議だ





杉浦イッコウさんも
そんな産土系のアーティストの一人で
アート談義に花が咲いた

矢折れ刀尽きても
この道を行くしかない不器用さと無残さに
戦友のようなシンパシーを感じるのは
私も同じ道かと苦笑


杉浦イッコウ展は4月12日まで






  会場のアートギャラリー910は
  安城の文化ゾーンの安城公園から数十㍍と近く
  モダンな長屋のような空間はお洒落


  


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2015年03月19日

切り絵師・俊寛さんがフォレスタヒルズで作品展







切り絵師・俊寛さんについて

切り絵師・俊寛さんは
自分探しのような軽い感じでイタリアに渡ったが
「フィレンツェの職人の手仕事に魅せられて
本格的に切り絵をはじめた」そうだ




その後、フィレンツェの職人展で
グランプリを受賞するなど数々の賞を受賞

帰国後はおいでん祭りのポスターの制作
東京や大阪、名古屋をはじめ各地で
個展「イタリアの職人たち」を開催
新進気鋭の切り絵作家として活躍しているのは
周知のとおり





こうした経歴を聞くと
イタリアに切り絵の伝統があったように聞こえるが
イタリアに切り絵の伝統はなく
全て独学で道を拓いたというから驚く



いまこの俊寛さんの作品展が
ホテルフォレスタヒルズ2階ロビーで
開催されている





イタリアの職人シリーズなど代表作に加えて
豊田市の三味線職人
杉森章さんの手仕事を描いた新作や
フォレスタヒルズのポストカードの切り絵の原画を展示している

■会期:3月22日(日)
■会場:ホテルフォレスタヒルズ2階ロビー
■問合せ:ホテルフォレスタヒルズ☎0565-58-3500



  


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2015年01月04日

丸栄で鈴木五郎「瀬戸伊賀の世界」はじまる








現代の織部と畏敬される
鈴木五郎さんの展覧会が
名古屋栄の丸栄美術画廊で
はじまった








昨年は高島屋美術画廊が
鈴木五郎の「五」
千利休の「利」
古田織部の「部」
から命名した
鈴木五郎「五利部」展を
東京、名古屋、大阪の三都市で開催
話題を読んだ五郎さん






今度は瀬戸の土を使って伊賀に挑戦





五郎さんは私より二歳上
キャリアもしていることも
比較にならないが
私も負けていられない(笑い)



鈴木五郎「瀬戸伊賀の世界」は↓

1月7日(水)まで
丸栄美術画廊




  


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2014年12月26日

和紙のふるさと展示館で小原和紙帰国展はじまる













先月、ユネスコの政府委員会は
「和紙(日本の手漉和紙技術)」を
世界遺産に登録
ノーベル賞の受賞と並んで
明るい話題をよんだ


登録されたのは
国の重要無形文化財に指定されてる
細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)
本美濃紙(岐阜県美濃市)
石州半紙(島根県浜田市)の
三カ所だが
和紙は古くから自給自足の
地場産業として全国各地で営まれてきた


小原和紙もその一つで
起源は室町時代に遡るといわれ
昭和初期まで村内各地で「森下紙」という
番傘や障子に用いる紙を生産していたが
生活様式の変化に伴い衰退






こうした小原の和紙の
質の良さに着目したのが
昭和の本阿弥光悦と称えられている
工芸家・藤井達吉


昭和7年
藤井達吉は村の紙漉きたちに
紙漉きの簾の上の楮が乾く前に
菊や萱穂などの植物を加える
「漉きこみ」という技法を指導

昭和20年
小原に疎開した藤井は
村の若者たちとともに
染色した原料と型紙を組み合わせて
絵画画面をつくりあげる
小原美術工芸和紙を考案


以来
文化芸術によって村を興し発展させよ
という藤井達吉の高い志を継ぐ
山内一生、加納俊治、故小川喜数など
多くの小原和紙工芸作家を輩出


加納俊治先生の手漉き和紙が
聖書の台紙として
ローマ法王に献上されるなど
世界で最も美しい紙として称賛された
のは有名


また、こうした伝統に甘えることなく
加納恒・登茂美夫妻のように
海外の美術家と交流の輪を広げる
アーティストも誕生するなど
小原和紙の現在は多士済々


ざっと小原和紙の概要を記したが
相撲のご当地場所と同じで
少しの身贔屓は愛嬌と
ご容赦いただきたい



さて、ここからが本題(笑い)






  プロデューサー:冨樫朗(和紙のふるさと副館長)
  アートディレクター:unit-NAGI
  主催:小原芸術文化交流事業実行委員会・アヤメ基金



OBARA WASHI展は
unit-NAGIの青山良博夫妻より
開催の経緯を伺っていたが
成功裏に終えたとの報告をいただき安堵
早速、帰国報告展に足を運んだ






  帰国展を報じた12月26日発行の中日新聞






  右上に見える建物が小原和紙展示館  












タイトルに帰国報告展とあるように
いつ、どこで、だれが、どんなことをして
どんな成果があったのか
その可能性まで具体的に記した
構成とレイアウトは
帰国展の在り方に一石を投じるもので
拍手(パチパチパチ)



■帰国報告展⇒1月18日まで
■会場⇒小原和紙のふるさと展示館
■問合せ⇒0565-65-2151






  


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2014年12月14日

あなたは藤沢アートハウスを知っていますか






後でアップするが
今月は農村舞台アートプロジェクトの
冬バージョン「農村舞台フォーラム」の
準備と積み残した宿題の処理で
外出禁止?


そんなわけで
楽しみにしていた
いけばな仲間の忘年会もキャンセル

自業自得だが
早くこの負の連鎖から脱出しないと
大変


で、今日は地元紙に
月イチで連載しているコラムの締切


何を書こうか迷ったが
予てから気になっていた
藤沢アートハウスに決めた







  藤沢アートハウスの外観







  山本富章教授の退官記念展の展示
  中央のピアノはスイッチを入れると
  寺井尚行教授の作曲した作品を
  自動演奏を始める仕掛けになっている

  試しにスイッチを入れてみたが
  山本富章教授の作品と共鳴
  無人の空間にアートの美神が宿ったようで
  しばし時のたつのを忘れた
  
  
    




藤沢アートハウスは
旧「藤沢こども園」を
愛知県立芸術大学の
サテライトサイトとして開設
3年目を迎えた


これから原稿を書くため
説明は省くが
このハウスで開催されているのが
藤沢クリスマスハウス↓













クリスマスハウスでは
山本富章教授の退官の記念展のほか
元豊田市美術館副館長の
青木正弘さんの講演会など
多彩なプログラムを予定

こんなクリスマスの楽しみ方も
オシャレでいいと思うが
みなさんはどうかな



場所と問い合わせは↓





豊田市藤沢町井之口206-1








  


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2014年10月20日

愛教大名誉教授で春陽会々員丹羽晧夫先生逝く








10月17日
愛教大名誉教授で
春陽会々員の丹羽晧夫先生が逝去
享年71(合掌)






  教員免許認定講習で「図画工作の教材研究」を講義する
  在りし日の丹羽先生(1983年)



私は丹羽先生より
作品集の編集を依頼されて以来
ご夫妻と親しさせていただいた

次の「ぶんかの定点観測」で
追悼文を書くため簡単にするが
写真を見てもわかるように
大学教授で絵描きで男前の三拍子

ところが天はうまくできていて
教え子で愛教大教授の磯部洋司さんは
作品集の交遊録で
こんなエピソードを明かした


『我々は先生を「三河の近藤正臣」と
密かに名づけておりました。
(中略)あの俳優さんに
髪型と面立ちが似て恰好よく
ただし喋ると三河弁が少々強烈なので
陰でこう呼んだのでした(後略)』


私は編集をしていて
この文を読んで思わず笑ってしまった






  葬儀会場に飾られた遺作

育ちの良さがそのまま人柄に現れた
稀有な才能を持った人だったが
病魔には勝てず残念!

  


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2014年10月19日

NHK「新日曜美術館」が横浜トリエンナーレを特集






と、言っても
先週12日のコトで恐縮だが
ヨコハマトリエンナーレについて
簡単に説明すると





  上の記事は私の地元のローカル紙に
  月イチで連載しているコラム

  ヨコハマトリエンナーレと全く関係ないが
  ヨコハマの印刷物が手元にないため
  名刺代わりに転載したものでご容赦を



さて、「石を投げれば○○に当たる」という
諺があるが、近年は○○にアートイベントの
文字を充てても通ってしまうほどのブーム

端緒をひらいたのは東京23区より広い
新潟県中越地域を会場に展開した
大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」

アートのダボス会議として世界が注目する
大地の芸術祭の成功体験をモデルに
全国各地でアートイベントブームが
起きているのは周知のとおり

規模の大小はあっても共通しているのは
(1)アートによる地域おこし(大地の芸術祭)
(2)アートによる観光立県の発信(瀬戸内国際芸術祭)
(3)アートによる都市力の発信(愛知トリエンナーレ)
などなど地域創生の起爆剤の役割を担っていること

前置きが書くなってしまったが
こうしたアートイベントブームとは一線を画した
尖った方向性で目が離せないのがヨコハマトリエンナーレ

ヨコハマトリエンナーレの歴史は
アートのオリンピックといわれる
ヴェネチアビエンナーレは別格にして
アートが国の威信をかけた戦いの様相を呈してきた流れを背景に
1999年、政府主導で組織委員会が発足
2001年、第1回展を開催

民主党政権の事業仕分けで存続の危機もあったが
事業を引き継いだ横浜市が創設の理念を継承
世界標準の国際展というスタイルを守っているのは立派

アートイベントブームの背景と
ヨコハマトリエンナーレの立ち位置をざっと説明したが
5回目を迎えた今回のアーティスティック・ディレクターは
森村泰昌(美術家)
テーマは
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」

テーマの説明は省くが
テレビ桟敷で目が点になったのが
やなぎわみ《ステージ・トレーラ》と
大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》2014

今回はいろいろな事情があって諦めていたが
私もここが踏ん張り時
なんとかして観にいくつもり

■会期:11月3日まで
■主要会場:横浜美術館・新港ピア  


Posted by かとうさとる at 04:07 | Comments(0) | アートの現在

2014年10月06日

諏訪等バレエ人生50年記念誌発刊













東京中心のバレエ界からは見えない
ダイナミックなバレエの現在を知る一書



台風18号が巨大な勢力を保ったまま
本土に接近したことについて
気象庁は日本近海の海水温の高さをあげた

異常気象をなんでも温暖化に結び付けるのは
風評被害の類で気をつけないといけないが
台風の巨大化は常態化したと備えるべきではないか

余談に逸れたが
昨日は、このブログでも度々記してきた
バレエの諏訪等さんの舞踊生活50周年記念誌発刊会に出席





発刊会には八木衆議院議員、三浦県議会議長
指揮者の福田一雄さんなど来賓のほか
豊田シティバレエ団「くるみ割り人形」に出演するため来日した
ロシアサハ共和国ヤクーツク 国立バレエ学校の生徒も出席(檀上)
諏訪さんの舞踊生活50年を祝った


こちらが記念誌↓





   規格:A4版185ページ
   発行:諏訪等
   編集:かとうさとる



表紙の黄色も朱の文字も
もっと鮮やかなイメージをしていたが
入稿の遅れを考えると
贅沢は言わない



ページを開くとこんな感じ↓




右ページのメッセージは編集の最後に記した
諏訪さんへのエール





編集をしていて一番驚いたのが
ページ左、シンデレラの道化を踊る
豊田シティバレエ団の小柴富久修さん

一瞬を切り撮ったカメラマンも凄いが
ジャンプの高さは半端ではない





説明は省くが
こちらは編集で特にこだわった
豊田バレエ学校のページ

タイトルは諏訪さんの50周年記念誌になっているが
東京中心のバレエ界からは見えない
ダイナミックなバレエの現在を知る貴重な一書で
興味のある方は是非お求めを!

(問合わせ)

エトワール・バレエ団
チャイコフスキー記念豊田バレエ学校
NPO法人豊田シティバレエ団
事務局
〒473-0917
豊田市若林西町向屋敷24番地
TEL(0565)54-0204・FAX(0565)53-5995
E-MAIL:t-ballet@dune.ocn.ne.jp





  


Posted by かとうさとる at 18:54 | Comments(0) | アートの現在

2014年10月04日

これは何んだ!



















この道は迷うことばかり





前にアップしたキバナコスモスの迷路の帰路
牧場の倉庫に置かれたオブジェを発見





倉庫の中に入って
正体がエアー遊戯と知れたが
衝撃で声を失ってしまった

便器を逆さに設置した「泉」で有名な
マルセル・ディシャンは「見ることも芸術」という
意味のことを語ったが
こんなオブジェをみてしまうと
カルチャーショック!

この道を行くか
引き返すか
もう一つの道を探すか
この道は迷うことばかり
  


Posted by かとうさとる at 12:50 | Comments(0) | アートの現在

2014年09月04日

展覧会見て歩き/「これからの写真」が話題













先ずは話題のこの展覧会から
これからの写真


分かる人にはわかるが
タイトルが難解で敬して遠ざける展覧会がある

現在、愛知県美術館で開催中の「これからの写真」も
そんなひとつに挙げてもいいのではないか





一般に写真のイメージは紙にプリントされたものを指すが
デジタル技術の革新に伴い写真を巡る環境は
急激に変化している

写真はどこに行くのか…
これからの写真のイメージと領域を
9人の作家が提示するというもの

実際に見てみると
レイアウトもシャープで
写真の多様性を一目で概観できるから
お値打ち

内容がいいだけに
タイトルにもう少し親切心があってもいいのではないか



話題のといったのは
このコト↓





   2014年9月3日朝日新聞より転載

既に各メディアが競ってとりあげているため説明は省くが
「展示物一部にワイセツな作品がある」と警察が警告
これに対して美術館側はワイセツと指摘された場所を布で
カバーしてそのまま展示を続行

近頃、公権力による「みせしめ」的な介入が増えているのは
安倍政権の発足以来の風向きと無縁ではないが
とかくチカラを誇示するのは虎の威をきるようなもので
みっともない



常設展もお薦め




会期は共に9月28日(日)まで
愛知県美術館で開催中



金属の造形展





金属造形展は私の記憶に間違いがなければ
第1回より見ていると思うが
年々アンデパンダン展の様相を呈してきているようで
見て楽しい





こちらは金属造形展の代表鬼頭正則さんの作品
「変わらないのはお前だけでつまらん」と言われていると
苦笑したが、どうしてどうしてオトコマエ

会期は9月7日(日)まで
愛知県美術館ギャラリーで開催中




こちらは白士会展





白士会は日展から離脱した日本画の公募団体
愛知県に創立メンバーの有力者がいたため
豊田市在住の作家も多い

白士会展を見たのは多分初めてだと思うが
想像していたよりパワフルで楽しませてもらった





横山操を彷彿させるこの作品は
農村舞台仲間の伊丹靖夫さんの作品




懐かしい名前を発見
神谷喜代一さんは市内竹町在住の郷土作家
一皮向けてますます元気で拍手(パチパチパチ)





トヨタがピンクのクランに続いて
イエロー仕様の「マークX」の特別仕様車を発表したが
いつか私もイエロー仕様の「花」を活けたいもの
ふとそんなことを想ったのが畦柳赫さんのこの遺作

畦柳さんは岡崎を代表する作家の一人で名前は知っていたが
実作を見るのは初めて
キャプションによると享年102歳というから長寿(合掌)

会期は9月7日(日)まで
愛知県美術館ギャラリーで開催中

  


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2014年08月11日

明日から小原和紙の加納恒夫妻が名古屋で個展





加納恒さんと加納登茂美さんは
農村舞台アートプロジェクトにも
出品を予定している
誠実なアーティストで
どんな仕事を見せてくれるか楽しみ





会場の「ノリタケの森」は
トヨタ発祥の「産業記念館」と並ぶ
愛知の「ものづくりの文化」を
今に伝える産業遺産

世界ブランドの
ノリタケとトヨタが
同じ町内でスタートしたのは
何か理由があるはず
共通入場券を発売しているため
この機会に是非


■会期⇒8月12日(火)~17日(日)
■会場⇒ノリタケの森ギャラリー
名古屋市西区則武新町3-1-36
☎052-562-9811



産業記念館では
豊田喜一郎生誕120周年特別展を
開催中↓









産業記念館は
名鉄「栄生駅」下車3分
地下鉄東山線「亀島駅」下車徒歩10分


ノリタケの森は
名鉄「栄生駅」下車8分
地下鉄東山線「亀島駅」下車徒歩5分
  


Posted by かとうさとる at 11:12 | Comments(0) | アートの現在

2014年07月23日

八木祥光さんが写真集「輪廻転生」を出版





三遠南信文化圏と
天竜川・豊川水系の湯立神楽群


愛知県の豊橋を中心にした東三河
静岡県の浜松を中心にした遠州
長野県の飯田を中心にした南信州
の三地域をあわせて三遠南信エリアとよんでいる

地図を広げてみるとわかるように
天竜川と豊川の二つの水系に広がるエリアで
古くから人々の往来があり
独自の文化圏を形成
現在に至っている




   バスに記された「ほの国」は
   古墳時代に東三河一帯を支配した「穂国」に由来

 


三遠南信文化圏を象徴するのが「湯立神楽群」で
中でも奥三河の「花祭り」はよく知られている

その「花祭り」が
世界無形文化遺産の候補になって久しい

私も願っているが
既に早池峰神楽(岩手)や佐陀神能(島根)など
同じ神楽系が登録されているため
水を差すようで恐縮だが
かなり厳しいのではないか

ここは面子を捨てて
単独の登録を目指すのではなく
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の構想のもとになったといわれている
遠山郷の「霜月祭り」(飯田)
天竜村の「霜月祭り」(飯田)などを含めて
(仮称)「天竜川・豊川水系湯立神楽群」
と、ストーリーを組み替える
チャンスととらえるべきではないか


たんぽぽ仙人
八木祥光さんのこと


余談に逸れてしまったが
連綿とした風土が育んだ三遠南信エリアには
時流に媚びない身の丈にあった
お洒落な生き方を選択する人が多い

たんぽぽ仙人を自称する写真家の八木祥光さんもそんな一人で
彼の地の人の背中を見ると自分の来し方が
恥ずかしくなる

写真集「風のたより」は
そんな八木さんが発信しているプライベート通信で
このほど「風のたより」8号
「輪廻転生」(A4版48ページ)を出版した





   「輪廻転生」より「森に光の詠唱か降り注ぐ」部分


八木さんは書ける人だが
「輪廻転生」は手がかりとして
タイトルを記すのみ



問合せは
八木祥光さん
〒441-8114 豊橋市藤並町25-10
Tel 0532-45-2848
fax 0532-48-1190
Email yagiyosi@ruby.ocn.ne.jp 

  


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2014年07月22日

切り絵師・俊寛さんが名古屋で個展










このブログでもたびたび紹介している
豊田市在住の切り絵師
俊寛さんの個展が
名古屋のギャラリー彩で開催されている


俊寛さんは
イタリアのフィレンツェで切り絵を学び
フィレンツェの職人展で
グランプリを獲得するなど
気鋭の切り絵師で必見!






   星形ランプ職人の工房にて
   キラキラ星の誕生 700×700㎜



切り絵師・俊寛
~イタリアの職人たち~


■会期:7月27日(日)
AM11:00~PM6:00(最終日pm4:00)

■会場:ギャラリー彩
名古屋市中区錦3-25-12AYAビル1F/4F
三越北ルイヴィトン館南 
地下鉄「栄」駅下車6番出口前

TEL052-971-4997  


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2014年06月30日

常滑の老舗「丸久旅館」が取り壊し









もったいない

常滑駅前で大正時代から続く
老舗「丸久旅館」が道路拡張に伴い
取り壊されることになった








   木造三階建ての丸久旅館の外観
   説明は見たとおりで省くがもったいない



丸久旅館に泊まった歌手の河島英五は
部屋でギターを爪弾いたそうだが
もし河島英五が生きていたら
なんというだろうか






ギャラリー共栄窯もクローズ
  




余談に逸れたが
最後はみんなが集まるのが一番いい
全館写真ワールドで開放





丸久旅館のご家族から相談を受けた
尾張旭市の写真家構久夫さんが
写真仲間によびかけて
全館を使った写真展「のうなるだい」を企画

「のうなるだい」は
「なくる」という意味だが
最後はみんなが集まるのが一番いい



どこかで見た写真も

構さんの写真仲間は
みんなアートの好きな集まりで
演劇やモダンダンスやライブ
越後妻有や農村舞台の写真も





これは越後妻有の私の作品





これは長井理一さんの作品





これは農村舞台アートプロジェクトの
加納さんの作品



旅館の内部はこんな感じ









こんなサプライズも






別館の廊下に置物や食器が置いてあり
「一点だけ好きなものをお持ち帰りください」
の貼り紙

私が選んだのがこの食器
抹茶茶碗に使ってもいいが
一輪挿しに使うつもり




丸久旅館の公開と写真展は

■7月13日まで
土曜日曜日のみ開催
■会場は丸久旅館
常滑市鯉江本町6-85(常滑駅前)
■問合せは構久夫 090-5872-5535

  


Posted by かとうさとる at 01:13 | Comments(0) | アートの現在

2014年05月29日

市民文化会館で加藤矢舟さんの書作展はじまる








豊田文化芸術選奨について





豊田芸術選奨は
豊田市にゆかりのアーティストで
最も芸術的と称えられる人に贈る賞で
歴代の受賞者は
芸術院賞を受賞した黒野清宇先生
小原和紙の山内一生先生
加納俊治先生、小川喜数先生などなど
錚々たる人たちが受賞


受賞者は受賞後2年の準備期間を経て
個展を開催することが
義務付けられているように
選ばれた人も選ぶ側も真剣勝負で
並みの賞とは意味が違う



今回、受賞記念展に挑んだのは
書家の加藤矢舟さん






加藤矢舟さんは幼い頃より
書家として活躍した両親の薫陶を受け
20歳で松下芝堂に師事
教職を経て平成18年書家に専念


書の理想を
良寛の清貧な生き方に重ねて精進を重ね
平成24年度豊田文化芸術選奨を
受賞したのは周知のとおり








失礼を省みずに記念展の感想を言えば
私は加藤さんの両親とも面識があり
人柄を存じているが
大器晩成型は嬉しい想定外で
人間的なスケール感とあわせて
これからがますます楽しみ



加藤矢舟書作展は↓






6月1日(日)まで
豊田市民文化会館で開催中



  


Posted by かとうさとる at 02:25 | Comments(0) | アートの現在

2014年05月02日

豊田市美術館市民ギャラリーで新宅雄樹展






豊田市美術館で
新宅雄樹さんの個展がはじまった





新宅雄樹さんの仕事は
彼が愛教大の画学生の頃から
注目して見続けてきた

インスタレーションや
サブカルが全盛の現代において
実になるまで時間がかかる
アカデミックな
平面を続けることは
いろんな意味で
厳しい環境におかれることは
想像に難くない


ひと皮むけた新宅さんに拍手




そんな訳で
新宅さんの仕事については
私なりに理解しているつもりできたが
今回の彼の個展は別モノ




アンデルセンの
「みにくいアヒルの子」が
白鳥になって
大空にはばたいたように
軽やかに空間を支配し爽快


新宅雄樹展は↓
今週の日曜日4日まで
豊田市美術館市民ギャラリーで開催


問合せは↓
豊田市美術館☎0565-34-6610
  


Posted by かとうさとる at 19:56 | Comments(0) | アートの現在

2014年04月30日

今年も衝撃の「橋の下世界音楽祭」が帰ってくる















来る5月16・17・18日
草の根のパワーで
新たな都市伝説となった
あの「橋の下世界音楽祭」が
今年も豊田大橋の下に帰ってくる




   会場はここ豊田大橋の下(千石公園)


国内・海外のバンド40組
約200人が出演
本祭り前に橋の下映画祭も開催!




   橋の下世界音楽祭2014のチラシ
   詳しくはネットで検索を!


入場は無料
収入源は全て投げ銭という太っ腹!




   ロックバンド「タートルアイランド」の代表で
   橋の下世界音楽祭の仕掛け人の永山愛樹さん(2013年)
   

「橋の下世界音楽祭」は
地元のロックバンド
「タートルアイランド」が
呼びかけた野外音楽フェスで
国内・海外のバンド40組
約200人が出演

入場は無料で
収入源は全て投げ銭という太っ腹!



初めての方に!
「橋の下世界音楽祭」はこんな感じ
























   写真は昨年開催された「橋の下世界音楽祭」から



出演バンドの実力は
折り紙つきで説明不要

反対に説明できないのが
3日間で延5,000人を超える
大観衆にも関わらず
ゴミが全く出ないことと
小さな子どもを連れた
ファミリーが多いことで不思議



橋の下世界音楽祭の詳細
協賛・キャンプ・宿泊の問合せは↓






橋の下世界音楽祭
~SOUL BEAT ASIA2014~
http://soulbeatasia.com/
  


Posted by かとうさとる at 20:38 | Comments(0) | アートの現在

2014年04月28日

豊田市でユニークなアートフェスはじまる










豊田市の顯正寺でユニークなアートフェス
「お寺deアートVol.3」がはじまった









顯正寺の境内に聳える楠の木の下で
演じられたダンスパフォーマンス   






「顯正寺お寺deアート」は
真宗大谷派御堂山顯正寺と
名古屋を拠点に活動している
現代アートのグループ
「アート・ルネード・コミュニケーション」
が主催。企画は顯正寺のお庫裏さんで
アーティストの白水ロコさん。



会場とアクセス↓




■会場⇒真宗大谷派御堂山顯正寺
〒444-2225
豊田市岩倉町西脇71
TEL 0565-58-0089
http://www.wb.commufa.jp/kenshou
■アクセス
◎東海環状自動車道 豊田松平I.C.より車で10分
◎東名高速自動車道 豊田I.C.より車で20分


アーティスト↓






   庫裏の裏庭は白水ロコさんの迷宮ワールド


<作品展示>
内田恭子、汪昊、梶千春、加藤恵利、加藤雅也、後藤章子
白水ロコ、トザキケイコ、鳥谷浩裕、中谷ゆうこ、馬見塚喜康
水谷イズル、水谷一子
〈ダンスパフォーマンス〉
瀧瀬麻衣、川端ひろこ+MDDOKA
〈水谷イズル作品による
サウンドコラボレーション〉

日栄一雅




   水谷イズルさんのビデオインスタレーション(顯正寺本堂)







   なぜか芭蕉の「不易流行」という言葉を想い出した
   水谷一子さん

お寺deアートは5月6日(火)まで  


Posted by かとうさとる at 00:12 | Comments(0) | アートの現在